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結婚式のご祝儀をオンライン(kuruca)でもらえるようにお願いしてみた

少し前、こんなご時世ではあるが、親族と友人数名を招いたリアルの結婚式を無事に終えた。

感染対策をできる限り徹底して行ったのはもちろんのこと、「こんなご時世に、わざわざ来てもらうんだから」とできる限りゲストの負担を軽くするように考えた。

その中の一つがご祝儀である。結婚式のご祝儀をというと、やたらとマナーが多いように思う。

・包む金額に応じた封筒を選ぶ
・新札を用意する
・表書きは毛筆もしくは筆ペンで書く
・中袋の表面には金額の数字を旧字体表記する
・中袋の裏面には住所と名前を書く
・ご祝儀は「お札の表を上側」に
・上包みの裏側は「上向きを表」に
・持ち運ぶ時は「袱紗(ふくさ)」に包む

えーーーい!めんどくさあああい!

いままで参加した結婚式のホストの方、本当にすみません。
お祝いする気持ちはとてもある!お金ももちろん贈りたい!
でも。できることならもうちょっとラクに、カジュアルな感じでもいいのではないか?というのが本音。

そこで今回は思い切って、「kuruca(クルカ)」というオンライン集金のシステムを利用させていただいた。

Kuruca(クルカ)とは、招待状から出欠管理・祝儀の支払い・受付までゲスト対応がすべてオンラインで完結するシステムです。
https://www.onlineweddingcard.jp/kurcaorder/

今回は、ご祝儀を基本オンライン集金にしたのと同時に、招待状もオンラインにした。結婚式の二次会の招待状とかでよくあるあれだ。今の時代はオンライン結婚式などでも利用が増えているそう。

イメージはつくだろうか?手順はこんな感じである。

・【主催者】招待状の挨拶文や結婚式の日時、場所、新郎新婦の簡単なプロフィールなどを設定
・【主催者】招待したい人にオンライン招待状のURLを送付
・【ゲスト】送られてきたURLをクリックし、出欠、名前、住所、食事のアレルギーを入力し、ご祝儀を支払う方法(銀行振込・クレジットカード※・直接渡す)を選んでもらう
・【主催者】ゲストが入力するとメールがくるので確認する
・【ゲスト】ご祝儀を頂戴する(銀行振込・クレジットカード※・直接渡す)
・【主催者】通知が来るので金額を確認する(銀行は翌営業日、クレジットカードは即日)
・【主催者】集金期間が終了したら、集めた金額が銀行に振り込まれるので確認する
※銀行振込・クレジットカードの場合の手数料は主催者負担かゲスト負担かは主催者側で設定する

これを見て、どうお感じになるだろうか?

「そんな味気ない」「オンライン招待状は二次会で使うものだから、披露宴に使うには軽々しい感じがする」「ご祝儀はあくまでもお気持ちであって、もらえると決まった訳ではないのに、主催者側から支払う方法を選択させるとは何事か!」「銀行振込やクレジットカード振込の方が慣れてなくて難しいよ」などなど。

まあまあ……。もちろん賛否両論だと思うし、私自身、導入して良いものか?と悩んだ。夫のゲキ推しで導入したのだが、最後までヒヤヒヤしたものだ。ところが終わった今、使って良かったと思っている。

そこで今回は、「オンラインご祝儀の方がゲストの支払いがラク」以外に、使ってみて良かったと思うことを3つ紹介したい。

① 当日集金しなくていいので受付の友人がラク


結婚式に行くと、まず受付に並んで、ご祝儀を渡して、住所と名前を書く、と思う。

しかし今回は、事前に頂戴しているのでご祝儀の受け渡しがない。受付では名前を言ってもらい、席次表(式場内の座席が書いてある表)を渡すのみにした。これにより受付時間および工数がだいぶ短縮された。受付は友人に頼んでいたので、できるだけラクにしてあげたく、このメリットは私にとって大きかった。

席次表を事前にゲストに送って、受付を無しにして席についてもらうという方法も考えた。

しかし、結婚式場の運営の都合で、「どのくらい揃ったか把握したい」ということだったので、出欠確認のための受付は残した。

② 親族がもらったご祝儀を披露宴中に持っていなくていい


これは自分が結婚式をやるにあたって初めて知ったのだが、受付でもらったご祝儀は新郎新婦の親もしくは兄弟が披露宴終了まで保管しておくものらしい。てっきり式場で預かってもらえるものと思っていたが、基本はNGだそうだ。

仮に一人当たり3万円として、50名出席したら150万円……。そんな金額を披露宴終了まで抱えているのはとても恐ろしい。怖くて酒も喉を通らない!

ところがオンラインご祝儀なら、お金は銀行口座に入っている状態なので、何も気にせず披露宴を楽しんでもらえるのだ。

私の場合、母がオンラインご祝儀に懐疑的だったのだが、「ゲストが新札を用意しなくていい」ということと「お母さんは披露宴中に大金を持っていてもらうことになるよ、大丈夫?」と言ったところ折れた。

③ 新郎新婦がご祝儀の金額を事前に把握して、引き出物を調整できる


引き出物は、ご祝儀の金額の1割ほどお渡しするのが基本らしい。なので通常は、式の2週間ほど前までにご祝儀の金額を予想し、「3000円お返しする人」「5000円お返しする人」などを決めて、引き出物を発注する。

しかし、ありがたいことに予想金額よりも多く下さる方が何人かいらっしゃるものである(ゼクシィの調査によると43%が「予想より多くもらった方がいたと回答」)。

普通なら、結婚式後に別でお礼をする方が良いらしい。ただ、今回は事前に多く下さった方がわかったため、引き出物の発注を変更し、ご祝儀の金額に合わせて引き出物を用意することができた。

***
良かったところは以上である。

「振込じゃなくて、持参したい人もいるのでは?」と思ったが、結果手渡しでご祝儀を頂戴したのが親族二人と友達が一人のみだった(全体の1割以下)。おじいさんおばあさんもオンラインでご祝儀を頂いたのは、ちょっと驚きであった。

ゲストはどう思ったのか、本音をしっかり聞けた訳ではないが、「新しい時代っぽくていいね!」「新札を用意するのがちょっと大変だったので助かった」と概ね好評だった。

ちなみに少し触れておくと、オンライン招待状を利用して良かったところは

ちなみに少し触れておくと、オンライン招待状を利用して良かったところは
・送付および返信用封筒の切手代がかからない(130円×人数分)」
・招待状の制作費がかからない(約500円×人数分。システム費考えても安い)
・ゲストが郵便ポストまで行かないで済むのでラク(かもしれない)
の3点だった。

今気づいたのだが、招待状の紙や封筒の紙を使わないということは、限りある資源を大切にするという意味でも良いかもしれない。


あらゆる電子化が進む今、ご祝儀や招待状をオンライン化してみるのはいかがだろうか。

文:香山由奈
編集:鈴きの彩子
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