4/19 未来を感じたBiSHWHYZ
5/13に控えてるExWHYZ初の単独武道館。
昨年やっとスタートしたばかりのExWHYZにとって、それはとても大きな挑戦です。
もちろん敢えて最初の一歩を高い挑戦にする事で”その先”への大きなステップとする狙いでこういった挑戦を選んでいるとはいえやはりそのハードルはとても高いです。
加えてグループが目指してるdance your danceというライブの在り方。これも現在の日本では本当に実現が難しい事です。
“決まりなんて無しで自由に音を楽しむ”
実現すればほんとに最高なんですけど、大物ロックスターのライブですらサビで一斉に指差しするのが当たり前の日本では「何していいのかわからない、盛り上がらない」になりがちです。
ExWHYZも1stツアーや色んなイベントで片鱗は見せつつもまだフロアを耕す段階であるという状態でした。(福岡リリパで少しお話ししたA&Rの篠崎さんも「これからフロアを耕して行きます」と言われてました)
そんな中ツアーの広島で「これかも?」と思えるような素晴らしいライブとそれに引っ張られるように一つになったフロアで一気にマスターの期待が高まります。
MCでまゆちゃんも
「大事なのは武道館で”何をやるか”だから」
と迷いが晴れてきた様子の中
ようやく表題の
4/19 BiSHWHYZ
言わずと知れた事務所のスーパースターBiSHとの対バンです。
ExWHYZの前身のEMPiREは当初”BiSHの妹分”として売り出され、
発表の場もTBS3で、MVにカメオ出演してもらったりBiSHのPiLツアーにオープニングアクトとして2ヶ月ほど帯同していたりと
清掃員に流れてほしいという狙いのプロモーション全開だった時期があります。
まあ当時力の差は大きく狙ったように清掃員が流れることもなかったのですが、その経験があったからこそExWHYZのメンバーはBiSHや清掃員に非常に深いリスペクトを持っています。
そんな中この2組が初のツーマン
きちんと成長した今の姿で渡り合うことで、更なる成長が望めるし
いいライブを見せることで清掃員にExWHYZに興味を持ってもらい、武道館に来てもらう
という利点がある反面
「まだBiSHに頼ってるのか?」
「売名」
と思われてしまうリスクもありExWHYZにとっては絶対に失敗ができない…
というか
やばいライブをして全てを納得させるしかない
という状況でした。
私は広島のライブでこれなら行けるという手応えみたいなものを感じたのと
前日のリリイベで緊張感は持ちつつも気負いなく準備している様子のまゆちゃんに会ったことで「心配はしてないけどどこまでいいライブをやってくれるんだろう」という感じでした。
いいライブとは?って話ですが
私が思ういいライブとはアイドルライブにおいてはキャッチボールみたいな物で、
演者のパフォーマンスに対して観客がレスポンスを返すことでどんどんお互いの熱気を上げていって
ある瞬間にそれが爆発して会場が一つになる
それがいいライブだと思ってます。(音楽の知識に乏しいので抽象的な表現ですみません)
どちらかが独りよがりだったり受けられないとなかなか上がっていかないですよね。
ExWHYZは昔からこの会場の空気を掴む力が強くて後半に進むにつれて尻上がりに良くなることが多いなあと思ってて、広島もそんな感じで最高だったんですが
ただこの日に限ってはもう最初からフルスロットルで飛ばしてくれたらな
なんて始まる前はぼんやり考えてました。
BiSHが示してくれた矜持と愛
ライブは大方の予想通りBiSHからのスタート、衣装はEMPiREが帯同していたPiLツアーの衣装
その時点でひしひし愛を感じます
ライブは最初のサヨナラサラバからバチバチw
個人的にBiSHのライブって会場全体を巻き込む熱量の高さがベースになった上で、
どこか演劇的に観客の視線を引き込むような魅せる瞬間が随所に差し込まれてて
それを繰り返すうちに重厚なライブ体験を感じられ
見た後腹にズンとくるものが残るのが良さなのかなと思ってましたがほんとに素晴らしかったです。
