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シングルマザーに敵視された話

このお話は2017年頃のお話です
お話に登場するシングルマザーが悪いのであって、シングルマザー全員を蔑視する意図は一切ございません

事の始まり

2016年末、私は入籍しました
そして諸々の手続きを終わらせた私はこう思いました
「パートに出よう」と
早速仕事を探し、良さそうなところを見つけたので連絡するととんとん拍子に面接→即採用と決まりました
即採用なんてブラックじゃん!と思うかもしれませんが、私が応募したのはパチンコ店の日常清掃(派遣)の仕事です
パチンコ店みたいな水商売関係は基本的にブラックな環境なので気にしませんでした
なにより私が出した条件を全て快諾してくれたのが決め手でした
因みに私が出した条件は「早番のみ」「週2,3日の勤務」「土日祝は休み」「扶養範囲内での勤務」この4つでした

最初はきちんと条件を守ってくれていた

最初は先輩従業員が一緒に付いてくれて一通りの業務内容を説明してくれました
しかし、1週間後からは「人件費掛かるから」と言う理由でワンオペになりました
ワンオペ?大変じゃない?と思うかもしれないが、私にとっては本当に天国のような職場でした
接客しなくていい、黙々と清掃だけすればいい、何より一挙手一投足監視して少しでもミスすれば怒鳴り散らしてくるような意地悪な人が居ないので本当に働きやすかったです
ところが、数日後に新しく入ってきたシングルマザーのHさんのせいでこの天国のような職場が一気に地獄と化したのです

最初は大人しかったHさんだが、、、

Hさんの勤務条件はこうだった
「子供との時間を確保したいので日曜だけは必ず休みにしてほしい、日曜休みにしてくれるなら土曜と祝日年末年始は出勤する」「子供の為に稼ぎたいので勤務時間が長い中番か遅番中心にシフトを組んでほしい」
しかし、この条件は採用されたいがための嘘だったのでした

人手は十分足りていたので最初は何とかなっていた

Hさんが入って2カ月ほどたった4月ごろ、あるお願いをされました
それは「シフトを変わってほしい」というものでした
Hさんの子が小学校に上がり、家庭訪問があるのだという
それでその日だけHさんを早番に、私を中番に変更したいと言われました
私は快く変更を受け入れました、これが悪夢の始まりとは知らずに。

その後、Hさんは子供を理由に何かとシフト変更を申し付けてくるようになりました
しかし、沢山稼ぎたいと思っている先輩従業員が代わりに出勤してくれたので私には殆ど被害が及ぶことはありませんでした

先輩従業員数人がケガ等で退職

沢山稼ぎたい働きたいと言ってシフトを増やしていた先輩従業員、しかし歳には勝てないのか勤務中に身体を痛めてしまい退職されました
そして先輩従業員が抜けたシフトはHさんや他の中番遅番勤務の方が埋めることになったのでした
その他にも数人、色々な事情で相次いで退職されました
その結果、誰か一人でも抜けるとシフトが回らなくなるいという極限の状態に陥ってしまいました

そんな中、だんだんと本性を出してきたHさん

Hさんはだんだんと横暴な態度を取るようになっていきました
男性従業員と子持ち従業員にはべたべたと擦り寄り、独身や子供のいない従業員には見下すような態度を取っていました
私に対しても例外ではなく何かにつけて「貴方は子供いないから分からないだろうけど~」と言われました
今思うと、新婚ほやほや幸せいっぱいの私が疎ましかったんでしょうね
そして「子供との時間を確保したいので日曜だけは必ず休みにしてほしい、日曜休みにしてくれるなら土曜と祝日年末年始は出勤する」「子供の為に稼ぎたいので勤務時間が長い中番か遅番中心にシフトを組んでほしい」という自分で望んでいた条件を守らないようになっていたのです

八方美人なHさん、無責任に仕事を増やしまくる

どんどん本性を現し、現場を支配していくHさん
既に清掃員管理担当の社員はHさんのいいなりになっていました
そしてHさんはパチンコ店側にも魔の手を伸ばしていくのでした
本来、パチンコ店側の従業員がやらなければならない業務をHさんは
良いよ良いよ!そっち大変でしょ!私らでやりますよ!と引き受けていたのです
パチンコ店側の従業員が大変なのは重々承知です、しかしその大変さに見合った高額な時給で働いているんですよね
確かに助け合いは必要ですが、それにはお互いが感謝の気持ちを持って「当たり前」ではなく、あくまで「厚意」で手伝ってもらったという事を忘れてはいけません
しかし、性根が腐ったような人は何度もやってもらう内にそれが「当たり前」と感じるようになるんですよね
そんなこんなで本来パチンコ店側の従業員が行う一部の業務は私たち清掃員がやるのが当たり前という認識が出来てしまいました
Hさん個人で引き受けるのは構いませんが、清掃員全員がやらなきゃいけない空気にされて本当に最悪でした
一度忙しくて断ると「Hさんはいつも快く引き受けてくれたのに何であなたはやってくれないの?」と人でなし扱いされました
その結果、本来やらなくてもいい仕事がどんどん増えていき本来の清掃業務に支障が出るようになりました

