ながつきステークス2024 回顧


はじめに

今回からしばらく、カペラステークスに出走予定の競走馬前走についてレース回顧を行います。


結果

今回のながつきステークスの勝ち馬は7枠12番のサンライズアムールでした。

勝ったサンライズアムールは良いスタートを切って先団へ。5枠9番のナクドがナハを取る勢いだったが1枠1番のチェが主張して2頭が前へ行き、それを2~3馬身後ろから追走。
前2頭を見る形で後続集団のペースをコントロールしたサンライズアムールは、4コーナーでその2頭を捕まえて直線では後続を引き離した。
ラスト200mぐらいから鞍上が鞭を入れると加速し、ラスト100~50mほどは促すだけで2着のジュンウィンダムと2馬身以上の差をつけて圧勝。

その2着のジュンウィンダムは後方10番手からの競馬。
道中は後方外目で待機し、直線に入ってから外を回して差してきた。
掲示板内を見ると比較的前目の馬が入線していることから、サンライズアムールが率いた集団は割とミドルペース気味で進んでいたのではないかと推測できる。その中でも後方にいたが、しっかりと脚を使って上り最速で2着。勝ち馬が強かっただけで強い競馬だった。

3着は4番手からの競馬で、勝ち馬のサンライズアムールの後ろ外目から追走したアドバンスファラオ。
終始サンライズアムールを見るような競馬で先行し、サンライズアムールが後方集団に作った少し遅めの展開にうまく乗ることができた。
また8枠14番ということで芝スタートをうまく活用できた先行だった。


感想

まずはペースのお話から。
前半600m通過は33.8とハイペース。前のチェとナクドが飛ばしたことで流れた。後半は12.3-12.4-12.1となっており最後の1Fは減速するどころか加速している。

次に勝ったサンライズアムールついて、結果と被る話ではあるがスタートをしっかり決めて先団へ行った。
ハナを主張したチェとナクドを見る形で後続集団のペースをコントロールできたことが良かった。

最後の直線はそのまま垂れてきた前2頭を交わして先頭へ。後続の先行集団は追走するも差は開く一方で、サンライズアムールが圧勝した。
なにより最後の直線はそれほど減速せず、なんなら最後の1Fは加速した。
そして恐ろしいことに最後の100~50mほどは促しただけという。まだ全力じゃないのかと思ってしまった。
ハナは取れなかったが、こうして自分のペースを刻むとここまでやれるということで、改めてこの馬の能力の高さを知るレースだった。

走破時計は1分10秒6で、まぁオープンの勝ち時計だろうというところ。とはいってもサンライズアムールは余裕がありそうなのでこれ以上の競馬ができるはず。
次走はカペラステークスらしいが、そこでも結果を出せると個人的には思っている。


2着のジュンウィンダムも良い競馬だった。
レース自体はサンライズアムールが強く、やりたい事をやらせた結果勝てなかったが、後続集団は比較的落ち着いたペースを刻んでいたにもかかわらず、しっかりと末脚を活かして2着に持ってこれた。展開に限らず能力の高さを見せたレースだった。

レース後のコメントで鞍上が「もう少し内を回ってきたかった」と言っていたように、前が団子になっていたために外々を回る必要があった。そのロスとサンライズアムールに展開が向いたことを考慮すれば、2着は仕方ない。
もしこれが内の2枠で、しっかり控えて脚を溜め、ロスなく立ちまわることができたなら、もう少しサンライズアムールに迫れたと思う。
内でごちゃついて進路がなくなる可能性が増えるが、鞍上は津村騎手で、このコースを熟知しているだろうし、やはり内で競馬できたらなぁと思ってしまう。

それでもサンライズアムールに勝てるかと言われると微妙なあたり、今回はサンライズアムールの能力が光りすぎたレースだった。しゃーなしの2着。


3着のアドバンスファラオは正直あまり好走するイメージはなかった。
ダート短距離で成績を残している森秀行厩舎なのでそりゃ来るわなという話でもあるが、これまで前に行って結果を残しているように、自分の競馬ができないと力が発揮されないのではないかと考えていた。
今回チェやナクド、それからブショウにアムールがいて簡単には自分の競馬ができないだろうと思っていた。

しかし、実際にはアムールの後ろ外目で控えたレースができた。
この馬にとって控えて競馬ができたという事実は今後のレースに大きく影響を残すと思うし、脚質の幅が広がったのではないかと思う。

またレースの結果を受けて、流れた展開がこの馬に合っているのかもと思った。
前走、前々走と重馬場と、流れたレースで結果を残した。中山ダ1200はそのコースの特徴的に流れる展開になりやすい。その流れた展開の中でスピードを持続させ、しぶとく残るというのがこの馬の持ち味なのだろう。
今後は中山はもちろん、芝スタートでかつ流れる展開になりやすい福島1150で注視したい。


