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雑感51 食べられるうちに、食べておけ
若いうちにやっておいた方がいいこととして、揚げ物をお腹いっぱい食べることと話したのは、メイプル超合金のカズレーザーさんだったと思うのだけど、これは本当のこと。
わたしは胃が強い方で、揚げ物は好物だったのだけど、今はもうダメだ。ほんのちょっぴりでいい。面倒だから揚げ物を調理するのをできるだけ避けているけれど、それでもしなくてはならない時があって、そんな時は揚げている最中でお腹いっぱいになる。アブラを鼻から吸ってるのかと思うくらいに。
最近は、揚げ物に限らず、食べたいものは食べられるうちに食べた方がいいなぁと思うようになった。単に咀嚼して飲み込むという作業なら、健康でさえいれば歳をとってからでもできるだろう。でも美味しく食べるという意味でなら、もうそれは体力がものをいう。
おじいちゃんおばあちゃんが孫たちにどんどん食べさせたり、オジサンが若い女性にごはんを奢るのは、もう自分にはない体力を食べている誰かの姿を見ることで気を晴らしているのかなぁと思ったりする。そのくらいには、わたしが歳を取ったということだ。
先日、初めて行った中華料理屋さんで、一番豪華なランチセットを頼んだ。ごはんとスープ、焼きそば、酢豚とエビチリ、サラダに点心、デザート付きという、夜ごはんでも食べない量が出てきた。
想像どおり、お腹いっぱいになって眠くなったけれど、食べられた!という満足感を久しぶりに味わった。そこには、「まだ若い」と言いたいココロが見え隠れしていた。
もちろん、その日の夜ごはんは、ほんの少しだけ。お腹のなかにアブラが残っていたのかもしれない。カラダとココロのせめぎ合いが続きそうな予感がする。