資金別貸借対照表の「安定資金」を見れば、倒産という地雷を回避できる

このnoteで言いたいこと、それは、
低位株投資を行うのであれば、資金別貸借対照表の「安定資金」を確認してください。
「安定資金」がプラスであれば、その企業の倒産リスク、
すなわち、地雷をかなりの確率で回避することができます。

低位株投資を行うに当たって、
一番の心配が投資先企業の倒産リスクです。
「低位小型株の噴火待ち」手法であれば、
少々株価が下がったところで、
我慢して保有していれば、いつかは噴火して利益を得ることができます。

しかし、倒産・上場廃止の場合には、そうはいきません。
最近では、Nutsが上場廃止となりましたが、
上場廃止の発表前の株価が30円、発表後の株価は6円と、
1/5にまで小さくなってしまっています。

このような企業に投資することは、
何としても避ける必要があります。

これを避けるために企業の財務状況を知ることができる材料が、
企業が開示する決算短信、貸借対照表・損益計算書になります。

上場企業の決算短信は四半期毎に開示されますが、
決算短信の貸借対照表の現金残高や、
決算短信から計算されたPBR(株価一株あたりの純資産額の倍率)だけを見ていると、
「優良企業だよね」と見える企業がたくさんあります。

しかし、その企業の資金別貸借対照表を見てみると、
「とんでもないクソ企業!」と驚くことが多々あります。
そのギャップはどこにあるのでしょうか?

それは、
現金を潤沢に保有している会社であっても、
そのお金は、短期借入金や未払金など、
すぐに返済しなければならないお金だからです。

例えば、
会社が保有している現金100億円。
1年以内に返済する必要がある銀行からの借入金が200億円。
この場合、銀行から返済請求があり、すぐに200億円の返済をしようとしても、
手許には現金が100億円しか保有していないこの会社は、
たちまち資金がショートしてしまいます。
(「ふつう借り換えが行われるだろ!」というつっこみは認めます)


資金別貸借対照表では、
会社が保有している現金に注目し、
保有している現金のうち、すぐに返済の必要が無いお金を、
「安定資金」という形で見ることができます。

この「安定資金」がプラスであれば、倒産の可能性は低く、
「安定資金」がマイナスであれば、倒産の可能性が高いことになります。


このnoteでは、
上場企業のうち、低位株企業(株価200円以下、時価総額50億円以下)の資金別貸借対照表をアップしていきます。
低位株投資(クソ株投資)を行うに当たって、地雷を踏まない材料の一つとして頂ければ幸いです。

資金別貸借対照表の提供時期は、各企業の決算短信の開示から一週間以内を予定しています。

もし、資金別貸借対照表での倒産可能性の判定で、ご希望の銘柄があれば、
ご連絡頂ければ検討します。

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