【#9/特別編】スポーツ嫌いのテレビっ子が日の丸を背負うまでの話(中編)
ジモティーでたまたま見つけたサークル
「IDF」の主催にすぐ連絡を入れ、
その翌日に体育館へと足を運んだなかすま。
そこで待ち受けていたのは、今までの
常識を覆す新しい体験だった・・・。
ドッジボールとの出会い
日本でよくあるドッジボールは
1個のボールを投げ合い、パスワークや
フォーメーションを使って相手を倒す
イメージが強いが、IDFでやっているのは
日本とは全く違う国際ルールだった。
国際式(フォームボール)の公式ルール
使用するのは柔らかいボール【6球】
6人vs6人の2チーム対抗戦
外野は存在せず、内野同士で戦う
持ってるボールで攻撃を防げる
撃破されたプレイヤーは即脱落
ボールをキャッチすれば味方が1人復活
逆にキャッチされると即脱落
今まで体験したことの無い新ドッジボール。
ボール1球だけだとシンプルな当て合いになり
投球力/キャッチ力のある人だけが活躍し
逃げるだけになる人も多いだろう。
ただ、6球もあれば投げる機会も増えるし
ワンサイドゲームにもなりにくい。
仲間と連携を取れば猛者を倒すことも出来る。
【戦闘中】の知識を活かして…
ドッジボールを始めてわかったことがある。
投球フォームや避け方の技術もそうだけど
お互いがボールを持った状態での立ち回り、
敵の死角に回ったり味方と連携して
波状攻撃を仕掛けるなど戦術が広がり
普通のドッジボールと比べて、戦闘中の
分析結果を活かしやすいのだ。
元々運動神経は学年屈指の悪さだったけど
逃走中/戦闘中を分析したことで
中学ではケイドロでも野球/サッカー
陸上部といい勝負ができるようになったし
高校のドッジボールではひとりで7分間ほど
避け切ったりと活躍はできるようになった。
ただ、逃げる技術だけが上がり、
攻撃や他の能力は全く上がらなかった為、
ドッジボールにハマってからは
「苦手な球技で少しでも活躍してみたい!」
と思い、戦闘中のVTRを何度も見た。
特に最近は那須川天心さん/レミイさんを
はじめ、いろんなアスリートによる
異種格闘技戦が繰り広げられている。
さらに体力戦だけでなく、立ち回りや
魅せるプレー、頭脳戦や連携プレイなど
マルチボールだからこそ有効活用できる
戦術がたくさんあったのだ。
実際その戦術を自分でも試し、
カウンター攻撃や遠距離スナイプといった
ドッジボールとしての技術も上がった。
また、子供たちを盛り上げるために
「ローリングなどの体を張った回避」
「スライディング奇襲」など新技も増やした。
そして今では古参レギュラーとなり、
今年の春からはサークル/イベント運営にも
携わったりといろんな挑戦をさせて頂いた。
春には公園でお花見×ドッジボールを開催。
初めてのイベント運営で走り回ったが
貴重な経験となり、とても楽しかった。
夏はビーチを使った大運動会。
この日は頭脳系種目として、英語を使った
謎解きゲームの企画を担当。
作問/小道具/ロケハン/MCと、これまでの
経験をフルに生かした経験になった。
そして夏イベを成功させて2ヶ月。
運営陣のもとに海外からの連絡が入る。
「国際試合にゲストとして出ないか?」
最終章に続く。
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