子供を盾にどんどん自分の要求を増やすHさん

Hさんは日に日に図々しくなっていきました
「シングルマザー」という立場を利用して従業員の殆どを味方につけていたようです
そして、私にシフトの変更要求を頻繁にしてくるようになりました
どうやら「前も変わってくれたんだから今回も良いでしょ」「子供がいない=自由で暇」と思われていたようです
最初は私も「Hさんはシングル家庭で大変だろうから」と思ってシフトを変わってあげていました
しかしいつからかHさんからお礼を言われることもなくなり、むしろそれが当たり前のような態度を取られ、私は内心怒っていました

最初と言ってることが違うHさん

Hさん自ら望んだ勤務条件は
「子供との時間を確保したいので日曜だけは必ず休みにしてほしい、日曜休みにしてくれるなら土曜と祝日年末年始は出勤する」
「子供の為に稼ぎたいので勤務時間が長い中番か遅番中心にシフトを組んでほしい」

だったが、そんなこと忘れたのか事あるごとにこう言うようになっていました
「中番だと学校から帰ってくる子をきちんとお迎えしてあげられない」
「お母さん行かないでって言われて辛い」
「子供に寂しい思いをさせて辛い」
そしてこんなことを言った最後に必ず「まぁ、子供いない貴方には分からないだろうけどね」とニヤニヤしながら言われました

何度も言われた私はHさんの事が大嫌いになっていました

子供が寂しい思いをしている?家できちんとお迎えできない?そんなの働く前どころか離婚前に少し考えたら分かる事だ
そんな事すら考えず離婚したのか?正直アホだと思いました
※Hさんの離婚理由は本人曰く性格の不一致だそうだ

シフト改ざん、依怙贔屓

やがてHさんは自分の要望を子供を盾にして押し通すようになりました
シフトはどんどん変更され、私は中番遅番中心のほぼフルタイムの勤務状態になりHさんは本来私のシフトだった枠に収まっていました
これは約束と違うじゃないかと言っても担当社員は
「今だけだから」「人員増加したら元のシフトに戻しますから」「シングル家庭は大変なんだから協力してあげてください」
と、Hさんの言いなりで話になりませんでした
そんなこと言われてもこちらにも予定がある、全て出勤するのは無理だと抗議しました
するとHさんはパチンコ店側の従業員達に「あの人は全然協力してくれない!こっちは子供二人抱えてて大変なのに分かってくれない!」と言いふらしたのです
するとパチンコ店側の従業員から「Hさん困ってたよ、少しでいいから協力してあげたら?」と、まるで私が一切協力していないかのように言われたのです

今まで、何かあればHさんの代わりに出勤していました
しかしHさんはそれを当たり前だと思っていたようでした
私はもうこんな職場辞めようと決意しました

私の主張は無視される

Hさんに本来のシフトを奪われ、どんどん出勤日数も時間も増えてしまいこのままでは扶養範囲を超えてしまう状態となってしまいました
そのことを前面に出し、シフトを元に戻すよう頼みました
しかし、予想のはるか斜めを行く返答が来たのです

「その調整は11月に行いますので、とりあえず今はこのまま働いてください」

仮に11月に調整する事にしても、このままのシフトだと11月は全て休日にしないと調整しきれない程だったのです
ただでさえ人手不足で私が穴埋めする事で何とかシフトを回している状態なのに、一人抜けた状態で一か月どう乗り切るつもりなのか
怒りを抑え、冷静にそれを伝えると更にトンデモナイ返答が来たのです

