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夢は人を雇うこと/人を雇うことは夢

独立起業した後に芽生えた感覚なのですが、「人を雇う」って現実離れした夢のような話だなと、今、心の底から思っています。自分ではない誰かが、代わりに仕事をしてくれて、お金を稼いでくれるなんて!

世の中の多くの会社が、当たり前のように人を雇っている中で、なぜ自分には現実離れしているように見えるのか、自分の気持ちを少し掘り下げて考えてみました。

仕事上の「役割」と組織上の「立場」は一致させたい

定型的な仕事では、指示する人と指示される人が明確です。仕事上の役割と、上司(雇用者)と部下(被雇用者)の立場の関係性を、一致させてマネジメントする事も難しくはないと思います。

一方で非定型的な仕事では、だれかが明確な指示を出せる訳ではありません。上司は立場上、部下に指示を出さなくてはなりませんが、形のない中で指示を出すので朝令暮改が日常茶飯事になる等、上手くいかない事が多いです。

そこで、不定型と見える仕事に対してはKPIを設定し、疑似的な定型業務に変換してしまう方法があります。例えばジョブ型雇用です。KPI設定に関してはたくさん研究されて参考書も多く、ほとんどの仕事は疑似的な定型業務として管理可能なのではないかと思います。

しかし一方で、どうしてもKPIを設定が難しい仕事も存在します。理念をつくるとか、新サービスをつくるといった創造的な仕事です。この場合、上司は部下に対して明確な指示を出せません。なので、対等な対話が重要だと感じています。

なぜ自分には人を雇うことが現実離れした夢のように感じるかという話に戻ります。これは、良く言えば「創造的で仕事をしている」し、悪く言えば「仕事のKPIを定義して指示する力が無い」ということだと思います。

今回の起業ではスタッフを雇っておらず、それぞれ自立した建築家コミュニティ会員と新サービス開発に取り組んでいます。無理な背伸びをしてスタッフを雇わずとも済んでいるのは、とにかく人のご縁に感謝しかありません。

いずれサービスが具体化して定型的業務が増えれば、もしくはKPI設定して管理する能力が向上すれば、自然と私も「人を雇いたいな」という気持ちになるのかなと思いました。

【PJ紹介】ミリ波を活用した古民家診断サービスの開発PJ

株式会社建築家コミュニティは、建築設計者のコミュニティを運営する会社です。活気ある社会を取り戻すため、建築設計者同士が連携する場を提供しています。

このたび建築家コミュニティでは、ミリ波スキャン技術で得た科学的データを元に古民家利活用の提案を行う新サービス開発に取り組んでいます。

ミリ波スキャンを活用した古民家利活用を提案する新サービスを開発中

このプロジェクトでは2人の建築家コミュニティ会員さんとの協働プロジェクトとなっています。

ミーティング風景

温故知新という言葉がありますが、このプロジェクトではkurachifon瀧内未来一級建築士事務所の瀧内さんに「温故」の役割をして頂いてます。東京都内の谷根千エリアを中心にしっかりと実績を積んでこられた方で、一緒にやらせて頂くからこそ、自信を持って一般のお客様の前へ出る事ができそうだと感じています。

SAKIYA株式会社の山口さんには「知新」の役割をして頂いています。ベンチャー企業の創業メンバーでありながら、東京大学大学院に在籍する建築学の研究者でもあります。ミリ波をはじめとして色々な最新技術について解説してくれる、私にとっては年下の先生です。

古民家を透視するプロジェクトでは、町の建築家たちがミリ波技術の科学的データに基づきながら、創造性を存分に発揮して古民家の利活用提案を推し進めていくような将来像を描いております。

参考URLはこちら
https://www.kenchikuka-community.com/?page_id=251

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