チヒロさんのMCから、この日だけのバージョンの
BUDOUKANもしくはタマネギ
自分たちと清掃員が育んできた武道館への思い、叶わなかった想いがどれだけ大切で大きいかを示した上で後輩への愛のこもったエール
最後の曲に至るまでちゃんと強い先輩BiSHとして居てくれて
BiSHのデカさを感じた素晴らしいパフォーマンスでした。
目指していたものを体現してみせたExWHYZ
こうなると会場の雰囲気は「やっぱりBiSHやべえな」と言う空気に包まれ
次のExWHYZがどんなパフォーマンスなのか期待しながら舞台の転換を待ちます
が
なかなか転換が終わらない。
どうやら照明のトラブルらしく待つ間なんともざわざわと嫌な雰囲気が流れます。
やっと転換が終わりようやくExWHYZのステージが始まり、いつものxANADUで登場し少しホッとしたと思いきや突然「NON TiEUP」のイントロが流れ
「あれ?さっきBiSHもやってたけどカバーするのかな」と思いきやノイズと共に聴いたことのないビートが会場に流れ始めます。
「REMIXだこれ!しかもめちゃくちゃかっこいい!」
この瞬間会場の空気が一変します。
よくライブレポとかで「最初の曲から会場のボルテージは最高潮」みたいな表現を目にしますが
一切の誇張抜きにその通りの状態
VJ、トラック、パフォーマンス全てに会場全体が飲み込まれたような印象を受けました。原曲の方もロックオペラ的な世界観と魅せ方で会場の空気を異質なものにする曲ですが。
REMIXは各所にExWHYZらしい再解釈がされてあってちゃんとグループとしてのスタイルは残したままパンクイズムもちゃんと持ち合わせためちゃくちゃカッコ良い
神聖で神秘的な空気の👓タイムも、ExWHYZではまゆちゃんが力強く歌い上げる見せ場に変わってて”らしさ”を存分に感じました。
(てか途中のダブ展開に喰らいすぎ終始爆踊りでした)
もう間違いなく最高の掴みだったノンタイ
そこからノンストップでBRAZEに繋ぐ瞬間、あまりにも堂々とした姿に完全にあの場はExWHYZの物になったし
あの場にいた全員の心を掴んでいたと思います
めちゃくちゃプレッシャーを感じる状況なのに気負いすぎず、地に足がついたパフォーマンス
これに、観客の熱量も自然と上がり続けみんな自然と踊り
盛り上がる所かっこいいところで自然と声が上がる
それを受けてメンバーもさらに力強く自信に満ちたパフォーマンスを見せる
気づけばそんな求めていたDYDの姿がいつの間にか羽田のフロアにありました。
しかも半分は今日初めてExWHYZのライブを体験した人も多いであろう清掃員なのに
この勝負の場でExWHYZが選択したのは”信じてやり切る”だったんですよ。
勿論演出としての見せ方は用意してるけど根幹にあるのは、
考えて考えて良いものを作って、血の滲むような努力を積み重ねた自分たちを信じて全力でやり切る。
だからこそ、この日の彼女達は最強だったんだと思います。
私はそんな彼女達の姿を見ながら本当に嬉しくて嬉しくて
EMPiREとして作ってきたものを一度リビルドしてまで
彼女達が信じてきたもの
スタッフさん達が信じてきたもの
マスターが信じてきたもの
私が信じてきたもの
それが確かにある、できるんだと
堂々と彼女達が証明してくれたことが嬉しくて
本当に好きになって良かったなぁと最後のeverythingを聴きながら涙を流したのでした
勿論まだまだ武道館に1人でも多くきてもらいたいし、もっともっとたくさんの人にExWHYZのことを知ってもらいたい状況ではあるんですが
武道館、そしてそれから先もこのグループなら絶対大丈夫だと思えたライブでした。
武道館が発表されて以降特典会でまゆちゃんに会うたびに「絶対大丈夫!応援してる」って言ってるんですが
最初に励ますように奮い立たすように言ってた「大丈夫」と違って
BiSHWHYZの後目を潤ませた彼女に贈った「大丈夫」は未来へ希望と期待に満ちたものでした。
今とんでもない進化の最中のExWHYZ
絶対見逃せない武道館のチケットはこちらから
https://w.pia.jp/t/exwhyz/