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「#勉強垢」から見る、平成後期のおしゃれな受験生事情

先日、女子中学生を取材したときに「自分の親に勉強の仕方を指示されたくない」という意味でこんなことを言っていた。

「一生懸命頑張って勉強するとかは、昭和。楽しくやらなきゃ」

なかなか挑戦的な発言。「一生懸命頑張る」しか取り柄がない、平成初期の私は内心傷ついていた。

では、今の受験生はどうやって勉強しているのだろうか。それを探るべく、話題の「#勉強垢」から一部の受験生を覗いてみることにした。

#勉強垢とは

TwitterやInstagramで、勉強関連のことをシェアするアカウント(垢)のこと。2016年頃からシェアするユーザーが出始め、2019年1月現在では、Instagramで約10万件の投稿があった。

SNSに投稿することで、勉強状況の管理ができたり、シェアすることで全国の受験生とつながることができ、互いに励まし合えるという利点がある。

まず、Instagramの投稿はこんな感じ。


素敵……。受験生じゃないみたい。

汚いジャージをはいて、髪の毛をちょんまげにして、ゴリゴリとノートに書き殴り、ボロボロの単語帳を何度もめくりながら、”一生懸命”勉強する時代は本当に終わったのかもしれない。

人によっては、「キレイにするのに必死で、勉強してないのでは?」と思う人もいるかもしれない。しかし、勉強しようと思うと、無性に掃除をしたくなるという経験はないだろうか。

彼女たちのすごいところは、毎日Instagramに投稿してキレイさをキープしているところ。毎日こんなキレイな机だったら、勉強も捗りそうだ。

こういう人は将来どんなに仕事が忙しくても、会社のデスクがキレイだし、結婚したらモデルルームみたいな家の中になるんだろうな、などと予想してみる。

そして、多くの勉強垢でシェアされていたのは、スタディプランナーというものだ。


#スタディプランナーとは

学習計画・勉強時間管理に特化した手帳のこと。お受験大国、韓国で人気に火が付き、日本に上陸。女子中高生を中心に人気が出ている。一日にやる勉強内容や勉強した時間に色をつけてわかりやすく管理ができ、振り返るのも簡単。

今までは、専用のノートを作ったり、紙やホワイトボードに書いて管理していた人も多いであろう学習計画。

Twitterのユーザーの声の中には「これを使うようになってから、勉強するようになった!」と言う声もあり、モチベーション向上に役立ちそうだ。

今どきの受験生の勉強の邪魔をするのはやはり、スマホ。#勉強垢を見ていくと、こんなキャンペーンを見つけた。


#禁スマホタイムとは

大塚製薬のカロリーメイトが勉強したい受験生を応援するために立ち上げた、WEBサイト。

※画像:特設サイトより拝借

特設のWEBサイトを開いたまま、スマホを伏せ、勉強を開始。勉強を終えて再びサイトを開くと、計測止まり、人気イラストレーターによるイラストとスマホを触らなかった時間=「禁スマホタイム」が表示される。

実際にこの原稿を書きながらやってみたのだが、楽しい。どんなかわいいイラストが出るのか楽しみで、「早くやるべきことを終わらせたい」という衝動に駆られる。

これは、受験生だけではく、仕事中にどうしてもスマホを見てしまう、スマホ依存症の会社員にも良いのでは、と思った。


※「禁スマホタイム」をシェアして、勉強応援グッズが当たるキャンペーンは1月31日まで。


いかがだっただろうか。「#勉強垢」には、受験という目標に向かって、かわいく楽しく、集中して勉強する知恵が詰まっていた。

昔、”一生懸命”頑張る型の受験生だった皆さんも、今の受験生のトレンドをちょっと取り入れて、勉強や仕事をしてみてはいかがだろうか。

編集:アカ ヨシロウ

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香山由奈
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