話は変わって今回の私の本命はメズメライザーでした。
前走は真ん中の枠ではあったが、以前から懸念されていたキックバックを受けて競馬をやめてしまうとこが治ったのかなと思った。パトロールの映像を見る限り、割と砂ぼこりが舞っていてが特に気にするような仕草は見られなかった。向こう正面で鞍上がしっかり前の馬から一列分外に進路を作っていたのも大きいだろう。
4走前の千葉ステークスでも真ん中の枠ではあったが、できるだけ外目に持ち出すことでキックバックを避けていた。

今回も真ん中の枠ではあったものの、鞍上はメズメライザーのことを知っている大野騎手だし、中段外で脚を溜めることができれば一発あるだろうと考え本命とした。

結果はケツでの入線となってしまった。
向こう正面の時は前との間隔が空いていたのでキックバックの影響は少なかったと思うが、3コーナー付近で中段外の各馬が少し内に進路を取ったことと、直線でチェのキックバックを受けたことがこの結果になってしまったのかなと思う。
とはいえ、もろに嫌がる仕草は見えなかったし、そこまでキックバックを受けているようにも見えなかった。もしかしたら風向き的に外の馬のキックバックが流されて当たっていたのかもしれない。
もしくは単純に調子が悪かったか。
私はパドック見てもあまり状態を察することができないので言及することはできないが、無事を祈るばかり。


対抗はジュンウィンダムでした。
対抗の理由は前走の上越ステークスの差し足を見て中山でも通用するなと感じたから。
まず2着のエランティスはのちに福島1150の3勝クラスを勝ち上がるし、同様に3着のエティエンヌも今年の初風ステークスでオープン入りを果たした。
上越ステークスのエランティスは前半600m通過を34.0とハイペースで飛ばしたにもかかわらず、最後の直線でも他馬を引き離すほどの力を見せつけた。
エティエンヌはジュンウィンダムよりも後方のポジションで差し足を使って届かなかったものの、ポジションがもう少し前ならワンチャン2着があったかもしれない。
またこれまでの履歴からわかる通り、3勝クラスへ勝ち上がってからも堅実に脚を使って掲示板には入線している。そうした地力の高さを評価している。
それらに勝ったとなればこの馬の評価は当然高くなる。

展開面から考えても流れることはわかっていたし、前走同様にスタートを出して中段のポジションを取れれば脚を溜めて結果を残せると思った。
また鞍上は継続騎乗の津村騎手ということで、しっかりこの馬のポテンシャルを発揮してくれるだろうということで対抗に上げました。


ヒモ一番手はスズカコテキタイでした。
もともとこの馬は中山ダ1200で結果を残しており、あのテイエムトッキュウにも勝ったことのある強者。
近走は走ったり走らなかったりと、正直何が原因かよくわかっていない。
(友人曰く冬場に好走すると言っていたので、暑さが原因で走っていないのかも?)

いつ走るかわからないが、間違いなくこのコースは得意としているので入れました。他に買いたい馬が見当たらなかったというのもありますが、、、。


まけ負け馬券の供養

実際に買った馬券です。

いや~、ジュンウィンダム対抗は良かったものの、メズメ本命の予想が良くなかった。
前走大丈夫だったからいけるやろと思ったけど、そりゃ真ん中の枠だし、毎回毎回外出せるわけないよなぁ。それはわかっていたがオッズ妙味で本命にしてしまったところはある。
馬券の怖いところは少し自分の予想とズレていても、オッズ次第で本命が当初の予想が変わってしまうところ。当たったらデカいと思い始めると途端に冷静な予想ができなくなってしまう。

それともう一つ今回の反省点はサンライズアムールの評価を見誤ったところにある。
正直3着のアドバンスファラオは買いづらい。近走は勝っているものの、この馬の強みが展開的に活かせそうになかったし、正確にこの馬の強みを理解していなかった。パドックや返し馬でもあらぶっていたので買いづらかった。
そうなるとやはり馬券的に取らなければならないのはサンライズアムール。

サンライズアムールの評価がなぜ高くなかったかというと、この馬が得意とするハナor番手から押し切る競馬が難しいと思ったから。
チェとナクド、パウオレもいるし、そうした競馬ができないと思った。
それらの馬とハナ争いをしてもペースが加速して後ろの馬がどんどん有利になってしまう。そうすればメズメライザー筆頭にジュンウィンダムやスズカコテキタイに分があるレースになるだろうと予想し、展開面からサンライズアムールを切った。

結果鞍上がしっかり3番手で控え、この馬本来のポテンシャルを発揮することができた。

こうなることまで予測するのは難しい。
ただ前走以前のレースからこうした展開ができるのではないか、あるいはハナ争いをしても勝てる程の実力があると判断することができたかもしれない。
中山ダ1200が好きだからといって他のレースの理解をおろそかにするとこうなるということがわかった。


今後もだらだらとこんな感じで過去の自分の予想を振り返り、カペラステークスまでの準備をしていきます。
もしかしたら中山開催始まったら平場の中山ダ1200の予想が入るかも。
とりあえずしばらく振り返りが続くだけです。たぶん面白くないだろうなあぁ。

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