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中小企業診断士の養成課程をわかりやすく解説!(私の頭の中の情報を整理してみた)

ここ2、3年ぐらい養成課程の相談が増えてまして、実際に進学する人も増えてます。現場でも以前はあまり会うことがありませんでしたが、最近お会いする中小企業診断士の三人に一人は養成課程出身の方です(もしかしたら、もっと多いかも)。
養成課程出身の方との実際の会話やインスタライブを通して、情報が溜まってきたので、一度アウトプットしてみたくなったので、書いてみます。


養成課程って何?

まずは、養成課程について解説したいと思います。

中小企業診断士になるには二つの方法がある。

どちらの方法を選ぶにしても、絶対に通らないといけないは、一次試験です。一次試験合格後のルートが大きく2つあります。ちなみに一次試験の最近の合格率はこちら

筆者のインスタグラムで公開している画像 
https://www.instagram.com/shindanshi.1day1neta/

①二次試験を経由する方法

私が選んだ方法がこちらです。
一次試験 → 二次試験筆記試験 → 二次口述試験 → 実務補習(実務従事) → 中小企業診断士資格取得
という流れです。
ちなみに二次筆記試験の最近の合格率はこちら

筆者のインスタグラムで公開している画像 
https://www.instagram.com/shindanshi.1day1neta/

②養成課程を経由する方法

今回書きたいのはこちらのルートです。
一次試験 → 養成課程 → 中小企業診断士資格取得
という流れです。

二次試験と養成課程の違い

ここでは私が知っている①二次試験と②養成課程の違いを書きたいと思います。

(1)試験と通学

二次試験は試験なので、試験を合格さえすれば大丈夫です(一応、実務補習や実務従事という研修は受けますが)。
養成課程は、実際に通学してその過程を修了する必要があります。その期間、各養成課程で違って、半年間のところもあれば2年間かかるところもあります。
通学のため、しっかりと経営支援の方法について教えてもらえることもメリットです。私の教え子さんの中でも、このメリットを得たいため、二次試験を受けずに養成課程を選ぶ人も増えてます。

(2)受験機会の回数

二次試験はさきほど示したグラフのように、合格率が低い難しい試験です。その上、年に一回しか受験機会が無いため、狭き門となっています。
私の聞いた話ですが、養成課程の人気も上がっていて、養成課程の学校(機関)によっては入るのが難しいところもあるようです。ただ、養成課程の学校(機関)は複数あるため、場所さえ選ばなければ、チャンスの数は多くあるのは魅力です。

(3)コスト面

二次試験でかかる費用は、
・二次試験の受験料 17,800円
・実務補習の費用 209,300円(参考:一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会の15日間コースの価格)
両方を足すとだいたい23万円ぐらいです。
TACのような受験校に通う場合は、これに25万円ぐらいにかかります(参考:TACの2次本科生A)。受験校に1年通って合格すると総額50万円ぐらいです。

養成課程は、通学費用は養成課程の学校(機関)で変わりますが、250万円前後のところがほとんど。私のインスタライブで聞いた話ですが、それ以外にも実習の交通費などで50万円ぐらい実費がかかるようです。

コスト面だけで考えると、2次試験の方は費用が安く見えます。ただし、試験にチャレンジする年数が増えれば増えるほど、かかるコストは多くなるので、一概にどちらや有利とは言い難いです。

(4)仕事との両立

二次試験の場合は、試験勉強のため、基本的には自分で勉強の時間は選べます。大変ではありますが、両立は可能です。
養成課程の場合は、学校(機関)によるそうです。平日の夜と土日に授業があるところが多いそうですが、学校(機関)によっては平日の昼間に授業があるため、休職や離職をしないと通えないところもあるようです。私の教え子さんでも、会社を辞めてから養成課程に通われて、中小企業診断士になった方もいました。
この休職や離職期間に、給与がもらえないという機会ロスを考慮すると、(3)のコスト面はだいぶ余裕がないと通うのは難しそうです。

(5)最短で取れるのは?

最短で合格した場合には、二次試験の方が早いです。ただし、合格率が低い試験ですので、合格まで複数年費やしてしまうと、その分時間がかかります。
養成課程は、短いところですと6ヶ月で修了するので、2次試験で複数年費やすことを考えると、養成課程の方が早い場合もあります。

最後に

けっこう表面的な情報ばかりですが、質問も多いのでまとめてみました。反響(スキやコメント)が多ければ、もう少し調べて深く書いてみようかなとも思います。

参考までに過去の養成課程に関わる記事


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