2018年 99冊目『東大教授が教える独学勉強法』
東大の経済学の柳川教授の本です。以前講演を拝聴したことがあります。
新聞などにも寄稿されているので名前やお顔を知っている方も多いと思います。
知らなかったのですが、柳川さんは、親の仕事の関係で、高校に行かず大検で慶應の通信教育を卒業し、大学院は東大という経歴だそうです。
つまり、高校、大学とも、タイトルの「独学」で「卒業」したわけです。
柳川さんは、勤労学生でもなく、病気療養というわけでもなく、ご両親と海外生活をしながら、ご自身で独学の手法を確立し、参考書をで大検を突破したそうです。
書かれているのは、いわゆる勉強法ではなく、自ら学びたいことを、主体的に学んでいく方法です
へーって思ったのは、「マーカーを引くよりも、繰り返し読むこと」が重要だということです。
松岡正剛さんに学んだ読書術では、色違いのマーカを引いたり、ブックイヤーをつける方法なども紹介頂いたので、対極だと感じました。
また、有名な本でも自分の思考に合わないものがある。そういう時は早く乗り換えるべきだとありました。
これは同じく松岡先生もおっしゃっていたことで、なるほどと感じました。
そして、何よりも、 疑問を持つことの重要性が何度も繰り返し書かれていました。
著者が書いていることを、鵜呑みにせず常に疑いの目を持ちながら学ぶ重要性が書かれていました。
これもその通りだと感じました。
▼前回のブックレビューです。