山口市|常栄寺雪舟庭
雪舟庭
山口を離れて大人になってからその魅力に気づいた場所の一つに、常栄寺雪舟庭があります。
こちら、小学生~中学生くらいの時に行ったっきり、まったく再訪していませんでした。が、大人になって京都の神社仏閣の混雑ぶりを経験した後、こちらに訪問すると、あまりの訪れる人の少なさに頭がバグります。
トップの写真を撮影した日も、私の滞在時間中(平日午後約1時間)の訪問者は10人程度だったと思います。なんでこんな素晴らしい場所なのに全然人がいないのー!!!
雪舟は室町時代の水墨画家です。1420年に備中国(現岡山県総社市)で生まれ、京都で修業した後、山口に移住。そこから中国で本場の水墨画を学び、活動拠点を山口として数々の水墨画を描きました。
この庭園は、室町時代の大名であった大内氏が雪舟に築庭させたといわれています。庭園は周囲をぐるっと回遊でき、また、本堂の広いお座敷からも、座ってじっくりと眺めることもできます。
重森三玲の南溟庭(なんめいてい)
そして、なんとなんと!この常栄寺には、もうひとつ、昭和の伝説の庭師・重森三玲が築庭した「南溟庭(なんめいてい)」もあるんです。なのに、公式サイトである常栄寺雪舟庭のウェブサイトには、そのことが記載されていない!
なんと控えめなんでしょう。山口。
私は、重森三玲の庭園が好きで、京都の東福寺方丈庭園・龍吟庵、重森三玲庭園美術館、(大徳寺瑞峰院は行きたかったけど時間切れ)を訪問したり、今後の行きたいところリストにも庭園をブックマークしたりしているのですが、なんと!山口にあったとは!盲点でした。
また、面白いのが、この昭和43年に重森三玲が作庭した「南溟庭(なんめいてい)」は、雪舟より良い庭園をつくられては困るということで、「上手に下手な庭を造ってもらいたい」と依頼されて作ったという話。真偽は不明ですが、こんなエピソードにもわくわくします。
おすすめグルメ 御菓子処 萩乃
山口といえば外郎(ういろう)です。特に、私は生外郎が大好きなのですが、常栄寺雪舟庭の近くにこんなお店があったんですね。知らなかった。
次回はこちらにも訪問してみたいと思います(絶対美味しい。わかる。)。
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