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MRO予選2022自戦記

ヘッダーの牌姿は決勝戦南4局オーラスが終わった瞬間のもので、あまりお行儀がよろしくないのは百も承知だけど、裏ドラもめくらせてもらった。裏ドラ表示牌として5mが転がったので6mを持ってたボクに1枚乗ってたことになる。

ああ、ツモれば優勝だったんだ…。

【麻雀の神様は】なんて書くとデジタルの人たちに笑われるかもしれないけど、2023年1月に放送されるMRO金沢麻雀王決定戦(テレビ局での放送対局)への切符を、麻雀の神様は確かに用意してくれてたんだってことが分かって、ボクはなんだか嬉しかった。そうか、こんなボクでも腕さえ磨けば叶えられる夢があるんだ。まだまだ頑張らないとな。

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結果がどうなろうとこのアルパカnoteには書き残すつもりだったので、2022年11月12日(土)に発表された今大会のレギュレーションを写真に収めた。

当日の朝唐突に発表されるレギュレーション

ここにいるのはみんな、今年のオリンピアの大会で優勝経験のある猛者や、オーナーにその実力を認められた麻雀愛好家ばかり。ボクがMRO本戦出場を目指してるのと同様に、このMRO予選への出場を目指して今から1年間頑張るという若者もいる。【プロとして】ってのはモチロン、このMRO予選に出場したくてもできなかった人たちのためにも恥ずかしい麻雀はできない。

マッサさん、一緒に頑張ろうぜ。連盟の如月靖之プロも、来年こそは。

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【予選1回戦】

対面にいきなりマッピーがいるんだけど、もうこれはTDRにミッキーマウスがいるのと大して変わらないような気もするし驚かない。MRO予選2021では準決勝の上家にマッピーがいたけど倒して決勝戦に進出したし、ソモソモ今日この場所に弱い選手は1人としていないわけで、まあ誰と当たってもボクはボクの麻雀をしてアルパカnoteで報告するだけだよな、などと。

昔はこういう早い勝負所をとらえられなかったというか、あえて避けて降りてきたんだけど、それじゃダメだってぇんで、ボクは北家で迎えた東2局、二軒立直に対して一向聴から押しに押し、三軒目となる立直を宣言して下家の6mを召し取った。

「ロン。」と言った瞬間は高目だと思ったけど、裏ドラが乗ってなかったのでどっちでも8000だ。自分のも含めた3本の立直棒も地味に嬉しい。体感的には実質12000て言ってもいいかもしれない。

1回戦から書きすぎると長くなっちゃうんだけど、こんなことがあったら書かずにはいられない。東4局南家のボクは、またもや二軒立直にはさまれて押しに押してた。

タイミングとしては、

①下家(西家)から3枚目の1m切り立直
②絶好の1mを入れて国士無双聴牌
③上家(東家)から立直

という感じで、9mは河に1枚だけあった。体感山3で3人中2人はツモ切り(6mは二軒に通ってる)だ絶対勝つじゃん。東2局の8000もあったし安全牌には特に困ってなかったんだけど、麻雀の神様がボクを選んでくれるのかどうかを確かめる意味でもここは勝負してみようかと。

結果は東家の追いかけ立直が西家の先制立直に競り勝ち、立直・七対子で4800の横移動。その七対子に9mが2枚あって、後で聞いたところラス牌の9mはマッピーが1枚持ってたということだった。ボク的には放銃しなかっただけよかった。

45300・1着

【予選2回戦】

上家の石川さんが不調みたいで、結局最後は箱下まで沈んで行った。ボクは東2局の親番で連荘できたので、ワリと早い段階で50000点近くまで行けて、南場は流して無理にトップをねらわなかった。

◆ダブ東・ホンイツ
◆ダブ東・トイトイ
◆ダブ東・赤赤

みたいに、ダブ東+2翻コスパ良すぎ。すぐ12000になっちゃう。子で一生懸命手を組んでタンピン・三色・ドラドラにしても同じ12000なんだけど、本当にこんなんでいいのだろうか。ちなみにダブ南でも同じことができるから、みんな覚えとくといいかもヨ。ただし打点は圧倒的に親。

45400・2着

【予選3回戦】

昼休憩をはさんでの3回戦、開始前に総合2位であることが発表された。ボクの中のハリウッドザコシショウが「ええやんええやん、シュー。」と手の甲を立ててる。

気分良く席に着いたのに、下家にいたエクスタのいっしーさんが、ダマ嵌3mで7700とか言ってきて感じ悪かった。チョベリバ。タンヤオ・一盃口・ドラ1で親だからまあ合ってるんだけど。

