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資本主義は不平等。ETF投資で金持ちになれ(S&P500)~国際派ビジネスマンの父親から息子に送る手紙

これは、私が父親として社会人になった息子たちを想像して書く未来への手紙、という設定で書く記事です。お金や人生について教えたい気持ちで書いていきますので、もしかしたら読者の皆さんのお役に立つかも・・・。

ーーーーーーーーー君は気づいているだろうか?資本主義というのは不平等な世界だということに。

この世の中では、お金があればいろんなものが買える。お金がないと生活できないし、君を育てることもできないので、仕事をしてお金を稼がなければいけない。つまりお金がある人は幸せになりやすい。お金を持たない人は豊にはなれない。人によっては異なる意見を言う人もいるが、お金がない人生というのは寂しい人生だと、私は思う。

問題は、お金をすでに持っている人は、たくさんの幸せになる機会を得られるのに、そうでない人はいつまでたってもお金を増やす機会に恵まれない、ということだ。資本主義とは、この不平等を合法とする考え方だと私は思う。

要は、この世の中で幸せに生きるためには、お金を稼ぐ力を身につけなければいけないということだ。つまり、お金をどうやって稼ぐかを学ぶ必要がある。君にはこれを知ってほしい。

大きく分けて、お金の稼ぎ方には4種類あると、私は考えている。

1.雇用されて会社員になって給料をもらう方法。自分一人の力でお金を稼ぐ方法だ。雇用者として働く方法だ。

2.自分が自分自身を雇って、お金を稼ぐ方法。こちらも自分一人の力でお金を稼ぐ方法だ。つまり個人事業主として働くということだ。

3.自分が自分以外の人を雇って、お金を稼ぐ方法。自分以外の人を雇うので、二人以上の人を雇う事ができる。こちらはお給料を払えばたくさんの人を雇うことができるので、一人でする仕事よりも大きな仕事をすることができる。これをビジネスといい、レバレッジを効かせる働き方という。レバレッジとはてこの原理の、てこ、のことだ。レバレッジについてはこの後説明する。

4.自分が稼いだお金に働いてもらう方法。これは人を雇うのではない。自分で稼いだお金に働いてもらう方法だ。たくさんのお金に働いてもらえばたくさんの収入を得られる。こちらもレバレッジが効く。

今日君に教える働き方は、4番目の働き方だ。これを投資という。

投資というのはお金に働いてもらう事だ。お金に働いてもらうんだから、君はパソコンの前に座ってタイピングする必要はないし、野菜を畑で育てる必要もない。重い荷物をどこかに運ぶ必要もない。誰かにセールスをして給料をもらう必要もない。ただ、君が稼いだお金にどうやって働いてもらうかを決めるだけでいい。後は余った時間で別の仕事をして、また、お金を稼いでもいい。つまり君は君一人で仕事をするのではなくなるのだ。これは非常に重要なことなので覚えておいてほしい。一人で仕事をするということは。一人分の収入しかえられないのだ。私が言う3番、4番の仕事とは、君一人で働く方法ではない。

覚えておいてほしい。
自力で豊かになるには限界があるのだ。豊かになるためには他力を使わなければいけないのだ。自力で働くということは収入を足し算で稼ぐことだ。一方、他力を使うということは掛け算で収入を稼ぐことだ。これがレバレッジだ。

君の資産 × 投資商品 = ゲイン(収入)

という考え方だ。投資商品が+なら原資産の大きさだけ大きなリターンを得られる。一方、投資商品が-(つまりゴミ商品)なら、資産を減らしてしまうことになる。ここは重要な点だ。

良い投資商品を買わなければ君の大切な資産を増やすどころか減らしてしまうリスクがある。これを管理することをリスク管理という。

さて、どうやってリスク管理を行えばいいのかを話す。言い換えるならば、具体的に、お金に、どうやって働いてもらえばいいかを決めなければいけないんだ。これを決める事は大変重要で、働かせ方を間違えてしまえば、お金を失う可能性がある。

