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元気が出ないときは、まだ元気をださなくてもいいとき

今回のテーマは元気の出し方。そう言われて色々と考えた。「元気の出し方」なんて記事を読みたい人はきっと、元気がない人だと思うからだ。

そもそも、元気がないというのはどういう状態なんだろうか。

私にとって元気が出ないというのは、「仕事がやりたくない」とか「洗い物がしたくない」とか「洗濯物が干したくない」とか、何かちょっと面倒なことがやりたくないときである。

自慢じゃないが、割と自分に甘い人間なので、そういうときはやらなくていいギリギリまでやらないことにしている(笑)。

以前も書いたかもしれないが、私は「〆切」というものこそ、最強の起爆剤なのではないかと思っている。

わかりやすい例で言うと、夏休みの宿題。皆さんは、夏休み最終日の8月31日夜のものすごい集中力で絵日記やドリルを進めた経験はないだろうか。あれは、9月1日の朝という日本中の学生が恐れる〆切があったからこそ生まれた「やる気」そして「元気」である。

それが証拠に、9月1日に登校して宿題が終わっていないことを注意された後は、本気を出せば1日で終わるようなものが2週間くらいかかったりするものだ(経験者は語る)。

もちろん、それは学生だけに足りず、日本中の週刊誌や月刊誌は、「毎週・毎月出さなければならない!」という圧力と〆切があるからこそ、編集者たちの火事場の馬鹿力が働いて、無事に発行されているものだと私は信じている。

ちなみにひろゆきさんも時間術の一つに「仕事は「締め切りギリギリ」にする」を挙げていた。
https://r25.jp/article/797089017266116626

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そんな強気なことを言っておきながら覆すようだが、何に対してもあまりにもやる気が出ないとき、「そんな自分はヤバいんじゃないか」「人として終わっているんじゃないか」みたいな不安に駆られることもある。

実際、今年の5月か6月。そういう時期があった。これはメンタルの不調なんじゃないかと思い、バナナを食べて朝散歩して必死にメンタルを保とうとするも、どうも回復しない。メンタルが不調になると始まる、パズルゲームにハマるという発作も出てきていた。

「あーこれは…。」と自分で自分を心配した矢先、夫が病気で休職することになり、一気にメンタルが復活した。そんなこと言っている場合じゃないと思ったのだ。

前にもそういうことがあった気がして、私は人のピンチを目の当たりにするとハッとするタイプのようだ。

人間は自分の脳の10%だか3%しか使っていないという説もある通り、多くの人間はある程度自分に余裕を持って生きているはずだ。

だからきっと、やる気・元気が出ないときは、まだその人にとって、「やらなければならないとき≒〆切」が迫っていないだけではないか。必要に駆られたときには、きっとやる気・元気が出るのだと思う。

まとめると、元気が出ないときにはやっぱり無理する必要はない。

おいしいものを食べるとか、温泉に行くとか、心ゆくまで寝るとか、そのとき自分がやりたいことして、ゆっくりするのが一番だと私は思う。

会社員の方は、明日から連休の方も多いでしょうか。あまり世間に惑わされ過ぎず、自分の好きなことをしてゆっくり休むことをお勧めします。

文・香山由奈
編集・彩音
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