アンケート調査票だけではない海外のリサーチツール
欧米のマーケティングリサーチカンファレンス(オンラインを含む)に出席すると、様々なリサーチツールの紹介を受けます。
インタビュー調査のツール - CAPI (Computer Assisted Personal Interviews)
日本では(私の知っている限り)、使われていませんが、欧米ではCAPI(Computer Assisted Personal Interviews)というソフトウェアウェアがよく使われます。このCAPIとは何かというと、タブレットやノートパソコン等の画面に表示されたアンケートを対象者に見せて、インタビュアーが記録していくものです。オンラインや自記式の紙のアンケートに比べて手間はかかりますが、回答のミスは軽減されます。
時々、海外からCAPIのソフトウェアの営業メールが来ますが、残念ながら日本語対応しておらず、CAPIのソフトウェアを使わなくてもインタビューはできてしまいます。
インタビュー内容の分析ツール - Nvivo、MAXQDAなど
NvivoやMAXQDAは、音声、テキスト、画像などの質的な情報を取り込み、分析を支援してくれるツールです。私の周りの質的調査を専門とするマーケティングリサーチャーからは、Nvivoを使っているよ、という話は聞かないのですが、大学などの学術研究の質的調査によく使われていると聞きます。
便利な機能として、音声データを取り込んだ後、自動的に文字起こしをしたり、文字に起こした内容にタグ付け(コーディング)し、内容を整理・管理する機能があります。
予算が厳しいという人は、無料で利用できるオープンソースのqualcoderやTaguetteなどがあります。ただ、qualcoderのホームページは英語のみ、Taguetteは英語、スウェーデン語、フランス語、ベトナム語でのサイト表示のため、英語のウェブサイトに抵抗がなければ、使ってみる価値はありそうです。
他にも色々便利なリサーチツールがあり、しかも無料で使えるツールもあるようなので、何か目ぼしいものを見つけたら、こちらで紹介していきたいと思います。