エクスタのいっしーさんは続く1本場で、白ポン・發ポン・9mチーから中とドラの4pの高目大三元聴牌してたみたいだけど、危険を察知したDIさんに700/1300でかわされてて可哀想だった。今度はいっしーさんがMK5だいやMK5は【MマジでK恋する55秒前】だから違うか。いっしーさんとは、次は決勝卓で再会することになるんだけど、それはもう少し先の話で。

ボクは午前中のポイントがあるからほぼ守備専門だったものの、ドラドラの配牌が来た時だけ頑張って、ドラシャンポンツモれて僥倖だった。トイトイ・ドラ3で2000/4000。

34700・2着

【予選4回戦】

予選3回戦を終えて+35.4ptで総合首位に立ったボクは、いよいよ4回戦でやることがなくなった。役満放銃とかなければこの半荘は4着でも通過できそう。準決勝以降にポイントを持ち越せないのは事前に分かってたし、上家にオーナー、下家に連盟の荒谷誠プロ(オリンピア店長)っていう平日の午前中フリーみたいな布陣だったんだけど、あまり関係なくて逆にもったいなかった。

25000・3着

そんなこんなで、8位まで通れる予選を4位で通過(+30.4pt)。来年このnoteを読み返す時のために記録として残しておくと、トップの北村さんが+55.2ptで、8位の並木さんが+17.9pt、次点の山元さんは+14.7ptで涙を飲んだ。ザンク1回とか何とかならなかったんだろうか。

かぎさん(+12.6pt)も拡夢さん(+7.4pt)も受付で名前書いただけで準決勝までシードしたいくらいの強豪だし、連盟の岡田拓也プロ(+1.9pt)に至ってはその後に行われた連盟北陸支部の新人研修リーグ最終節を終えて優勝してたのに、このMRO予選の準決勝には届かなかった。

昨年ともに決勝卓で戦った京田さん、黒神りぃさんの名前も、WRC弥生杯を制したDIさんの名前も、準決勝進出者の赤い枠の中には書かれなかった。ボクたちが今やってるのってそういうことだ。強いやつが勝つんじゃない、勝ったやつが強いんだっていう、壮絶な殴り合い。

会場の中にずっといると苦しくなってきて、ボクは意識的に外の空気を吸いに出るように心がけた。真剣な対局で火照った脳に、11月の寒空が気持ちいい。

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決勝が放送対局になるかと思ってアルパカボールペンを用意した中島由矩プロ

【準決勝】

時間打ち切りがある関係で東家が有利なのかなって思ってたんだけど、予選1位通過の北村さんはB卓の西家を選択。2位通過のもりもりさんはA卓の東家に着座した。3位通過エクスタのいっしーさんの動向が気になったというか、もしエクスタのいっしーさんがB卓東家じゃなかったらボクが座ろうと思ってたんだけど、さすがの知略を張り巡らせていっしーさんはB卓の東家に。

次はボクの番だ。A卓B卓ともに東家が埋まってて南家は空いてる。正直どっちでもよかったんだけど、予選1位と3位が待ってる卓は、動物の生存本能っていうか、直感的に選べなかった。A卓へ。

この準決勝がキツかったというか、シンプルに大きな和了りを逃して接戦になり、バタバタしてしまった。

1回戦の国士無双聴牌と同じ要領で、ボクは普段ならあまりしないことをして麻雀の神様にお伺いを立ててみた。東2局の親番でダブ東の暗カン。場がピリッと引き締まる。本当はホンイツを目指してたんだけど、トイトイになる方なら鳴いて早めに聴牌取っとこってことで、778pの形から7pをポン。

三暗刻に気づけたらすごい

ドラの北は対面のマッピーが早めに1枚捨ててて、さすがの危機回避能力だった。そこに持ってくる新ドラの2s。おいおいどーすんだよ、コレ。今世間では、平野紫耀さんと岸優太さんと神宮寺勇太さんがキンプリ脱退するとか騒いでるけど、この北と2sの選択はそれ以上に難しい問題で、どっちを脱退させるかでボクの運命が大きく動く予感がした。とりあえず2sよりも北の方が使いづらそうかってことで打2s。

下家「チー。」

どうやら123の三色やってた下家にとっては絶好の嵌2sだった模様。下家にしてみれば、(下の三色っぽい配牌もらったけど打点がなー…。)とか思ってたところに、親がカンして新ドラになった2sをチーさせてくれて、最後は和了り牌までお世話してくれるなんて笑いが止まらなかっただろう。もしボクなら年末にハムでも贈りたい。こういうのは気持ちですからネ。

