2月7日の日記

2月6日、風呂の日。
有給を取っていたその日の締めくくりとして銭湯に行っていた。
濡れた体を拭いて、清潔な服に袖を通し、髪を乾かす。
荷物を持って休憩室に移動する。
今日は牛乳のサービスがあるらしい。
せっかくなので様式美を楽しむことにした。
温まった体に喉を鳴らして冷たい牛乳を飲み干す。ちょうどリラックスできたときに母から連絡があった。

急いで病院へ向かった。
祖母と繋がっている機械には血圧・血中酸素・心拍数が赤く表示されていた。
僕と叔父が同じタイミングで入ったことで、家族全員が揃った。

これまで、病に苦しむ祖母の姿を見てきた。
機械に映る数値は青かったが、祖母は「ああしんど」と何度も口にしていた。
その日に緩和ケアをすることを家族で決めた。

しんどい中、全員揃うまで祖母は待ってくれていた。
最後に目を開けてこちらを見てくれた。
本当に強い祖母だった。

母や叔父がどういう風に育ってきたのかも知っている。
祖母がいたから僕は生きている。
最後にありがとうと伝えることができた。

23時21分、看護師や医師が来て必要な診断や処置をしてもらった。
会社へ連絡をした。
水曜日から金曜日まで3日間の休みをもらった。

2月7日14時、母は叔父たちと協力して必要なことを進めている。
「だから明日のお通夜まで休んでいていいよ」と母は言った。
本当に休みが必要なのは母だと思った。
僕は休みだけど何をすればいいのか分からない。
元気になれない。
母のサポートをしたい。
実家に帰って母のそばにいることは有効なんだろうか。
決めるのは自分だ。
辛いことに向き合うためにこの文章を書いた。

感情は外に出さないと次に進めないということは分かっていた。
だから、どうしても文章にしないといけなかった。
誰もこんな話聞いていないだろう。
それも知っている。
でも、気持ちを表現したかった。
この文章を誰が見るか、見たらどう思うのか、考慮しないといけない。
それでも、現状打破しないといけない。
考えすぎて自分で自分を追い込むくらいなら、
余計な心配をかける前に動いた方がマシだろう。

もう文章を書いてしまった。書きたいことが書けた。人が読んで嬉しいものではないと思う。
自分の気持ちをわかってほしかった。
勢いで自分の気持ちを人に伝えて失敗したことが今まで何度もある。
それでも、自分の気持ちがわかってくれる人がいるかもしれない。希望はまだある。
読んでくれた人ありがとう。
これからもよろしくお願いします。

なかよし


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