K-POPの世界へようこそ64.(G)I-DLEの"火花(I BURN)"は、"ソヨン"天才の一言につきる。
ちょっと褒めすぎかもしれないけれど、"(G)I-DLE"は他の女性アイドルグループが持ち得ない超強力な武器を持っている。2021年1月の時点で、このグループに追いつくポテンシャルを持っているガールズグループは、まだ登場していない。
K-POPガールズグループの中で、自身で作詞作曲をして、セルフプロデュースができる唯一のガールズグループだ。(日本にも"SCANDAL"ってバンドがあるけど)
(여자)아이들((G)I-DLE) - '화(火花)(HWAA)' Official Music Video
今回のアルバム"火花(I BURN)"は、2021年のK-POPを代表すると言っても良い、素晴らしいアルバムになっている。
なぜそう思うのか?それは多様なメロディーを集めた、コンセプチュアルなアルバムに仕上がっているからだ。
最初の2曲、"Hann(Alone in winter)"と"Hwaa"は、組曲の様に2曲で一つの表現しているナンバーで、加えて、2018年にリリースしている"Hann(Alone)"ともテーマに繋がりを持たせている。そのことは、作者の"ソヨン"が、自らビハインドで語っている。
(여자)아이들((G)I-DLE) - I-TALK #79 : "I burn" 재킷 촬영 현장 비하인드 (ENG) 4:31~
タイトル曲"Hwaa"は、彼女達の最も魅力である、多彩なボーカルを、上手く詰め込んだ曲になっている。
ボーカルメンバーとして、これまでも表現力豊かに見せてきた"ミヨン"、"ミンニ"、"ウギ"に加えて、歌い出しの"ソヨン"は、それまでの彼女のラップとは違った、ボーカリストとしての声の魅力を聴かせてくれる。
狙ってそうしたのか、偶然そう言う作品に仕上がったのか分からないが、彼女達が最も得意とする、ボーカルにフォーカスした楽曲だ。
曲としても、"Hwaa"はとてもチャレンジングだ。歌い出しはちょっと民謡の様な、不思議な雰囲気ではじまる。
さらに、よく聴くと、この曲の歌詞には英語が出てこない。
K-POPはワールドワイドで聴かれること、そして、マーケットは韓国国内よりも、海外の方が大きいことを考えての事だと思うが、最近の楽曲は例外なく、シンプルな英語タイトル、そしてサビのフレーズに英語が使われる。
今のK-POPのトレンドを全く外しているようにも思う。
おそらく"ソヨン"は、所謂K-POPでは定番のそうしたスタイルを辞めて、敢えて、英語を外して、違ったスタイルを、やりたかったのではないかと思う。
面白いのが、その真逆をやって見せた、4曲目の"Where is love"だ。サビでこのフレーズを連呼していて、非常にキャッチーな曲だ。
さらに、流行のディスコサウンドにもしている。
でも、そこは"ソヨン"の解釈らしく、他のグループがやっているような、いかにも80sサウンドでは無くて、メロディはしっかり、"(G)I-DLE"らしさを感じる事ができる。
まだまだ、このアルバムの事は語り足りないが、この位にしておきましょう。
これだけ個性的な声を持っているボーカルが揃ったグループは、K-POP全体を通しても稀で、ボーカルの魅力という面では、"BLACKPINK"や、"TWICE"といったグループと比べても、全く引けを取らないと思う。
今後の"(G)I-DLE"には、チンチャ期待してしまう。
続く。
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さらに詳しい話は、夜のゲーム菩薩でも語っています。