番外編 ホワイトアルバム2の感想

書き終わったあと読み返してもよく分からない
オタクの長文が始まるのだが許してほしい。

まずエロゲーに興味を持ったのは「覇権アニメで
ブヒってるそこらのオタクとは違うぜ?俺私は
ニッチエログロマイナーラブだから」病の進行で、

より攻めた表現のコンテンツを求めていくと
エロゲーにたどり着く、気がする…。(漫画では
氏賀y太、オイスター、hal。AVでは幻奇だろうか。音楽はゴアグラインド?分からない人は…)

そういうトガった創作物を見て、自分の知見が広がったのは良いが 加齢とともにキツいのはあんまり
受けつけなくなったので、あの状態は青春の暴走だったのかと最近腑に落ちた。若いから楽しむことができた。濃いいものを消化できる脳の体力がもっといっぱいあった気がする もうあの頃のようにラノベを1日に2、3冊も読むことはできない… 

それと、二次元を摂取することが加齢とともに
面白くなくなっていくらしい。
脳が脳を騙せなくなってくると言うべきか。
面白いアニメを何本見た!〇〇監督の映画が好き!それは社会性の構築(友人 結婚 子育て)に果たして勝ることなのだろうか?人生もっと他にやるべき
ことがあるのではないか?と、フィクションに対して脳が疑問符をつけるみたいだ。
どうやらコンテンツの消費よりも「何か」の生産や構築を趣味にしたほうがいいらしい。
とは言ったものの、社会性を失うレベルまで研ぎ
あげられたオタク知識を持った人間を私は大好きである。そうなりたい

それはさておき
エロゲーをいつかやってみたいな〜と思っていた
高校生の時、Fate/Zero繋がりで「沙耶の唄」に
出会う。
高校の友人に借りたのだが、私の家にPCが無かったので中学の時の友人の家にそのエロゲを持っていき
「これ一緒にやってくれん?」と終わりみたいな
私の提案 を快く受け入れてくれた友人には感謝している。まあまあな文章量だったので2人で音読しながら1日かけてやり終えたのだが相当疲れた。

が、やっぱりそこには深夜アニメでは得られない
独特のニッチな高揚感があった。エロい!グロい!
深い…?的な その感情をもっと得たかったが、PCが無かったのでどうしようもなかった。

が、そのエロゲーを教えてくれた友人が、PSPしか持っていない私に、これはどう?とPSP版「CLANNAD」を3000円で売ってくれた。

これが衝撃的だった!当時見た「あの花」ぐらい
布団をかぶってPSPにイヤホンを差して、UMDの
回転するギュルギュル音が聞こえないほど嗚咽した。(聞こえた)
Angel Beats!も見ていて、やっぱりKeyはすごいんだなと思った。その後TSUTAYAで借りたCLANNADアフターにはもーう言葉が出てこない。

その友人に深く感謝し色々聞くと「これがヨスガノソラの限定版のぬいぐるみ」や「アサギは変態」
とかエロゲにも種類があることを学んだ。

そこから
漫画もアニメも鬱エンド気味なものが好きだったので、
まどマギ、Fate/Zeroの表現は放送できる範囲の
もの、つまりニトロプラス 虚淵玄の源流を辿れば
よりすごい表現に出会えるのではないか?と思って
そこからかなり調べた。ニトロプラスの中では
アニメ Phantom 〜Requiem for the Phantom〜はかなり気に入り、こんなに自分の心の琴線に触れる作品があるなんて…と思った。プレイはしていないのだが、「刃鳴散らす」や文庫で読んだ「鬼哭街」
どれもが無常感を感じさせる仕上がりで、
厄介オタクの心をめちゃくちゃ震わせてくれた。

で、去年プレイしたニトロプラス「装甲悪鬼村正」これも凄かった。さすがに長すぎて心が折れて途中からプレイ動画を見ていたのだが、思わず唸る伏線回収や巧みな文章に、もうエロゲという枠組みを
超越したものを感じた。
装甲悪鬼村正を超えるエロゲはあるのだろうかとYahoo知恵袋で調べていると
「ErogameScape-エロゲー批評空間-」という
サイトがあり、それの高得点順にやっていけばよいとのこと。なるほど、一位は ランスというシリーズ物だったので次点のホワイトアルバム2に決まった。

その昔、ヴァイスシュヴァルツというカードゲームがあり、そのCMで切ない曲がかかっていて、それがかなり刺さり、「届かない恋」を聞いていたので
ホワルバ2のことは知っていた。(SHUFFLE!を
未プレイなのにYOUだけ聞く的な あれガチの名曲)

早速注文して、長時間やるぞ!と意気込んでいたのに夕方、ホワルバ2が届いた。最初はただ読み進めるだけの共通ルートなのだがめちゃくちゃ引き込まれてしまった。こんなに昔のゲームなのに!! 
目が爆発するぐらい1章は感動した。

(ネタバレ注意)

かの有名なスクールデイズのように、系統が違う2人のヒロインもので、学園祭に向けてその二人とバンドを組んで、もう学園祭まで日程ギリギリの中ではあったが、大盛況で学園祭でのステージを成功させる。

そのうちの一人とファーストキスをして、そっちと主人公が付き合う。そしてそのキスをしたヒロインの誕生日会がある大事な約束のその日に、それを
無視してもう一人のヒロイン(主人公は最初こっちに惚れている)とお互いに初体験をする。なのに、そのHしたほうのヒロインは海外に留学に行って
しまう…
そこまでが第1章 そこから2章、最終章で終わるのだがとても重厚だった。
ざっと書くと主人公はあまりよろしくない行動をしているが、それを納得させるようなシナリオがあった気がする。善も悪もある人間だから… 好きだからの…純粋を貫いたら純粋ではなくなってしまった感
(刺されなかった世界線のスクイズ)

長いのだがイヤな長さではなく(無駄な文章が無いしヒキが上手い。繰り返しパターン?も上手い)
それでもかなり焦らされたので
もう後半はガチ結末のかずさENDが見たすぎて見たすぎて仕方ない状態だった。

なのに!!先に雪菜ルートに入るとかずさの良い
側面ばかり出してくる!逆にかずさルートは雪菜の良い側面を!!狂う狂う、そしてその積み重ねた
プレイ時間の長さがラブストーリー的な感動に
つながって、でもそれに比例して地獄の断罪のような時間もあって、それが、マジで、やばい。こ、
ここ、こんなに心を……。くっ…

他にもグッとくる箇所がたくさんあったな〜
春原ポジションの武也も良かった…と無限に書けて
しまう。
ホワルバ2の感想がネットにかなりあったが、
王道かつ誰しもが勧めるゲームという意味がわかります涙 精神的にキツいところもありますが…

とりあえず冬にオススメのゲームです。

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