瞬きとお湯が沸くあいだ
2年間の時間
2年間の電話
2年間のメッセージ
2年間の恋心
私は2年間とある人を愛し、とある人に愛されていた
今思っても付き合っていた当時が束の間だったような気がする
ズタボロになった心
人間はなぜ依存してしまうのだろうか
今思えば私もあの人に依存していた
毎日あの人の声を聞かないと眠りにつけなかったし、毎日あの人からの返信が即レスじゃないと不安になった
メンヘラってこういうことかしら
毎日少しだけの愛と体温を感じられたらそれだけで幸せなはずなのに、それ以上を期待して、勝手に裏切られて。
私の恋心はズタズタのボロボロにいつしかなってしまった
何度か別れ話をあの人とはした
でもなぜかまた明日には同じように夜に電話をかけて一緒に眠りについてるんだろうとどこにも根拠のない自信をもってた
それなのに、それなのに
明日になってその次の日になっても一緒に眠ることはなかった
結婚しようねもずっと隣にいるからねも全部全部かないっこないもの
また来れると思ったからいかなかったあのカフェも、古本屋も、流れ星も
全部
言葉だけで終わってしまった
時間は本当に取り戻せないんだってね
もう恋愛してる時にもらう相手からの言葉は信じられないかもね
結婚しようね、なんて言葉はいらないから
私にそんなふわふわした言葉を与えてくれるなよな
でもね
最後の最後、指輪を私の薬指にはめるときにだけその言葉を私に与えてほしいんだ
こうしてまた期待してしまうんだ