【小学生スポーツ】運動・スポーツを毎日しない4~11歳は54.5%
笹川スポーツ財団が2020年3月27日に公表した「子ども・青少年のスポーツライフ・データ2019」を見ると、4~11歳では、「過去1年間にまったく運動・スポーツをしなかった」(3.1%)、「年1回以上週3回未満」(16.4%)、「週3回以上週7回未満」(35.0%)、「週7回以上」(45.5%)という結果になっています。毎日、何かしらの運動をする子の割合は年々減っており、男子は初めて過半数を割りました。
笹川スポーツ財団「子ども・青少年のスポーツライフ・データ2019」/https://www.ssf.or.jp/thinktank/sports_life/datalist/2019/
学研教育総合研究所の「小学生の日常生活・学習に関する調査」(2019年8月)によると、小学生が好きなスポーツ・遊びは、1位「水泳」(25.8%)、2位「かけっこ」(19.2%)、3位「ドッジボール」(17.5%)。「好きなスポーツはない」と回答した小学生は学年が上がるにつれて増加し、小学6年生では26.5%。同研究所では、「習い事や学習などに割く時間の変化や、身体を思いっきり動かせる公園、外遊び時間の減少等により、小学生は様々なスポーツ・遊びを経験する機会と、それを好きになるチャンスを逃してしまっている可能性が憂慮される」と分析しています。
学研教育総合研究所「小学生の日常生活・学習に関する調査」(2019年)/https://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/201908/chapter4/10.html
少子化の進展で小学生の数が減っている上に、運動・スポーツをしない子どもの割合が増え、コロナ禍でこの傾向に拍車がかかっていることは間違いないでしょう。さまざまな場面で教育現場に我慢を強いた一年でしたが、緊急事態宣言解除後は子供たちが思い切って身体を動かせる環境を整えてあげたいですね。自治体には公園や学校周辺で子供の声を騒音扱いするクレーマーへの対応にも力を入れてほしいところです。