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愛と孤独の深淵〜ライフコーチが語る『容疑者Xの献身』の魅力〜

どうも!現役教員ライフコーチのなかよしです!

念願の夏休みがやってきました!
この長期休暇が好きで、学校の先生を続けている方は少なくないでしょうな!皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

今回は、夏休みにやりたかった映画鑑賞ができたので、その感想をシェアします。Amazonプライムに600円で登録して、407円を追加してレンタルしました(この手の課金に抵抗がなくなったことに自分の成長を感じます)。お目当ては、ガリレオシリーズの名作『容疑者Xの献身』です。この作品は生涯3度目の鑑賞になります。オススメ映画を聞かれれば、まずこれを紹介しますね。現役教員ライフコーチとして、私がこの作品を観て考えたこと、得た教訓をまとめましたので、ぜひ最後まで読んでみてください!

出典:Amazon

概要と見所

惨殺死体が発見され、新人女性刑事の内海(柴咲コウ)は先輩と共に事件の捜査に乗り出す。捜査を進めるうちに、被害者の元妻(松雪泰子)の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者の湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理し、物語が進んでいく。

特に印象深かったのは、堤真一さんの演技である。石神の内面の葛藤や孤独を見事に表現していた。ストーリーの展開も巧妙で、何度も見返したくなる。映像の美しさや音楽の使い方も、物語の緊張感を引き立てる。ラストシーンでは堤さんの迫真の演技で涙がこぼれた。深いテーマと複雑な人間関係を描いており、ライフコーチとしての私にとっても多くの気付きを得られた。その気付きと読者の皆さんに伝えたいことをまとめる。

まだ見ていない方は、騙されたと思って映画をまず見てくださいね!
以下、ネタバレを含みますので、ご了承ください。

愛の形とその表現方法

石神の行動は、愛のためにどこまで犠牲を払えるかを問いかける。チープな表現だが、「恋は盲目」という言葉が浮かんだ。恋愛の際には理性や判断力が鈍り、状況を正しく認識できなくなることの表現だ。石神はまさに盲目になり、愛する人のために罪のない人の命を奪ってしまう。恋愛経験のある読書の方にも、大なり小なり盲目ゆえの行動に心当たりがあるのではないか。

コーチングでこの手のテーマを話す時は、自己犠牲の背後にある真の動機や価値観を探ることを提案している。最終的には、本人がどこまで納得して自己犠牲を払えるかになる。盲目期(付き合いたての一番楽しい時期)には、多大な犠牲を払えるものだが、持続性は高くない。客観的にコーチのフィードバックを受けることで冷静に判断できる瞬間に出会うことができる。盲目期を過ぎ、パートナーへの不満が出てきた方は、ぜひ相談してください。

孤独の闇の深さ

石神は内向的な性格である。数学の天才であり、数学に人生を捧げてきた。しかし、親の介護のために研究者の道を断たれ、高校教師になる。映画では、荒れ果てた教室の中で、黙々と黒板に向かって数式を書くシーンがある。私はこう考えずにはいられなかった。生きるために仕事をし、やりがいは感じられない。心を許せるパートナーも友人もいない。趣味に没頭する時間もエネルギーもない。何のために生きているかわからない、究極に孤独な状態だったんだろうなと。

当事者にならないと苦しさがわからないいじめの1つが『無視』である。そこにいることを認められない。存在していない事と同じ。学校を卒業すると、無視はいじめとして扱われない。ただただ孤独であり、被害者として注目される事すらなれない。孤独の闇は深いのである。孤独は特定の人にのみ降りかかるものではなく、ふとした瞬間感じるのが人間である。多くの人は孤独を感じたくなくて、誰かと一緒にいたり、何かに没頭したくなるのだ。

孤独の闇から一人で抜け出すのは大変である。利害関係の無い第三者に胸の内を話すことで、一筋の光が見えることがある。具体的には、孤独をポジティブに捉えて、自己成長や内省の機会にできる。孤独を利用して自己理解を深め、新しいスキルを習得する人もいる。自然や地域活動に参加することで、孤独感を軽減し、自己の存在意義を見出すことができるかもしれない。勇気を出して話してみてください。私で良ければお気軽にどうぞ。

あなたの感想を聞かせてください!

究極に孤独だった石神にとっては、生きがいである二人を守るためには何でもできてしまった。殺人さえも愛の証明だった。石神は湯川ともっと早く再会できていれば、人生が変わったかもしれない。自己の存在を感じさせてくれる友人ともっと早く会っていれば…。

と余韻に浸りながら、まだまだ語りたいシーンや学びがたくさんある名作でした。皆さんはこの映画を観て、どのようなことを感じ、考えましたか?
ぜひコメント欄から教えてください!最後まで読んで頂きありがとうございました!






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