
🏇カムニャック(牝)/2022年産
◆血統

▶お母さんの『ダンスアミーガ』は現役時はJRAで芝1400m~1600mで5勝を挙げた競走馬で、『ダンスアミーガ』の産駒はJRAで4勝を挙げている『キープカルム』を筆頭にデビューした5頭中4頭がJRAで勝ち上がっています。
▶ボトムラインは、名繁殖牝馬の『ダンシングキイ』で、『エアダブリン』『ダンスインザダーク』『ダンスインザムード』が輩出されている血統背景です。
▶カムニャックは、お母さんの『ダンスアミーガ』が11歳時の産駒です。
▶配合型としては、『サンデーサイレンスクロス(2×4)』が強烈で、道中溜めて終いの脚を生かす競馬がベターという評価とともに、瞬発力に特化する傾向があるため、3歳のクラシックシーズンまでは筋肉の柔らかさで持ち味の瞬発力を十分に生かして活躍が期待出来ますが、古馬になって筋肉が付いて硬くなってくると、瞬発力が生かせなくなり、思っているほどの成長曲線を描けないかも知れません。
▶牝馬なので、レース間隔を取りつつ、レース数を絞ることで活躍を長持ちさせるタイプの可能性があります。
▶なお、『父キタサンブラック×母父サクラバクシンオー』で、『キタサンブラック』と同じ父と母父の組み合わせですが、実馬を見ると性別の違いもあって、現在(24/8/11)のところ、キタサンブラックとの共通点は皆無です。
◆レース回顧:2歳新馬

▶向正面では馬群の外目を追走して、前に馬を置ける形になっていたが、スローペースで折り合いを付けられたのは収穫。
▶3~4角でポジションを上げるも、内ラチから3頭目程度の進路取りで、大きく外を回すことなく、距離ロスを最小限に抑える。
▶2着馬に0.6秒差つける楽勝だったため、上り3Fは最速(33.6秒)ではあったが、上り3F2位(33.9秒)と比較して0.3秒差と抜けた瞬発力を示した訳ではない。走りに余力は感じたが、レース後半のスピードの持続力は次走以降に改めて確認が必要。

青矢印の馬(ルージュシークエル)からブロックを受けないように、右斜めに進路取り

◇時計比較/新馬戦


▶新馬戦は『後半2Fに特化したレース』≒『前半と中盤がスロー』だったという評価。
▶昇級後も好走するには、『後半4F』または『後半5F』またはいずれもが優秀な時計のレースを勝ち切る『トップスピード』+『持続力』が必要。
▶新馬戦では、後半の走力(持続力)についてはまだ未知数で、次走以降が試金石になりそう。
◆総評
新馬戦では『折り合い』と『脚を溜めて直線でトップスピードに乗せる』という競馬で、パフォーマンスの高さを示せたことが収穫。
次走は東京マイルの『アルテミスステークス』となりますが、最低でも『前半4Fのレーススピードが2秒近く速くなるペース』を追走が出来るかが鍵となりそうですが、例え、道中の追走が苦しく、後方からの競馬となったとしても、直線ではしっかりと脚を使って伸びては来れると思います。
ポテンシャルは高い馬という評価なので、距離短縮のマイル重賞だからといって、ただただ凡走という結果にはならないという見立てです。
◇今後の展望
アルテミスステークスの結果次第になりますが、マイル戦に目途が立てば、『桜花賞』→『優駿牝馬(オークス)』というローテーションで問題ないと思います。
が、万一、マイル路線を諦めることとなれば、オークスへ向けて、2000m以上のレースを『2走程度』挟んで本番に挑むローテが理想となりそうです。
いずれにせよ、オークスへ出走して、走りを見せて欲しいと思わさせるだけのポテンシャルの高さを持っているという評価です。
<適性が高そうなレース>
・若駒ステークス (中京?京都?芝2000m)
・フローラステークス (東京芝2000m)
<目標>
・優駿牝馬・オークス(東京芝2400m)
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日本ダービー、桜花賞を中心に、世代限定戦を追い掛け回しています! 追い掛け回している中で、巡り合った魅力溢れる若駒たちを記事にまとめ、随時…
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