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仕事の手を抜いてしまうのは年齢のせい? 新年早々AAAに夢中なって気づいたら20日経っていた話
25歳くらいの頃、職場の先輩のことを悪く言うときに「あの人は30代病だから」という表現をしていた。
30代病というのは、30代になって若手社員の頃のガツガツさがなくなり、「いかに体よくこなすか」「いかに手を抜いて早く帰るか」を重視していることを意味する。
たまたまその兆候が見え始めた先輩方が30代だっただけで、20代でも40代でもある話だと思う。当時の私は、そういう考え方はつまらないと嫌悪感を抱いていたのだ。
ずっと他人事のように思っていた30代が、あと半年後にやって来る。「絶対30代病なんかにならないぞ」と強く決意していたが、なんだか最近雲行きが怪しい。
◇◇◇
2019年12月28日、ようやく仕事が納まり、心にポッカリ穴が開いた。
思えば12月は、昼間は本業をこなし、帰宅したら副業、さらに暇を見つけて転職活動もするという詰め込みよう。転職活動も終わって、無事仕事が納まったときには、なんだか気が抜けてしまったのだ。
そしてYouTubeを開いたのが最後、第六感が働いたのか無性にAAAが見たくなり、ライブ動画やMVを漁る。すると、最近は離れていたものの、自分の中に隠れていたAAAへの思いが騒ぐ騒ぐ。
3日ほどずっとAAAの動画を見ていた。すると12月31日に、謹慎中だったリーダーが脱退するというではないか! 悲しい! もう見られないのなら、せめて過去の動画を見るしかない! そんなこんなでさらに動画視聴は加速する。
年が空けて新年度が始まっても、朝から晩までAAAのことばかり考えていた。年明けの仕事は、アポ取りやメール対応など単純な業務が続く。そのため、仕事はできるだけ‶体よくこなし“、‶いかに早く”帰ってAAAの動画を見るかということばかり考えていた。
お気づきだろうか。これは25歳の私が嫌悪感を抱いていた、立派な30代病である。
そんな生活に終止符が打たれたのは、1月15日。そう、AAAの活動休止が発表されたときだ。
寂しさを覚えながらもメンバーがファンに向けたメッセージを読んで、じんわりと感動し、「素敵だな。気持ちを言葉にして伝えるのって良い仕事だな」と思った。
そこでやっと気付いたのは、「あれ? 私そういう仕事してたんじゃなかったっけ?」ということ。
だんだん血の気が引いてくる。言葉で伝える職業に就きたくて就いたのに、ここ数日私がやっていたことと言えば、YouTubeを見てニヤついていたことくらい。いったい何をしていたんだろう。
気づけば、副業の仕事も全然進んでおらず締め切りは間近。年末に書こうと思っていた記事も、まったく手つかず。慌ててリカバリーを始めてやっとなんとかなった(なってない?)のが、本日1月20日である。
ずっと「30代病にはかからないぞ!」そう思っていたが、今回のことで少しだけ気づいた。30代病の人も、好きでそうなったのではなく、何か事情があるのかもしれない。
AAAの活動休止理由の前置きに「メンバー全員が30代を迎え……」とあったように、30代になったら状況が変わるのかもしれない。
いつ発症するかわからない30代病に怯えながら、今年は自分の好きなことをしていきたいと思う。有難いことに仕事では、「企画して文章を書いて公開する」という環境が整いつつあるので、趣味で小説を書いてみたい。
そして、自分を見失わない程度にAAAの応援をしていきたい。
編集:円(えん)さん
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