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林業のコミュニティを研究した学生時代

大学では農学部で林政(森林を人文・社会学的アプローチで研究する学問)を専攻して修士まで進みました。
このとき、学士論文で若手林業従事者の離職問題をテーマに取り組みました。

林業労働者の減少・高齢化は今も続いている問題で、「林業の収益性」「限界集落」「労災」といった様々な問題が絡み合っています。
当時(2007年)は若年労働者雇用に補助金をつける「緑の雇用」という制度が始まって数年が経過した頃で、せっかく雇用した若手が離職する問題が発生していました。

この問題に取り組む他の研究者は、給与額や住宅補助等をテーマにしていたと思いますが、私は「仕事や職場への定着」「地域への定着」に課題を切り分けて、林業作業班の若手へのインタビュー調査を通じて、それぞれの課題に関するモチベーションを確認しました。

そして、調査を通じての結論は、下記2点でした。これらは林業に限らず、どこでも同じことですね。私でも趣味の剣道でもまったく同じです。
①仕事や職場への定着には、作業技術向上といった目標を持っているかが重要。
②地域への定着には、子育てしているかどうかが重要。

ともあれこの卒業論文が、私がコミュニティの在り方を意識し始めたきっかけとなりました。

※写真は学生時代ではなく、社会人になってから森林調査の研修を受講した時のものです。

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