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心地よい「質量」

「なんて心地いい重さなんだ…!」(最強伝説 黒沢)

「重さ」に心地いいとか悪いとか、あるのか?
「ある」ということに多くの親御さんは同意してくれるでしょう^^

「重さ」とは一様な数字ではない。
特に人体には、複雑な偏りがある。
そして人体には、ただの重量ではない「重み」もある。

「質量」は宇宙における絶対基準値。
光すらも質量により曲げられる。
そして質量とエネルギーが同じものであることが、相対性理論により示されている。

一口に質量と言っても、「中心」をどこに置くかで変わってくる。
例えば、「自分」と「地球」は別の質量を持っているごとくに考えがちですが、地球を離れた視点で見れば、自分の質量は地球の質量の一部でしかない。

地球の質量も一様ではない。
もし自分が地球の中心に向かってどんどん進めば、自分より「外側」の物質は他者化され、自分のほうがより「地球」になっていく。

円の中心をどこにでも作ることができる理由はこの「偏り」にある。

質量の差は絶対差。
地球に勝つことはできない。
しかしそれは「地球である」と考えるから。
その一部を「石ころ」と考えれば、拾い上げることもできる。

武術においても質量差は絶対差だが、相手の質量にも必ず偏りがある。
中心を変えてそれを切り出せば、自分より大きな相手を制することもできる。

「質量=体積×密度」である。
同じ体積なら、密度が高い物質のほうが質量が大きい。
質量とエネルギーは等価なれば「まとまっているほうが高いエネルギーを有する」と言い換えられる。

武術の稽古の多くが「身体をまとめること」をめざす所以。

政治の世界も、まとまっているほうが強いですよ、と^^

「一様でない」ことは弱さを生むとも言えるが「一様なもの」は動くことができない。
一様な分子構造の物質は、自律的に動くことができない。
「一様でない」からこそ変化が起き、動くことができる。

密度や熱量の濃淡を感じ、変化を手にすることができるのは楽しい。
「多様性」を楽しみましょう^^

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