「では給料は分割でお支払いします、人員が増えるまで今のまま勤務を続けてください」

もうこれは何言っても駄目だと思いました
※因みにですが、給料分割払いは労働基準法第24条違反です

(賃金の支払)
第二十四条 賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない。ただし、法令若しくは労働協約に別段の定めがある場合又は厚生労働省令で定める賃金について確実な支払の方法で厚生労働省令で定めるものによる場合においては、通貨以外のもので支払い、また、法令に別段の定めがある場合又は当該事業場の労働者の過半数で組織する労働組合があるときはその労働組合、労働者の過半数で組織する労働組合がないときは労働者の過半数を代表する者との書面による協定がある場合においては、賃金の一部を控除して支払うことができる。

引用元:労働基準法 第二十四条

この事を聞いたHさんは「どうせ扶養範囲超えたって誤魔化せばバレないのに、真面目ねぇwww」とニヤニヤしながら言っていました
それを聞いた私は退職を決意しました
ブラックすぎて労働契約書すら交わしていなかったので、これをうまく利用させてもらおうと思いました

退職の旨を伝える、すると慌てだす人達、、、

もう直接対面して話す気もなかったのでグループLINEで伝えました
LINEなんて失礼だ~最後はきちんと挨拶して~立つ鳥跡を濁さず~等と言う人もいるだろうけど、なぜ私に対して無礼な態度を取り続けた人達に礼儀を尽くさねばならないのでしょうか?おかしいですよね?

LINEグループで「これ以上の勤務は無理ですので本日限りで退職させて頂きます」と伝えました
すると数分後
「ちゃんと扶養範囲内におさまるようシフト変えました!これでいいですか?」と、ある人物からシフト表の写真付きの返信が来ました
このある人物は、副業として働きに来てた方で土日の早番にばかり入ってる方です
当然ですがHさんの味方で、私の事は便利なシフトの穴埋め要員と思っている方でした
この方は本業があるので土日の早番しか出ないことが確定しているのでHさんが居ない分のシフトの穴埋めする必要もなく自身に一切シワ寄せが来ることも無いので好き放題言っていましたね
「Hさんはシングルで大変なのよ!」「協力してあげないとHさん過労で倒れちゃうわよ!」「子供抱えて大変なんだから!」と、色々言ってましたがこの方は「本業があるから無理です!」と言い、Hさんのシフトを変わってあげてる事は一度もありませんでした
他人(私)を使って、自分が良い事をしている気になっているとんでもないクソババァでした
本業が忙しいという割に「様子を見に来た」と言っては昼間や夕方の忙しい時間帯に突然フラッと来て清掃員控室でHさんと長時間ベチャクチャおしゃべり(その間、仕事は私に全て押し付け)してることが多々ありましたね

というか過労で倒れるって、その過労で倒れそうなほど大変な事を全て私に押し付けようとしてるんですがそれは問題ないんですかね?と思いました

いくらシフト変更されようが前日や当日の朝にいきなり「やっぱり出てきて」と言われることは火を見るよりも明らかだったので改めて退職の意志を伝えました
その後すぐにメンバー全員ブロックし、LINEグループを抜けたので返信は見ていません
一番不気味だったのは、元凶であるHさんが一言も発しなかったことです
全員分の既読数が付いていたので私のメッセージを見たのは確実です
せめてHさんから一言謝罪があれば許そうと思いましたが、そういう事は一切無かったので退職決行しました

後日談

そうして半ば無理やりですが退職した私でした
私が抜けたら完全にシフトが回らなくなるけど知ったこっちゃねーと思っていました
後日知った情報ですが、私が抜けた後シフトをどうするか揉めに揉めて結局他の店舗から応援を呼びなんとかしたそうです
応援呼べるなら私を扶養範囲超えるまで働かせて給料は分割払いなんてする必要ないじゃねーかと思いましたね
結局、都合よく使われてただけなんだなーと改めて実感しました

シングルマザーHさんのその後

退職して数か月後のある日の事でした
いきつけのスーパーへ買い物へ行ったとき、清掃員に目が行きました
なんかアイツと似てる?と思い、すれ違いざまに名札を確認してみました

はい、Hさんでした

えぇ!と思いましたね
あれだけギャーギャー騒いでシフトを自分の思い通りに組んで職場を壊滅に追いやった挙句「私は悪くない!」「私は子供居るんだから!」と子供を盾にして謝罪すらしなかったあのHさんが!
土日は子供と過ごしたい!夕方からの勤務は子供をちゃんとお迎えしてあげられないから辛いの!とか言ってたHさんが!

土曜日の午後7時に働いてる!!!

その後、同じ時間帯や日曜の夜に働いているHさんの姿を見かけました
向こうも私に気がついたのか、あからさまに私を避けるようになってましたね

以上、シングルマザーに敵視された話でした
最後まで読んでくれてありがとうございます
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