秋の洗濯物にカメムシがつく理由と撃退法とは?
爽やかな秋の夕暮れ。
ベランダに干していた洗濯物を部屋に取り込み、「さぁハンガーから外そうか」と思った矢先、とんだお土産をもらったことに気がついた。
そう、カメムシである。
秋になるとやって来る、洗濯物につくお土産カメムシ。見た目のイカツさに加え、周囲に悪臭を放つとんでもないやつだ。
正直、今一番苦手。一通り悲鳴を上げた後、カメムシのついたTシャツごとベランダに戻した。
「さすがに一晩経てば、どこかに行くだろう」
そう思って、その日は就寝。翌朝カーテンを開けてみると、なんとやつは1ミリも動かずTシャツに引っ付いたままだったのだ!
いや、実はこのカメムシとの出会いはそのときが初めてではない。こいつは、ここ一か月ほどずっと網戸の裏側に引っ付いていた同じやつなのだ。
「セミは7日で死んでしまうのに、こいつはいったい何日居座るつもりなんだ?」
気になって、カメムシの寿命や秋に現れる理由、そして撃退法について調べてみた。
カメムシの写真は一枚も登場しないので、苦手な人も安心してお読みいただきたい。
カメムシの生涯
カメムシの寿命は1年ほど。
春から夏にかけて集団で行動し、秋になると単体で行動して卵を産み、暖かい場所を探して冬を越す。
秋に洗濯物につくのは、洗濯物を干すような場所は日当たりが良くて暖かいので、越冬の場所に選ぶからだそう。カメムシは、洗濯洗剤や柔軟剤の花の香りも好む。
カメムシのニオイレベルはどれくらい?
刺激を与えると自分の身を守るためにニオイを発するカメムシ。
そのカメムシを密閉したビンに入れると、自分の臭さのストレスで死んでしまうらしい(笑)。身から出た錆とはまさにこのこと。
カメムシの駆除法
専用の殺虫剤も売られているのだが、ネットでは殺虫剤を使わずに駆除する方法も多数紹介されていた。
一番良い方法は、「割り箸でつまんで、漂白剤を溶かした水につける」という方法だ! 次におすすめなのはガムテープにくっつけてニオイを出す前に潰……
……って、そんなんできるか! こっちは見ただけで限界なのに!
駆除なんてしようもんなら、その処理が一番恐怖である。
結局、追い払うくらいしかできないと思い、カメムシを寄せ付けない方法を調べた。
カメムシを寄せ付けない方法
① アルミホイルをハンガーに固定したものを吊るす
カメムシは反射した強い光が苦手。洗濯物と一緒に干すと効果があるのだそう。ステージ衣装のようなギラギラの服を干してみるのも良いかもしれない。
② 洗濯物の横でハーブを育てる。
花の匂いが好きなカメムシだが、ハーブのニオイは嫌い。洗濯物のそばに置いておくだけで、寄ってこないそうだ。ハーブ系の柔軟剤でも効果があるかもしれない。
カメムシが精力的に活動するのは11月まで。寒くなると洗濯物にもつかないため、我々ももう少しの辛抱である。
それまでは家中でハーブを育て、消防士もビックリの銀の服で毎日を過ごそう!
くれぐれも秋のお土産をもらってこないように気を付けるのだ。
編集:アカ ヨシロウ
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