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制限があるからアイディアが生まれる

11月3日水曜日に行われる【おおたけスマイル文化祭】に向けて、各所最終調整段階に入っています。新型コロナウイルス感染症が発生して役1年半が経過します。これまで行われてきた、当たり前とされる日常の行事が中止や無観客が余儀なくされる中、如何に行うことができるのか。
制限があるからこそ出てくるアイディアは生まれてくるのです

今から12年前、大学入学を機に上京して、2年が経過していました。当時、何気なく家のポストに入っていた【映像俳優ワークショップ開催】のチラシを見て、表現する事の大切さを学ぶ事になります。そのチラシの開催元は、2017年に空前の大ヒットを記録した『カメラを止めるな』のENBUゼミナールという演劇学校。大学に通い、アルバイトをしながら寝る間を惜しんで、表現する事を学びました。

映像俳優としては、全く芽が出ませんでしたが、様々な台本を読み込み、役を演じる為にはどうすれば良いのか、試行錯誤していたのを今でも覚えています。当時は今みたいにSNSやインターネット上での情報が少なかったので、人づてにオーディションやワークショップを受けに行き、配役を掴み取っていました。今となっては、人に伝えるとはどういう事なのか、物事を多角的に考える思考法、行動を起こす決断力など、多くの学び・経験が今に生きています

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当時は、国内外を問わず1日1本映画を見ることを目標にしていました。その中でも、オダギリジョーさん、加瀬亮さんがとても好きで、この人たちのようになるにはどうすれば良いのかと調べたところ、「UPSアカデミー (ユナイテッドパフォーマンススタジオ)」に通っていることがわかりました。

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ロバートデニーロやアルパチーノなどアメリカ演劇界では超有名な演劇学校『アクターズスタジオ』の演劇メソッドを踏襲しているところで、県内外から多くの俳優が集っていました。演劇の世界では、【エチュード】という即興劇ワークショップがあるのですが、このワークショップがとにかく苦手でした。簡単な背景、人物設定、状況設定が与えられて、芝居を成立させるというものでした。

この時、講師の方に言われた忘れられない言葉があります。

『アイディアは、制限という枠組みがあるからこそ生まれるものだ。何をしても良いと言われたら、広すぎて逆に何も出来なくなる。だからこそ、制限という枠組みをしっかり捉え、枠の中と外で表現する為にはどうすれば良いのか、思考を止めずにしっかり考えなさい。」

という言葉でした。当時はこの言葉の意味が理解できずに、制限がないほど自由に表現できるのではないかと思っていました。

しかし、この言葉の意味が最近になってやっと理解できるようになってきました。中野自動車で働いている時に、どうやったら地域のお客様に喜んで頂けるのか、どうやったら選ばれる会社になるのか、また青年会議所に入会し様々な事業を展開していった時に、どうすればできるのかは当然ですが、どうすれば期待値を超えることが出来るのかなど、様々な経験を通してアイディアという形が生まれてきた過程を体感してきたからです。

ここでいう制限とは、【自身が置かれている環境】です。出来ない理由を環境という制限にすり替えてしまうと、思考が止まってしまいます。具体的に書いていくと、

「もっと選ばれる会社になる為には、工場をリノベーションして資金をかけて新しくしたいけど、そんな大きな資金はすぐに無いので、とりあえず食べる分には困らないから、このままでいいか。」

というような(かなり乱暴な切り口でしたが)、環境のせいにして出来ない理由づけを行い、他の選択肢や可能性を考えなくなってしまうことが、思考が止まるという状況です。

新型コロナウイルス感染症が世に出てから、組織として、個人として最も恐ろしいことは【思考が停止する】ということだと思いました。

おおたけスマイル文化祭でも、新型コロナウイルス感染症に関わることで、多くの課題や問題が日々現れてきます。しかし、そのような制限があるからこそ、どうやったら出来るのか、どうすれば喜んでもらえるのかという思考がフル回転します。

今回の事業でいうと、新型コロナウイルス感染症対策として、飛沫防止の観点から、会場内で大きな声や声援を送ることができません。また、収容人数も半分に限られます。これまでは、発表が終わった後の声援や評価で、達成感を感じていた部分もあったと思います。

そのような状況下の中で、そもそも【子どもたちが発表する】と言う機会は、どんな影響があるのかなと考えました。すると、声で表現できないのだったら、メッセージという形で文章にしてみようと言うアイディアが出ました。

発表する子どもたちから地域の方々・家族へ感謝のメッセージを送ることでいつもある環境や機会は当たり前になるものではないと言うことを知ってほしい、また地域の大人たちが頑張る子どもたちにメッセージを送ることで、自身のふるさとには温かい大人たちがいることを知ってほしいなど、制限があるからこそ、思考し、新しいアイディアが生まれるのです。

これに派生して、だったら大竹の子どもたちに関連して、鯉をモチーフに使ってみようなど、アイディアの選択肢も増えていくことで、チームが活性化し、事業がより良いものになっていきます。

これからの地域課題も様々な問題が起きていきます。そのような状況下の中で、求められるリーダーとは、困難な状況になった時に、思考を止めずに考え、行動できることがこれまで以上に最重要となってきます。

しかし、これは一朝一夕で出来るものではありません。だからこそ日常の小さな課題を、アイディアという形で解決していくことで培われていくものだと思いますので、これからも制限をポジティブに捉え、行動していくリーダーになっていかなければと改めて思いました。

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