第22期雀竜位決定戦7回戦こぼれ話2コ
ボクは一昨日2024年2月10日(土)に行われた第22期雀竜位決定戦2日目7回戦の観戦記を担当したのですが、なんとそこで役満・国士無双が飛び出したんですよ。和了者は秋瀬ちさとさんでした。おめでとうございます!持ってるぅ!
えー秋瀬さんには、あおいたんパーカー・アルパーカーの写真をプレゼントします。生地がゴワゴワしてなくて着やすいですよ。あんまり麻雀麻雀してないのもいいんじゃないかな。肉球1pカワイイ。
ボクが観戦記を担当した半荘で役満が出たのは、約3年の観戦記者人生の中で初めてのことで、めちゃめちゃ張り切って書きました。ええ書きましたとも。
また、ボクにとって都合のいいことに、放銃者の原田翔平さんがすぐに倍満をツモって箱下から復活してくるっていう展開も。いやあ書きやすいことこの上なしですよ。3時間もかからなかったんじゃないかなあ。最短の部類です。
そんな7回戦の観戦記は、アップされたらまた大騒ぎすることにして、とりあえず今は2回戦の観戦記が出てますので、下にリンクしときます。ぜひご一読をば。「よっしゃ!もろたで安藤!」が筆者オススメポイントです。コナンですよコナン。あの名探偵のさあ。
今話題の編集者にバッサリカットされるかと思いきや、意外にもスッと採用してもらえて、原作者としては嬉しいやら驚いたやら。どこまで大丈夫なのか、今後マスマス攻めの姿勢で書いていきたいと思います。
以下、常体で。
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ABEMAのコメント欄で、「なんか地味な対局だなぁ…。」みたいなボヤキが散見された。おお、ナルホド。Mリーグみたいな華々しいオープニングミュージックもなければ、シンデレラファイトみたいな自己紹介VTRなんかもない。確かに派手か地味かで言うと地味なのかもしれない。
また、役満が出たとなれば、その詳細を知りたいと思うのが普通だということも理解できるので、ボクは観戦記を秋瀬さんの国士無双一本槍で書き切った。それはそれで麻雀の一側面なので、ぜひご覧いただきたいと思う。
でもね、でもなんだよ。麻雀ていうのは派手な演出がないと見られないものでも、お金をかけないと楽しめないものでも、役満が出ないと盛り上がらないものでもないんだよ。何百人もいる協会員の中から、そして1番下はG級予選だかH級予選だかっていうとんでもない下から、ついに決定戦にまで辿り着いた4人がこうやって放送対局で麻雀をやってるワケ。「女流初の戴冠!」とか「関西本部に雀竜位を!」とか「オレが強いってことを証明してやる!」みたいなモチベーションでやってる。
これ見て「楽しくない。」って言うんなら、それは番組の演出不足じゃなくて、アナタの実力不足なんじゃないのか。中島由矩も決して「実力者でござる!」と胸を張れるわけじゃないんだけど、そう思うんだよなあ。もっと麻雀勉強しようぜ。今まで見えなかったものが見えるようになると楽しいヨ。
というわけで、ここからは雀竜位決定戦7回戦を教材として使って、ボクと一緒に麻雀を勉強しよう。
2つの場面を切り取ったんだけど、まずは東3局1本場の真田槐さんの手牌から。
45p・67s・78p・333m・56m・99mていう6ブロックの進行。観戦記本記事には決して書けないことなんだけど、ボクはこの決定戦を通して、真田さんが本当に麻雀強いんだってことが分かった。押し引きがいいし、手組みとか、他家への読みの正確さとかあって、さらに勝負強さも群を抜いてる。この真田さんの麻雀が見られるにも関わらず「Mリーガーがいないからなんか地味だな。」って感想しか出ないのは、マジで人間として貧しいと思う。
今日の記事はちょっと説教くさいかも。続いて、この真田さんのライバルとなる原田翔平さんの手を見ていこう。こっちもまだ序盤だし、ドラドラのチャンス手でもあるから、字牌から切ってパンパンにしてる。人によっては、79m払って中か白を重ねたいかなって構想もあるかもしれない。
