第22期新人王戦ベスト64結果
第22期新人王戦は、今日がベスト16→8で、明日決勝戦です。普通スポーツなんかでベスト4というと準決勝戦みたいなイメージですけど、麻雀ではベスト4が決勝戦なんですね。
上のツイートは、ボクがまだベスト4を目指してた時のものです。イキリツイです。ご査収ください。本はいい本でしたよ。
以下、常体で。
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第22期新人王戦本戦ベスト64(同一メンバーで3半荘行い1位・2位が通過)
1回戦南4局
東家・中島由矩32500
南家・剣崎さん26700
西家・蝶ネクタイの高橋さん23900
北家・A2の田中さん26900
蝶ネクタイの高橋さんが立直からの1000/2000は1100/2100ツモで4着目から2着へと2着順アップ。裏ドラが1つ乗ってたら、ボクのトップもなかったわけで、もしこれが放送対局なら裏ドラ1で4着目からトップ目にジャンプアップしたら見栄えが良かっただろう。そうなってたら、ボクも2回戦以降前がかりに攻めることができたかもしれない。
強豪たちを押さえて1回戦トップ。やるじゃん、アルパカ。
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2回戦南4局
東家・蝶ネクタイの高橋さん△2800
南家・剣崎さん36000
西家・中島由矩21200
北家・A2の田中さん45600
A2の田中さんが、ジョジョに奇妙にA2風味を出してきた。ドラいっぱい持ってて6000オールとか言ってきて、当方としては大変傷ついた。途中でチップが出てきた蝶ネクタイの高橋さんはほぼ無視していいとして、剣崎さんは地味に困った存在だった。3回戦でライバルになるんだろうな、と。
剣崎さんと田中さんの二軒立直に対し、実戦はボクも立直をかけて三軒ファイアにしたんだけど、上家・剣崎さんの白をポンしておけば、下家・A2の田中さんから2mで2000をロンできた場面があり、判断が微妙だった。着順変わらないし。なんならA2の田中さんが剣崎さんから5200は5500を和了ってくれたので、ボクとしては波風立てずにオリてりゃ良かったのかもしれない。でもあの時は8000直で剣崎さんをまくりたかったんだよなぁ。
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3回戦南4局
東家・剣崎さん36800(2回戦まで△34.9)
南家・高橋さん17400(2回戦まで△54.6)
西家・田中さん29600(2回戦まで+58.9)
北家・中島由矩15200(2回戦まで+30.6)
これはプロテストにも出てくる問題なので、細かい数字を出しながら見ていこう。
まずは、【このままいくと誰が通過なのか】を計算する。
ボクの立場から、実戦では蝶ネクタイの高橋さんのポイントは考慮しなくていい。さぞかしデカい手を作ってくるんだろうなぁ。てことは決着は遅い巡目になりそうだなぁ。くらい考えとけばOKだ。
A2田中さんは、2回戦までの+58.9にこの3回戦の+9.6を加えると、+68.5。剣崎さんは、 2回戦までの△34.9にこの3回戦の+56.8を加えると、+21.9。ボクは、 2回戦までの+30.6にこの3回戦の△44.8を加えると、△14.2。剣崎さんとは36.1ptの差がある。普通に考えたら36100の手が必要だから、【役満(32000)でも届かないのかよムリじゃん】て思うかもしれないけどちょっと待ってほしい。とにかく明るく考えてほしい。安心してください!追いつけますよ!
まずこの剣崎さんとの36.1ptの差なんだけど、これは剣崎さんがトップ想定だからウマオカ合わせて50pt獲得してる前提で考えてるからこうなんであって、これがもし2着にダウンすればウマ10ptのみになる。差引き40ptダウンだから、これだけでボクはもう通過だ。例えばA2田中さんが蝶ネクタイ高橋さんから8000を和了った場合、
東家・剣崎さん36800(2回戦まで△34.9)
南家・蝶ネクタイ高橋さん9400(2回戦まで△54.6)
西家・A2田中さん37600(2回戦まで+58.9)
北家・中島由矩15200(2回戦まで+30.6)
ってなって一丁上がり。
A2田中さんは、2回戦までの+58.9にこの3回戦の+57.6を加えると、+116.5。剣崎さんは、 2回戦までの△34.9にこの3回戦の+16.8を加えると、△18.1。ボクは、 2回戦までの+30.6にこの3回戦の△44.8を加えると、△14.2。
ただ、この話には2つ現実的じゃないところがある。1つは、A2田中さんにメリットがないことだ。実際、A2田中さんは1巡目から中張牌を並べていわゆる配牌オリに近い形。ボクの立場から言わせてもらうと「ちょっとは頑張ってくださいヨー」とボヤきたくもなるけど、まあ麻雀てそういうふうにはできてない。もしこれがベスト8で、A2田中さんが(明日の決勝卓は剣崎じゃなくて中島の方が勝ちやすそうだな。)って考えてくれた時のみ発動するかもしれないくらいの話だ。
もう1つは放銃者がボクじゃダメなところだ。ボクが放銃すると△8.0ついちゃうから、さっきの△14.2が△22.2になってしまうので、剣崎さんの△18.1を下回る。つまり、このパターンは考えるだけ時間のムダって思っていい。
じゃあ次はボクが自らの手で剣崎さんをトップ目から引きずり下ろすってのはどうだろう。さっきも書いたように、剣崎さんとA2田中さんは8000以内の点差なんだから、A2田中さんが増えないなら剣崎さんを減らせばいい。
東家・剣崎さん28800(2回戦まで△34.9)
南家・蝶ネク高橋さん17400(2回戦まで△54.6)
西家・A2田中さん29600(2回戦まで+58.9)
北家・中島由矩23200(2回戦まで+30.6)
これで1つ前のパターンと同じ、A2田中さんがウマオカ+50で剣崎さんがウマ+10になった。しかもボクは順位ウマ△30から△10になってさらに和了りの+8.0もあるわけだから万々歳だ。
でもこれも絵に描いたモチなんだよなぁ。上に書いたようなことは当然剣崎さんも分かってるわけで、常にボクの現物を1つ以上持ってたり、ポンチーで一発消ししたり、まあ守ろうと思えばどうにでもなるもんだ。手役ねらいでボクの河も派手だったし。
かくして、ボクの8000直のみをねらった立直は空を切り、敗退が決まってしまった。本当はこうなるよりも前、具体的に言うと南2局に後悔する放銃があったんだけど、アルパカnoteでそれを説明することはできない。
1回戦から3回戦までを振り返って総括すると、なまじ1回戦でトップを獲ってしまったばかりに、極端に守備的に打ってしまって、勝負に敗れたことはもちろん、普通の麻雀としてもまったく楽しくはなかった。そう考えると、星稜の松井秀喜選手を5打席連続敬遠した明徳義塾は、試合には勝ったんだからまだよかったよなぁ。
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アルパカはアルパカらしく大人しく、決勝戦の観戦記を書きたいと思います。
決勝戦に進出したみなさん、おめでとうございます。頑張ってください。
麻雀ファンのみなさん、2023年5月5日は熱戦にご期待ください。数日後に協会公式から出る観戦記もぜひお楽しみに。
ありがとう、新人王戦。また来年。待っててね。