ハンドボーラーが見たスラムダンク

バスケがしたいです…。

間違いなくこの言葉がトレンド入りするであろうこの12月。ようやく劇場版スラムダンクを見てきました。The First の副題からさまざまな憶測が飛びましたがなるほど、なるほど、カンラカラカラ。蓋を開けたら、待望のあの激闘と、意外にも彼が主人公として描かれていました。(ここからネタバレを含みます)

まず入口の体験から引き込まれた。前情報がない状態での鑑賞のため来場者プレゼントがあるとは知らず。千葉県東宝シネマズさんよ、いいセンスしてるよぉぉ。宮城リョータの裏表ポストカード、小5、高3バージョン。

これを見た瞬間、小5の方で、あー自分の息子はこんな風に何かに打ち込めるのかな、打ち込むとしたらなにかなぁと、もう現役世代の目線じゃないことに気づいたことに戦慄を覚えました。そう、タイムイズマネー。ラン&ガンの人生を余儀なくされている。

ひとしきり大きなスクリーンのちょうど目線の位置の列に腰掛けて、もちろん一番端。少し端から全体を見やるのが好きなのは、どこか斜めのチャンスを狙っているのだろう、そう、目線はいつだって一方通行が基本のキ。

まずオープニングの描き方がカッコいい。線画で描かれた湘北高校の5人が描かれた側から歩きだす。これは生命を吹き込まれたキャラクターたちが自走していることを意味しているのではないか。しかも何この音楽、誰、マジにカッコいい旋律、やばいビートあがるーズ。

そして、宮城家を襲った悲劇…母のあのやるせなさ…。わかる、わかると思いたい。自分が同じ境遇だったら、荒んでいたかもしれない。それでも前を向き、不器用ながらも二人を育てた。素晴らしい、泣ける。応援にもお忍びで行き、浜辺で距離感のある座り方、泣ける。そして、妹よ!

なんでそんなにかわいいのか。ケーキの切り分け方、兄貴をりょーちゃんと呼ぶところ。そして浜辺でのイタズラ。間違いなく宮城家のポインガード、素晴らしい、泣ける。

ここで少しフィジカルに寄り添うと、赤木197、三井184、宮城168、桜木189、流川187。これは、湘北高校スタメンの身長である。でかい、でかいよ…。だからりょーちんに感情移入ができるのだろう。スラムダンクは背のコンプレックスを解消してくれる。173cmいや正確には172.5で、5捨6入という言葉を知り繰り上げたあの夏、夏の日の1997。高くもなく、低くもない、いや今の時代なら低い方か…フライハイ。せめて、目配り、気配り、心配りはりょーちんぐらいになりたいとおもふ。

スラムダンクにある、数々の名言。それをここに書くには、軽すぎる。墓標に刻むレベル。 

俺は誰だ?俺の名前を言ってみろ?と言えるシーンがあるか?

もちろんすよ 負けんのは1回で十分だと強がってくれる後輩がいるか?

どアホウが!とバカにしてくれる友がいるか?

イヤ…今のは…よく追いついたと鼓舞してくれる先輩がいるか?

諦めたらそこで試合終了ですよ、と諭してくれる恩師はいるか?

まだ望みはある!!と励ましてくれる大切な人はいるか?

家族も職場も毎日も。
人生はチーム戦だ。

#ありがとうスラムダンク  

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