ナミダハウスとは?


第23回ナミダハウスの様子

昨年末、第23回のナミダハウスが終了となりました。月1回で23回ということは通算で約2年間続いてきたことになります。運営メンバーの皆様、ご参加の皆様、誠にありがとうございます。

今回は、自分の所属する会社の先輩がご参加してくださいました。画面越しでありながらその先輩の瞬きが早くなるのを見ていたら、こちらももらい泣きしてしまいました…。動画に集中しろ!とお叱りを受けそうではあるのですが、MCとしてはどのご参加者がどのコンテンツのどんな時に反応を示していたかを把握しておくのは大事なことと、言い訳を作って参加者のチラ見に精を出しています。

さてここで、2年経つということもあり、改めてこのナミダハウスについて整理、ご紹介をさせていただきます。

「1時間でストレスフリーを目指す!一期一会のオンラインイベント」

ナミダハウスと名づけられたこのイベントは、元々リアルで行っていた涙活がベースとなっています。元々の涙活はイベントスペースやカフェに参加者が集まり、噺を聞いたり動画を見たりして涙を流して、その心の動きをシェアするというものでした。この活動は寺井広樹さんがプロデューサーとなり2013年頃から始まりました。時にはミュージシャンが登場したり、映画そのものとコラボレーションしたりと大小多岐にわたるコンテンツが魅力でした。

それから2020年コロナ禍が起こり、オンラインに居を移してナミダハウスが生まれました。ナミダハウスはZoomをベースとしていわばオンラインで行う涙活です。運営メンバーは、創設者の寺井さん、涙ソムリエのアランさん、山中さんと泣石家 霊照の4名です。涙ソムリエというのは、寺井さんが会長である全米感涙協会が創設した資格であり、涙ソムリエ講座を受講された方が得ることができます。この資格のご説明は他に譲ることにしますが、ご興味のある方ぜひチェックしてみてください。

さて、ナミダハウスは大きく3つのコンテンツで構成されています。それらは音楽、朗読、動画です。

まず一つ目。ファゴット奏者であるアランさんが音楽で涙を誘います。ファゴットは2メートルを超えるほどの長い木管楽器でパワフルな音が魅力です。アランさんは、「川の流れのように」や「ふるさと」、時にはジブリの音楽まで多岐に渡るレパートリーでこちらの涙腺を緩めようと迫ってきます。歌詞をみながら聴くと、その情景や自分の状況と重なるところが観えることもあり、よりその感慨は増してきます。さながらリサイタルの一幕のようなこのソリストの時間は、ナミダハウスに気品を与えてくれていると思います。

次に二つ目。涙ソムリエの山中さんは、朗読でこちらの心に問いかけてきます。この会のために購入したというあのマイクを使っている方はZARDの坂井泉さんしか他に知りません。山中さんの落ち着いたやさしさ溢れる声に耳を預けると、目を閉じた中にもありありとその情景が浮かんできます。セレクトされる文章は、寺井さんの著作や著名な方の詩など会が行われてる時世に合わせてセレクトしてくださっています。例えば父の日が近ければ、父子物、敬老の日がもうすぐであれば、祖父母物といった具合です。物語によって、あ、自分も今度こんな行動をしようと、気づきが得られるのもまた一つの嬉しい効用であると思います。

最後の動画は、涙活の公式動画から、話題のCM作品までさまざまなジャンルからチョイスしてお届けしています。こちらも時世を意識して選ぶようにしています。参加者はそれぞれおひとりおひとりステータスやライフステージ、趣味趣向が異なります。そのため、多様な手法でアプローチを試みるようにしています。例えば、先日はワールドカップ真っただ中ということもあって、スポーツに焦点を当てたもので構成をしました。サッカーの感動の名場面や部活の先輩後輩のバトンを描いたCM、レギュラーなれずともひたむきに頑張る少年とその親の話などなどです。時には、アニメーションの作品を交えて、実写だとなかなか共感しにくいと考えるお客様のニーズにも訴えかけられないかと手法を探っています。

以上のコンテンツの合間に、泣石家は自らに起きたネタを話したり、参加者の皆さんに話を振ったりして会を進行しています。皆さんとの意見交換の中で生まれる気づきは、ハッとさせられることが多く自分の日々の他者との関わり方に大きな影響を与えてくれています。

誰しもが誰かの子供たちであり、それはいくつなっても変わらない。長い年月の縦のつながりを感じながらも、有限な時間の中で偶然にも出会交わった横のつながりにも感謝をする。ナミダハウスで心が軽くなる、何か大切なものが見つかる、そんな人が一人でも生まれることを願っています。

https://ruikatsu.com/event/210225.html

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