米国株式市場のこれまでの流れと考えられる問題
過去何回も暴落したきた米国株。教科書でも習った世界恐慌はなんと暴落率が8割を超えたものでした。そこからみたらリーマンなんてカワイイものです。そのたびに不死鳥のごとく蘇るの強さは何なのでしょうか?そして今後考えられる問題を考えていきます。
1・過去の大暴落の歴史
ご覧いただきましたか?何回も何回も暴落を繰り返しています。そして昨年もコロナの影響で大きく値を下げましたが回復し過去最高値を記録するなど米国市場のその復元力の高さが改めて認識されています。
近年は中国の台頭もあり米国経済はその影響力に陰り出てきたとも言われますが、基本的に共産主義国家でもありこの記事などは自由主義国家と異なる体制のリスクを現していると思います。また時価総額のランキングでも米国企業の現状での優位は明らかです。
2・今後のS&P500の考えられる利点と問題点
ところで今後考えられるリスクや利点を日本や中国等とも比較しながらみていきましょう。
■人口で考える。(利点)
人口の増加は悪いこと様に言われてる場合がありますが、人口が多い事はその分経済も活発になり投資を促すことになります。(政治の安定は大前提ですが)過去の歴史からも
日本 すでに人口減少でそれも2011年からです。
中国 一人っ子政策の影響で少子高齢化がみられ近く人口減少へ
米国 出生率減も移民が多く今世紀は人口増加傾向のまま推移
今後人口増が見込まれる国はインドです。インドは近く中国との人口での逆転が予想されています。
経済力もインドの台頭は予想もされていますが安心して投資できる環境かどうかを考えるとまだまだ疑問符も付きます。そうなるとやはり米国です。
投資は業績だけではなく将来の成長に対する期待
の現れです。
■復元力で考える。(利点)
過去の大暴落から不死鳥のごとくその都度、甦ってきた米国経済その復元力に今のところ対抗できる勢力は台頭した中国とは言えない部分があると思います。
人口減に転じる事や基礎技術は日米にまだまだ一日の長があります。もちろん中国は今後も意識すべき大勢力ではあります。
3.では問題点は?
テロや戦争
まず挙げられるのがテロや戦争です。米国に本気で正面から挑む国なんてあるのか!と言いたいところですがあるじゃないですか!
20世紀では第二次世界大戦の我日本にドイツ等・ベトナム戦争のベトナム等です。
他もあります。
お互いが国家単位で本気で戦いました。21世紀に入ってからもそして国家単位だけでなくテロとしては9.11同時多発テロなども含め起きました。
今も昔も戦争やテロは大きなリスク要素です。起きてしまうものと考えても自然です。
ここではあくまでも米国経済へのリスクの面で書いています。政治信条や宗教の観点、善悪は考慮していません事をご理解ください。
暗号通貨
ビットコインの時価総額は100兆円を超えています。
その他のイーサリアムやテザーを始めとする暗号通貨も合わせると時価総額は200兆円は優に超えます。
中央集権でなく国家が調整できないこの存在に中国は規制をかけました。
特に世界的なビットコインのマイニング基地となっていましたが、そのマイニング業者はほぼ国外に出たか廃業しました。日本はその存在を認めつつもその取引に高い税金(所得は雑所得で損益通算が効かない)を課しています。
米国は今年この先物ビットコインのETFを承認しました。中国の様に排除向かわず受けて立った形です。最近ではS&P500、ナスダック、ダウなどとともにその価格動向が報じられるようになっています。
中国不動産バブル崩壊
習近平国家主席が述べた「住宅は住むためにあり、投機のためではない」が引き金となり始まった規制。
この流れで不動産業者に中国の都市部を中心に高騰しすぎたマンション価格を抑制する措置として、現在、中国当局が行っている対策は、不動産関連融資に対する総量規制・マンション取引に対する事実上の価格統制・マンション購入の許可制などが施行されました。
その性急な政策のあおりで最大手の恒大集団の経営危機は日本でも大きく報道されいます。日本のバブル崩壊にいた構図出典も指摘されています。その巨額の債務が不履行となる事で第二のリーマンとして中国経済のみならず日本経済や米国経済への影響もかねてから指摘されています。
米国の債務上上限問題
これねぇ、、、、なぜ日本ではあまり報じないんでしょうか?
※ジェトロビジネス短信よりの引用
これ、じっくり読んでください。デフォルト危機ですよね、暴落の要素でした。冷静に市場は見ていたんですけどね、
この要因は輪転機が熱くなるぐらいドル紙幣を刷りまくったからです。日本円も同じです。刷りまくっています。別に危機は去ったわけではないです。
4・まとめ
S&P500など『米国経済』への投資、大丈夫と言うわけではないです。過去も何度もあった危機を乗り越えてきたこと、今後も危機はあるだろうという事です。
その乗り越えてきた強みとリスクも考えた上での投資です。それでもじっと円貨を持っているよりはリスクは低いと考えています。
出典
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