さて、局面はここから動き出す。真田さんが持ってる6ブロックのうちのソーズが埋まったところだ。ターツとしては、45p・78p・56mが未完成部分で、99mのところは雀頭にしたいんだと思う。
こういう時の考え方として、45pのターツと78pのターツは、6pの受け入れが重なっている。タンヤオを見るならツモ9pを拒否するべく78p落としになるんだけど、今回は雀頭が9mだから、真田さんは4p→5pと河に並べて立直を宣言した。
原田さんはドラドラだから、ある程度は勝負するつもりだったはずだ。それでも、腕を組んで長考に沈んだシーンがあった。秋瀬さんが国士無双を和了らなかったら、間違いなく観戦記の軸にしたはずの名シーンだ。
真田さんの立直に69pが切れるかどうかを熟考している。そうだよ原田さん。まさにその69pが真田さんの入り目なんだよ。ピントがめちゃめちゃ合ってるじゃないか。もしボクがデスノートの魅上照だったら
「あなたが…神か…。」
って話しかけたと思う。
そうして原田さんは9p→6pと勝負をし、嵌8mを引き入れて47s立直にこぎつけるのだった。
立直者の45p払いから69p受けがあることを想像するところまでは座学でカバーできるんだけど、自身がドラドラの勝負手で、立直してきた相手がトータル首位者だってことを加味し、(69p埋まってろ!)って思いながら魂の勝負をするのは、決定戦進出者にしかできないことだ。すごく尊い。
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もう1つのシーン、かつ最後のシーンにもなるんだけど、東4局2本場の吉田さんvs.原田さんを見ていこう。これも、秋瀬さんの国士無双がなかったら、2人の表情も交えながら丁寧に書いていこうと思ってたシーンだ。
まずはこの物語の主役である吉田さんの配牌から。
続いて、原田さんの配牌。せっかく押さえたのに、使わないのはもったいない。まあだからこうやってアルパカnoteで書いてるんだけど。
東場の西家である原田さんにとって、西は自風だけど南はオタ風だ。この南をどう扱うのか、そして1枚浮いてる北・白・發・中が重なるのか、このあたりに注目して見ていけば楽しめそうだ。雀竜位決定戦は楽しいんだゾ。
吉田さんが、意外な聴牌を入れる。てっきりメンツ手になると思ってたところ、配牌には1枚もなかった4mとドラの7mが2枚ずつ入って、タンヤオ七対子の5s単騎。ツモれば3000/6000で悠々とトップに立てる。これはモフモフするじゃないか。6pが逆さまになってるのは、かの有名な大塚翼スタイルだ。これまた芸術点が高い。
5s単騎から4s単騎に変えた後、4mを持ってきた吉田さんが長考に沈む。どうしたんだよ、吉田さん。立直か。立直を考えてるのか。
ここで吉田さんの表情スクショがあるのは、スイッチャーさんの技術とアルパカのやる気が交錯した賜物と表現していいと思う。
で、この吉田さんの長考の理由なんだけど…
原田さんの3副露だった。
で、吉田さんはこの放銃牌の4mを仕舞い込むと、
七対子聴牌から7pをポン、
嵌5pを引き込んで、3sとドラ7mのシャンポン聴牌に取った。和了れる気はしてなかったかもしれないけど、七対子聴牌から放銃牌を暗刻にしてテンパリ返すとか、技術立国・日本にふさわしいジャパニーズドリームだ。雀竜位決定戦まじ面白い。麻雀は技術。
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というわけで、今後アルパカnoteは、協会のビッグタイトルがある度に、こうやってこぼれ話を書いていこうかと思ってます。スクショがあるからね。
第22期雀竜位決定戦最終日となる3日目は、2024年2月17日(土)12時よりABEMAで生放送予定です。ボクは書くかどうかまだ決めてないんですけど、皆様ぜひ楽しんでご視聴くださいますよう。
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