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夏休み、奥山の公民館で「寺子屋プロジェクト」を終えて、新しい人生ステージへ

この夏休みは、新しい人生ステージへの切り替わりの時期だった!

夏休み前に投稿して以来、一月以上、すっかりnoteから遠ざかってました。

日々を満喫することに集中していた感じで、なんだか、文字で残す、ということに、意識が向かず。(単に、さぽっていただけ?!)


この夏休み、近所のママ友が言い出しっぺで、奥山の公民館を借り切って、「寺子屋プロジェクト」というのを5日間やりました。

地元の小中学生の希望者が親子で集まり、その日その日、みんなで何をしたいか意見を出し合って、朝から夕方まで、自由にすごそう!というのです。

私は末娘と参加し、スタッフとして5日間みっちり関わり、
同じ学校の子たちやママさんと、奥山の夏を満喫しました。

私は、ほんとに、子どもたち(わが子以外も)といっしょに自由に過ごすことが、大好きな人なんだよなあ。

幾人ものママ友たちと親しくなって、子どもたち同士が誘い合って遊ぶことができるようになったんですよ。大きな、大きな、変化です。

末娘の入学で、去年、奥山に戻って馴染めてなかった私

13年前、保・小・中の3人の子とこの奥山に家族移住したときは、移住の先輩方がたくさん助けてくれました。

そして、私自身も移住を希望する家族のお手伝いをして、3家族が移住しました。

その家族と、学童保育を立ち上げたり、地元の活動を盛り上げたりしてきて、

友達家族と一緒に過ごすなんて、なんの努力もなく、ごくごく当たり前にできていたことでした。

なのに、末娘が保育園・幼稚園に通うために、2年半、奥山から離れ、去年、末娘の小学校入学を機に戻ってきたときには、全然違う雰囲気になってたんです。

親しくしていた家族はほとんどいなくなり、
まちからスクールバスで通うようになった家族がすごく増えていて、

コロナのこともあってか、学校の感じや、保護者同士の付き合い方もすっかり変わっていました。

末娘も、学校に慣れなくて、「かあちゃんもいっしょに来て」と乞われて末娘と母子登校したり、
学校をお休みして馴染みのあるまちの居場所で過ごすことも多くなったりで、

新たに奥山に移住してきた家族とも、親しくなる機会を持てないまま・・・。

今年、2年生になった末娘が自転車に乗れるようになってから、ご近所の子どもたちといっしょに自転車ツアーするようになり、ようやく少しずつ、付き合いが始まってましたが、

今回の「寺子屋プロジェクト」で、一気に親しくなれた気がします。

何をやっても、やらなくてもいい「寺子屋プロジェクト」

夏休み中、「奥山の小中学生が、公民館に集って、居合わせた人たちと、自由に、楽しく、安全に一日を過ごす」というのを5日間。

・朝のミーティングで、やりたいことや、その日の気分を、一人ひとりみんなに伝えて、その日どうするかを決めます。
・川や、外へ遊びに行くときは、大人が最低2名ついていくこと。
(地域の方のスタッフ協力もあり)
・お昼ごはんは、ごはんとみそ汁は、調理室で作りたい人が作ります。(それ以外に食べたいものと食器は各自持参)
・帰りたくなったら帰っていいけど、大人スタッフに伝えること。

何をやっても、やらなくてもいい、寺子屋の一日。

気持ちなんて、瞬間瞬間、移り変わっていくもの。

目の前で工作やってる子がいたら、自分もやりたくなってしまったり、
(スライムづくりが、ブームになった日もあった)

川遊びに行って、すいか割りしたり、

本気の人生ゲームをしたり(大人も子ども混ざって、何回戦したやろ)、

カードゲームにはまった高学年女子たちが、大人を片っ端から誘って、その実力を見せつけたり、

お昼ごはんを作りに調理室に行ったら、いただき物のきゅうりを切る仕事があって、初めて包丁を握ったら、楽しくて切り尽くしてしまったり、

いただき物の大量の片栗粉を消費するために、毎日、わらび餅(味を変えて)や揚げドーナツを作ったり、

地元の山歩きのベテランスタッフと、滝まで冒険ハイキングに出かけたり、

みんなで作ったごはんとお味噌汁が美味しすぎて、何杯もおかわりしたら、眠くなってお昼寝したり、

むかし、山仕事のときにお弁当を背負うために使った網袋を、地元のおかあさんに教えてもらいながら作ったり、

「外に遊びに行きまーす」と、やりたい子たちでおにごっこやかくれんぼ・・・。

隣町のパン屋さんの販売車が来て、みんなで爆買いしたり、

移動図書館が来て、本を借りて、「妖怪図鑑」をみんなで見て、かっぱの話で盛り上がったりしたこともあったなあ。

最終日には、この寺子屋プロジェクトを支えてくれた会長さんがご挨拶にきてくださり、幾十年前の子ども時代の話をしてくださり、

学校の先生方も何人か来てくださって、いっしょにごはん食べたり、子どもたちと話したり、異学年の子たちが、大人も混じって、自由に過ごしている様子を見ていただけました。

ほんとに、いろんなシーンが繰り広げられましたが、
ついぞ、一度も、宿題をやっている子の姿は見なかった・・・(笑)

なので、寺子屋5日間が終わった後、夏休み最後の週に、
「宿題の絵を完成させよう会」が、勃発したりしましたね。
(「自転車で隣の隣の集落の川まで行って遊ぼう会」も)

「寺子屋プロジェクト」が奥山にもたらしたもの

今回、言い出しっぺのママ友は、森のようちえんの経験がある方で、
実施前に、何度も話し合いも機会を作ってくれて、リスクマネージメントの実地研修(屋内・屋外)もしてくれました。

活動内容を事前に決めず、その日その日、話し合って決める、というやり方に、不安を覚えていた人が幾人もいたのですが、

「やることを決めなくても、みんなで楽しく安全に過ごせる」という経験を実際に積めたことは、関わった人たちに深い影響を与えた気がします。

大きな事故もなく、無事終えられて、大人も子どもも、この奥山で過ごす経験値を大きくあげる機会になりました。

・あえて、やることを、事前に決めて準備しなかったことが、参加者の主体的な関わりを生み出せたこと。

・学校での子ども同士の関係性に、新しい関係を生み出したこと。

・そして、何より、同じ学校に通う親子が出会い、自由に交わることで、関係を深められたこと。

「無理なく、楽しく、末永く」
こんな活動が続けよう!と、スタッフ内での話がまとまりました。

マイペース通学の末娘も全く行き渋らず、安心できる居場所が、身近に作れたことは、私にとっても、大きな手応えを感じました。

・・・と、そんな夏休みが、終わろうとしています。

末娘は、夏休みの宿題プリントは行方不明のまま、2学期も変わりなく「マイペース通学」するつもりのようですが、

これから、ママ友たちや子どもたちと、この奥山でどんなことができるか、とても楽しみです!

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