覚えておいてほしい。君は、つまり、投資家は、「リスクを最小限に抑えて、小さな利益を安定して得る方法」を探さなければいけない。

問題は、この投資の本質を知らずに資産を投げてしまって、大金を失ってしまう人がたくさんいることだ。

覚えておいてほしい。
世の中には、小さなリスクをとって、大きなリターンを得られる商品をセールスしてくるセールスマンがいる。彼らは、だれも買わない商品を、一生懸命に買ってもらうために日々努力している。セールスしてくる投資商品にろくな商品はない。なぜセールスしてくるのかを考えればいい。売れないからだ。良い商品は広告など打たずとも売れるのだ。良い金融商品は自分で探さなければいけない、ということを忘れないでほしい。

ではどのような投資を行えばいいか、何を買えばいいのか、私の考えを教える。本当によい商品かどうか自分の頭で考えて判断してほしい。

私は、投資未経験の君ならば、上場投資信託を長期投資の目的で購入するべきだと思う。ここで言う長期投資とは15年以上同じポジションを持ち続ける投資のことと思って欲しい。上場投資信託とは英語でExchange Traded Fundという。ETFにはいろいろな種類があるが、基本的に株や債券を原資産とするETFが有名だ。ETFは投資をしたことがない君にとって、最も資産を増やしやすい投資商品だと思う。長期投資の考え方については別記事で話す。

今日はもっとも有名な米国ETFを紹介することにする。「S&P500」という米国株式指数に連動するETFだ。S&P500は米国の優良な株式会社500社から成る株価指数だ。プロのファンドマネージャーが500社の株式に分散投資のために選定した株式の詰め合わせセットだとイメージすればいい。素人が分散投資をするときに迷う銘柄選定をプロが行ってくれるというのがETFのメリットだ。ほかにもメリットがある。箇条書きするので読んでほしい。


・プロのファンドマネージャーが選定した多種多様な優良企業に簡単に分散投資できる。
・異なるセクターの会社に分散して株式投資することができる。
・法整備がされた米国の株式投資を簡単に行える。
・その時の優良会社を探し自動的に選定して、一度購入したETFでも投資先を自動で変更してくれる。
・日本で購入する場合でも手数料が安い。
 信託手数料は0.03%~0.07%で買えるものがある。
・ドルコスト平均法で長期投資することで簡単に利殖しやすい。
・年利4%以上の利益を安定して得られる可能性が高い。

ここまで書いて君は何か違和感を感じなかっただろうか。
これだけのメリットがあるのに、なぜ日本では投資が浸透していないだろうか。なぜみんな投資をしないんだろうか。答えは元本保証がないからだ。日本ではリスク0かリスク最大かでしか判断されないからだ。みなリスクをとらない預金をするのが一般的なのだ。一方、世界では株式や債券などの投資をすることが当たり前なのだが、日本においては一般的ではない。これはフィナンシャルリテラシーがないことに起因している。知識がないのだ。


そもそも人生においてリスクを0にすることなどできないのだ。大なり小なりみなリスクを抱えて生きているのに、日本ではリスク0で一生を終える事が常識だと考えられている。実際はリスク0などないのに、だ。本来、私たちは小さなリスクをとり適切なリターンをとる生き方をするべきだ。なぜなら、世界中の金持ちが株式投資により豊になっているからだ。言い換えるならば日本人は諸外国の資本家に搾取されているともいえるだろう。私はこういう姿を見て植民地をイメージしてしまう。ほとんどの日本人は何も疑問を感じていないことだと思う。私は、日本人ほど高い教育を受けられる環境があるのに、ファイナンシャルリテラシーだけが、ここまで低い国民は世界にはいないと私は考えている。

君には、この不平等な世の中を生き抜いて豊になってほしい。そのためには学ぶことが必要だ。学ぶ以外に闘う術を知る方法はない。君の人生は世の資本家を豊にするためにあるのではない。君自身と君の大切な人を幸せにするためにあるのだ。

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