音楽は国境を超える
【誰でもできるSDGs】
SDGsと聞くと「よくわかんない」「なんか専門家の人がやること」「ボランティアでしょ」という声をたくさん聞く。
SDGsが市民権を得て、誰もがこの言葉を知るようになったのはものすごくいいこと。もともとは国連が世界がこの目標のもとに「持続可能」であることを目指して立てた目標だから。
でも、いや、だからこそSDGsが専門性の高い一部の人のものであってはいけないと思う。そこでなかよし学園プロジェクトでは「SDGsの敷居を下げる」ために全国で講演会活動を行なったり、「参加型海外支援活動」を行なってきた。
SDGsの訳は「持続可能な開発目標」。でもこの言葉はちょっと難しい。だからこう訳そう。「自分も他人も、ずっと幸せでいる世界」。美味しいたこ焼きが8個あったら、全部自分で食べて「美味しい!」という幸せを感じることもできるけど、隣の友達とシェアして「美味しいね!」っていう幸せもあるんじゃないか。8人で1個ずつ食べた経験はいつか、「みんなで何かしよう!」っていう大きなタネになるんじゃないか。そういう考えがSDGsだと俺は思う。
そんなところから、10年前俺は活動を開始した。と言っても大したことない。日本でやってる「授業」をカンボジアでもやっただけ。1回、2回、10回と続けていくうちに生徒たちが「もっともっと!」っていうからいろんなことを考えて、生徒たちが勉強を楽しむようにってプロジェクトのレパートリーが増えて、それが「持続可能」になった。
サッカー部を作ったり、ゴミ箱でバスケットをしたり、アイデア次第でどんなものも「授業」になった。40年間弾けなかったギターも練習して、LIVEができるまでになった。すべては
「今後何十年この活動を続けるのに必要かどうか?」
「これやったらずっとこの子たちは喜んでくれるかな?」
「これを続けることで未来のこの国は豊かになるか?」
そういう発想に基づくもの。
そういう考え方がSDGs。だから可能性は無限にある。誰にでもできる。そんなメッセージをあなたに送りたい。「できるよ。やろう!」
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