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男はつらいよ第5作〜ヒロインは長山藍子

今回は第5作を見ました。
前半と後半に分けて書きます。まずは前半。なかなかヒロインは出てこない。こういうところは仕掛けかな。機関車。昭和40年代はまだ蒸気機関車が主流か。鉄道員の制服が凛々しい。

そして金。金を借りるというのがよく出てくるが、シーンとしてね、こういうしゃっきんが身近なことだったのだろうな。今回はさくらが寅さんに渡世の義理を果たすため、という名目でのお金を貸すことに同意する。
いまは、こんな簡単に他人、親戚、友人から借金するんだろうか。ぼくはしたことないけど、そんなに普通なことではないのでは。

いまは銀行、非銀行問わず、ネットなんかも出てきて、ビジネスとして借金が隆盛してるけど、このころはまだそういうシステムはなかったと解される。
面白さ、寅さんの。時代背景から、いまのことがよく理解できるんだよなあ。そういえば、昔、うちのおやじが、じいちゃんから借金をしたというが、そんなのも、案外普通にあることだったかもしれない。

つづいて後半。大きな見せ場なくおわる。
長山藍子との絡みもいまひとつ盛り上がりにかける。これまでの5作のなかでは出来はいまいちな方かもしれないと、個人的には思った。

光ったのはおいちゃん、おばちゃんの名演と、井川久志?さんかな、の若い頃の面立ち。かっこいいな。寅さんの失恋にもだいぶ見慣れてきて、次作どんなふうに挽回?してくれるか楽しみだ。ま、個人的にずっと見続けているからというのもあって、これだけ連続で見ていたら、展開に新鮮さはなくなるが、その一方、ディテールの差が分かるようになり、それはそれで面白い。結局寅さんは面白いのだ。

画像引用元 松竹さんのHP
https://www.shochiku-home-enta.com/c/japanese/japanese-drama/DB6505

アマプラサイト
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00QRLH6QM/


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