活動報告:2024年10月

パトロンの皆様
おはようございます。
今日は、自宅の半外部空間で半ソトワークをしながら、10月の報告を書いています。(実は、この日には終わらず、各所で書きました。)

10月は、ソトワーク体験を積み重ねるべく、例によってキャンピングカーで北海道を巡ってきました。その他のソトワークも交えて、今月の報告をさせてください。

まず、皆様のご支援のおかげで、「建築と社会」という雑誌に生きる場(ソトワークの実験施設)を取材して頂き、琵琶湖畔のソトワークシーンを表紙に採用して頂きました!嬉しい限りです。ありがとうございます。

琵琶湖畔にみんなと作った机を椅子を置いて、仕事中です。仲研究室の卒業生がモデルです。

<北海道の旅>
今回は、軽のキャンピングカーを利用してみました。小さいので、気楽に運転できました。計画なしにどこにでも行けるのがキャンピングカーの良さなので、気の向くままに運転して、夕方が近づくと車中泊できる場所(RVパークや道の駅など)を探すという旅をしてきました。もちろん、各所でソトワークをしながら。

今回借りた軽のキャンピングカー

<ソトワーク実験初日>
海が見たくて、漁港のそばの駐車場に車を停めて、駐車場の横に広がる芝生の広場、というよりは草の広大な空き地でソトワーク。北海道は土地がたくさんあるのでこういう自由に使える空き地がたくさんありました。
今回は、キャンプ用の椅子と机を使いました。椅子は座り心地は良いのですが、深く座るタイプなので、最初は戸惑いましたが、机の下の潜り込むようにして座るとお腹の上にパソコンが来る感じで、リラックスできて作業性もよく、とてもいい感じの座り方を発見しました。
しばらく仕事をしていると、「今日は休みなんだ。」と言いながら、漁師のおじさんが話しかけてきました。ソトワークの時間が長いほどに話しかけられる確率が上がります。ただ、都会で話しかけられることは少なく、やはり田舎は良いですね。
「これは軽のキャンピングカーか?」
「はい!中々良いですよ!」
「そうか、今朝は、地元のお偉いさんにこっそりお土産を渡すために来たんだよ。アルバイトでね。」と何も聞いていないのに、やばそうなことを話し出しました。
30分くらい、彼と彼の家族の自慢話を楽しそうにしていました。中々楽しい時間でした。一期一会、ソトワーク旅の楽しみの一つですね。

誰もいない心地良い空き地でソトワーク。
一人なので座っているところを撮影できなかったのですが、これくらい椅子を机の下に入れると、とてもリラックして仕事ができます。
漁師のおじさん

<ソトワーク実験二日目>
留萌の夕陽を求めてさらに北上し、オートキャンプ場を見つけて陣取りました。斜面に机と椅子を置くために、地形を選びながら、場所探し。これも環境とのインタラクションです。環境を人間の都合に合わせるのではなく、環境の中に最適な場所を見つけるのです。なんとか水平に机を置いて落ち着きました。


斜面は大変
水平!やった。落ち着く(笑)

日差しが強くなってきて、パソコンの画面が見難くなってきたので、木陰へ移動。環境の変化に合わせて臨機応変に居場所を変える。これもソトワークの醍醐味です。

木陰へ

<ソトワーク実験3日目>
日本最北端を目指しました。稚内の商店街は、店名がロシア語で書かれていて、かつてソ連の漁師さんで賑わっていた時代が彷彿されました。
素敵なシラカバのあるRVパークを見つけて、ソトワーク。気持ちの良い季節で、リラックスしながら、のんびりと仕事ができました。誰もいない(笑)。

シラカバに囲まれて

<究極のソトワーク?>
机と椅子を使わずに、自然の中に机と椅子に代わるものを見つける。究極のソトワーク実験を試みました。ちょっと無理がありましたが(笑)、中々面白かったです。遊び心に火がついて、自然と遊ぶ感じが楽しかったです。自然の中に最適な働く場所を探す楽しみができました。

ねじれた木
切り株


<空を感じるソトワーク>
360度見渡せる雄大な景色に囲まれてソトワークをしてみました。空に包まれる感じで、これも最高でした。

360度、遮るものがない。景色最高。

これまた遊び心で、殆ど車の来ない道でソトワークしてみました。北海道でしかできないかも(笑)。

道でソトワーク


<ムラつくりに参加>
ニセコの近くにある喜茂別という自然豊かな町に、手作りのムラを作りに行き、合間を見てソトワークをしてきました。初日は雨が降って、工事ができず、雨のソトワークを楽しみました。キャンピングカーの利点の一つですが、サイドオーニングを開けば、雨でもソトワークができます。夜もライトがつくので残業可(笑)。天気の日は、雑草に囲まれてソトワーク。北海道の山の中で、鹿がやってきました。奈良の鹿とは違う野生の鹿なので、5メール以内には近づいてきません。僕が何もしないことを知り(危険がない)、30分くらい近くにいました。鹿と同じ空間で仕事するなんて、素敵な経験ができました。こんなことは北海道の山奥でしかおきませんね。

雨のソトワーク
夜のソトワーク
雑草に囲まれて。
鹿がやってきた。


<琵琶湖のワークショップ>
ここからは、今月生きる場でやったソロワークの試みの紹介をします。最近知り合った新しい仲間が生きる場に来てくれて、こんな1日を過ごしました。
朝の外寝→朝ヨガ→朝ごはん→ビジョニングWS→昼ごはん→鍼灸→帰宅

この仲間との触れ合いを通じて感じたソトワークの価値
「仲間とその言葉と自然がシームレスに繋がり、これまでの時の流れと今を感じられる環境に身をおいていることとその価値に気がつき、喜べること。魂が喜ぶこと。」

一人で考える時間
一人で考える時間
チームワーク

外でやるダイアローグがとっても効果的であることに、改めて気が付かされました。ソクラテスも木陰でダイヤローグしてたらしいです。この話を信じてやってみました。最高でした。人工的な壁に囲まれて空間では生まれない社会性を排除した関係性と開かれた心理状態が自然に生まれました。もちろん、最高のダイアローグになりました。


琵琶湖を望む木陰に椅子を並べて
琵琶湖かぶりつきで
湖畔の松林に囲まれて
夜、焚き火を囲んで
ヨガで自分との対話も

<おまけ>
縁があって、豪華クルーザーでソトワーク対話をする機会がありました。クルーザーで沖に出て、海の上を風を感じながら移動している時の対話も、中々良いものでした。

8億円もするので、縁がありません。
一番前の席
テラス席といえば良いのか。沖に出ると、遮るものがなく海と相対することができる場でした。

<さらにおまけ>
ソトワークでピアノの練習。音響は良くありませんが、気持ちよく弾けました。タングルウッド音楽祭で、芝生に寝っ転がって、オーケストラの演奏を聴いたことを思い出しました。もちろん、最高の体験でした。

ソトでピアノ

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