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第4回fuzzカップベスト128A卓観戦記

2023年5月17日(水)の深夜、石原厳さんと平井湊さんのスペースを聞きました。fuzzの話は少なめでしたが、ボクたちは今までコロナ絡みでソモソモ接点が少なかったことに加え、スペース特有の手軽さと親密性が相まって、楽しく聞くことができました。最後はスマホの電池なくなるまで聞いてました。充電しないと。

■毎週水曜日のfuzz試合後
■その日の気になる打牌について
■試合後の選手をゲストスピーカーに招いて

やれば人気出そうですけどね。2人とも忙しい人だから、難しいかもしれません。

ここで書いていいのかどうか分からないので書きませんけど、協会の先輩はもとより、他団体のビッグネームたちもリスナーに名前を連ねててビックリしました。

【追記】
「公式から依頼も来てないのに自主的に観戦記書くやつなんておらんやろ」とタカをくくって書いたのですが、そういえば熱狂的なfuzzファンで第3回決勝戦の観戦記を書いてた今田孝志さんがいたんでした。

ボクとまったく同じ画像をヘッダーに使った今田さんの観戦記、正直下のリンクの方が詳細に描かれてるので、よかったらご覧ください。手順のこととか書いてあって勉強になりました。

あと、スポンサー様への感謝の言葉が書いてあって、ほとんど公式の観戦記でした。熱量がすごいな、と。来年行われる第5回は今田さんにベスト32のシードあげてほしい。

2023年5月17日(水)19時から、第4回fuzzカップの開幕戦が行われました。今日はその観戦記を書いて、熱戦の様子をお伝えしようと思います。

以下、常体で。

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あくまでも筆者の頭の中だけの話なので、本来なら書く必要すらないことなんだけど、この観戦記は

【8月9日(水)に行われるベスト64D卓に残った中島由矩プロアルパカがfuzzカップに向けて気持ちをノせるため(冷まさないため)の道具】

【条件戦の考え方を整理するためのメモ】

っていう位置づけなので、当初は2回戦の南4局オーラスしか書く予定はなかった。

ところが、1回戦からいきなり長澤茉里奈・御崎千結の大物手がぶつかり、跳満と役満の二軒立直が卓上で乱舞してて、ちょっとどういうことか分からないというか、書かざるをえないというか、日ハムの特注ユニレベルで無視できない展開だったので、そこから書いていこう。いやホントあんな赤と黒のユニ着られたら、普段野球見ない人でも試合見ざるをえないし、跳満と役満の二軒立直は書かざるをえない。

まずは選手の紹介から。

東家スタートとなった下石戟は、雀王戦A1リーグに所属しており、第6回オータムチャレンジカップ優勝者でもある。

南家スタートとなった須田良規は、第5期雀王であり、雀王戦は下石と同じA1リーグ所属、現在はMリーグの週刊Mリーグレポートを連載中の人気ライターという横顔も持つ。

前回の第3回fuzzカップでは、雀王戦A1リーガーがみな早々に敗退したこともあり、2人の双肩にかかる重圧は決して小さいものではない。

西家スタート長澤茉里奈は、筆者と同じ20期前期入会の同期。この記事の冒頭で紹介した石原厳・平井湊のスペースでも、石原は「誰と同期?って聞かれたら、まりちゅうって答える。」と語っていた。動画・麻雀遊戯王ではMCとして活躍し、豪華ゲストたちの魅力を引き出している。

北家スタートの御崎千結は、16期前期入会で、男女混成リーグで力を発揮できるのがストロングポイント。第2期関西雀王を獲得している。16期後期雀王戦D1リーグで首位昇級を果たすと、以後3期連続の首位昇級。現女流雀王の水崎ともみ、女流雀王経験者である逢川恵夢・佐月麻理子らより上の、雀王戦B1リーグで男性プロたちとしのぎを削る。

長澤はともかく、御崎を【格下】と表現するのは心苦しいものの、なにしろ相手はA1リーガー2人だ。この開幕戦は、若手の女性プロがベテランの男性プロに挑む構図になる。野球やサッカーなどのスポーツでも、この麻雀においても、格下が先制し格上が追いかける展開が面白い。