なんて架空の話はここまでにして、現実は24000聴牌から下家に3900(三色・ドラ・赤)の放銃。差し引き△27900ってことだ。いやこれハムじゃすまないよなぁ。

上位2人が決勝進出というルールでやってる準決勝南4局オーラスの点棒状況は下の通り。

東家・マッピー29800
南家・もりもりさん40600
西家・中島由矩アルパカ29200
北家・窪田さん20400

これまた来年このnoteを読み返す自分のために書いとくけど、和了り通過のボクが2つ仕掛けて47p聴牌してるところに、親のマッピーが三向聴くらいから猛チャージしてきて心底恐ろしかった。4つポンして最終手出しが黒5p。ドラの4p単騎でトイトイ・ドラドラの12000ていう豪気な麻雀。U-NEXTpiratesが海賊ならマッピーは山賊だ。アルパカを名乗るボクとしても、こんなところで狩られるわけにはいかない。ただ、ボクの和了り通過47p、山賊マッピーの4p単騎、どちらも実ることなく流局。

東家・マッピー30800
南家・もりもりさん37600
西家・中島由矩アルパカ30200
北家・窪田さん20400

最終局となる1本場はわずか5巡で決着することになる。これに関しては完全に運で、タンヤオにならず仕掛けが効かない嵌8s持ってきて一瞬だけ困ったものの、4sが入ったので147mをダマにできるという盤石ぶり。下家からすぐに7mが出て2着に上がることができた。

いよいよ2年連続となる決勝卓へ。

東家・マッピー31800
南家・もりもりさん34600
西家・中島由矩アルパカ33500
北家・窪田さん20100

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準決勝の素点順に決勝卓の座席を決める権利が得られるシステム

【決勝戦】
東家・B卓2位エクスタのいっしーさん
南家・A卓2位中島由矩アルパカ
西家・B卓1位オーナー
北家・A卓1位もりもりさん

開局からジリジリとした展開で、まずはエクスタのいっしーさんの点棒が削られていく。ボクはなんとか三つ巴の形を保ったまま南入したんだけど、南1局に痛恨の12000をオーナーに献上してしまった。立直・七対子・ドラドラ・赤の1p待ちで、オーナーの河は第1打の4pに次いで立直後に3pが通ったことから、ボクは13pのブロックを落としての打1p放銃だった。映像も残ってないけど、まあ降り打ちの一種と思っていただいて構わない。

ところが、失意のドン底で迎えた南2局の親番で6000オールとかツモるから麻雀は分からない。ドラの發が配牌から対子で、なんなら發バックでもやってやりますよ!と意気込んでた矢先オーナーから打發。すぐにエクスタのいっしーさんから出た4mもチーして25pの両面聴牌。

次巡持ってきた發をさも当然のように加カンすると、嶺上にいたのがラス牌の2p。新ドラ7pが1枚乗ったのをチラッとだけ見たけど、打点的には関係なかった。發・リンシャン・ドラ4まででもう6000オールなのだ。

そうやってトップ目で迎えた南4局オーラスに落とし穴が空いていて、悪魔が地獄から手招きしてるんだから、麻雀考えた人は本当ボクに謝罪してほしい。誠心誠意謝ってほしい。

東家・もりもりさん33500
南家・エクスタのいっしーさん17600
西家・中島由矩アルパカ36800
北家・オーナー34100

まずは配牌オリしてたところに他三家から猛攻を受けて三軒聴牌で差を詰められると、続く1本場で6巡以内(河の1段目)にもりもりさんのピンフ・ドラ・赤5800は6100で3着落ち。779pから7pを頭に決めて打9pとしたところ、69p待ちにつかまってしまった。

東家・もりもりさん38600
南家・エクスタのいっしーさん18600
西家・中島由矩アルパカ27700
北家・オーナー35100

で、ここまで5145文字書いてやっとヘッダーの写真の場面になる。立直しなければならない関係上、オーナーやもりもりさんからの直撃は諦めるとして、ボクは2000/4000ツモで条件を満たせる状況から最後の立直を打った。本当は12巡目の打2mで4m単騎聴牌だったんだけど、次巡にノベタンとなる6pを引いてきて意を決した。この36pをツモって裏ドラが1つ乗れば優勝だ。

これさぁ、4m・7mさらには上家の河に2枚あって明確にラス牌の2mでも最終手番で逆転ツモだったみたいなんだけど、麻雀てそんなゲームだったっけ?

てか69s振り変わればタンヤオになると思って1m対子落とししたんだけど、1m残しとけば36p立直で3pが優勝ツモだったのか…。

優勝・もりもりさん37600
準優勝・オーナー34100
3位・中島由矩アルパカ29700
4位・エクスタのいっしーさん17600
供託1000

優勝したもりもりさん、おめでとうございます!ボク目線で書くとどうしてもグチっぽくなっちゃいますけど、もりもりさんの強さは本物です。オリンピア代表として胸を張って戦ってきてください。

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