1回戦東2局、まずは長澤の立直が戦闘開始のゴング。

【絶好】のたった2文字で片づけてしまうのが惜しいレベルのドラ嵌5pを引き入れて、平和聴牌。東1局に1000/2000を和了った長澤は、ダマに構えて9mが他家からこぼれるのを待つ選択肢もあったが、ここは堂々と立直を宣言し、跳満・倍満を引きにいく。協会ルールの2回戦トーナメントは、1回戦トップ者が圧倒的に有利だ。

そこに追いかけ立直をかけたのが、誰あろう御崎だった。危険牌の3sを打って、長澤立直の現物である1s単騎に受けることもできたが、

■3sが長澤に当たる危険性
■3sを勝負することで、下石・須田から1sが出にくくなる可能性
■安めの4sで8000や12000の優位性

の3つを考慮して、御崎は打1sで立直とした。

見ての通り、一般的には「すったん」とも言われる。御崎千結、渾身の四暗刻単騎。長澤が跳満・倍満を引いて1回戦のトップ、ひいてはこのベスト128A卓の通過を目指したのと同様、御崎は御崎で勝負を決めにいったのだ。

この二軒立直のいずれかが成功すれば、あるいは2回戦の戦い方も変わったのだろうが、ここで立直を受けた2人の実に老獪な打ち回しが光る。

須田が一気通貫を確定させる1pチー・打7mで聴牌を取ると、下石が対子の9mに手をかける。この9mは長澤の跳満への放銃牌…のはずだったが、須田が2900の頭ハネ。

こうして長澤・御崎の大物手は泡と消え、女性プロが喉から手が出るほど欲した1回戦のトップは須田が手にすることとなった。

■AがBにダブル役満を放銃すると…
■BとCが同点2着だった場合は…
■Dが10万点トップを取ると並びが…

のようなレアケースをあえて外し、現実的な話のみ書こう。2回戦トーナメントは、1回戦2着〜4着だった3者の中で、2回戦トップだった者が通過となるのが普通だ。実際、2022年7月に行われた第3回fuzzカップベスト64では、1回戦2着の石原厳と同3着の佐月麻理子が激しく競り、1度は石原に大きく振れた振り子を、南4局オーラスに戻して佐月が通過となった。

ちなみに、1回戦大きく点棒を失った4着だった御崎が2回戦トップだった場合は、また別に考えなければならないことがあるのだが、今回はそうならなかった。

2回戦南4局オーラス
東家・須田27400
南家・長澤29800
西家・御崎13400
北家・下石29400

1回戦トップだった須田は、通過ポジション。最終的には伏せる親番だが、あまりにも通過ポジションであるがゆえ、普通にゆったりと手を組んでいく。

その須田とは対照的に、和了り競争になったのは長澤と下石だ。

それまで他家からの立直に備えて安全牌を抱えての進行を好んでいた長澤だったが、タンヤオマックスで和了りに向かう。

長澤はここから打6pとし、マンズかピンズの重なりに雀頭を求める。

しかしこの局を制したのは下石だった。

道中789の三色を本線に考えた手組みをしながら、上家・御崎が国士無双模様であることを確認すると、タンヤオに切り替えて6sをチー。4p8pのシャンポン聴牌をそのままツモり和了って、通過を決めた。

長澤は、当たり牌を止め、大物手を正々堂々と立直宣言して勝ちを求め、ターゲットにされながらも2回戦南4局オーラスを通過ポジションで迎えたが、最後の最後でベスト64が手から滑り落ちた。

1位通過の須田は7月19日(水)に行われるベスト64A卓に、2位通過の下石は7月26日(水)に行われるベスト64B卓に、それぞれ進出することが決まった。

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須田さん・下石さん、通過おめでとうございます!

長澤さん・御崎さん、お疲れ様でした。素敵な開幕試合を見せていただきました。ありがとうございました。

冒頭で石原さんと平井さんのスペースについて、

■毎週水曜日のfuzz試合後
■その日の気になる打牌について
■試合後の選手をゲストスピーカーに招いて

やれば人気出そうですけどね。

って書きましたけど、それはこのアルパカnoteについても同じことが言えます。この観戦記を毎週続けられたらいいんだろうけど、できるのかなぁ…。

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