基準価額とは?
みなさま、こんにちは✨
今回はマンスリーレポートに出てくる「基準価額」について解説します。
基準価額とは、投資信託の1口または1万口当たりの価格のことです。
一般的に新聞等に掲載されている基準価額は1万口単位になっているものがほとんど(当社のファンドも1万口あたりです)で、毎営業日取引終了後に1度だけ計算されます。そのため購入や売却の申し込み時は基準価額がわからないようになっています。これは「ブラインド方式」と呼ばれ、すでにその投資信託を保有している投資家との公平性を確保するために行われています。
なかのアセットのHP上でも毎日、前日の基準価額が公開されています。
今回はその基準価額について詳しく解説します。
基準価額の計算式
基準価額とは、投資信託の値段を口数単位で示したものです。
基準価額は毎日計算されます。
投資信託の購入や売却は基準価額をもとに計算をされます。
投資信託を購入し、評価金額を確認する上で覚えておいていただきたいことは、「お客さまは1万口あたり基準価額○○円の投資信託を○○円分購入した結果、○○口を保有することになった」という考え方です。この【○○口】をもとに評価金額等を計算することになるのです。
計算の例をあげます。
例)1万口あたり基準価額10,000円のファンドを100万円購入する場合
投資金額100万(円)÷基準価額10,000(円)×10,000(1万口あたりに直す)=1,000,000口購入
以上のように計算した結果、お客様は1,000,000口保有することになりました。
先ほど例にあげた投資信託を全部売却する時は以下の例のようになります。
例)1万口あたり基準価額11,000円のファンドを1,000,000口売却する場合
基準価額11,000円×(保有口数1,000,000(口)÷10,000(1口あたりに直す))=1,100,000円(売却価格)
以上が基準価額をもとにした購入金額、売却価格の計算です。
基準価額はどうやって計算されているの?
上記のように投資信託の基準価額を計算する際は、
純資産総額(ファンドに集まったお金-信託報酬等の費用)÷受益権口数(すべてのお客さまが保有している口数の合計)×10,000(1万口あたりに直すため)という計算を行います。
計算例をあげます。
例)100万円の資産を持っているファンドの口数の合計が100万口だった場合、
100(万円)÷100(万口)×10,000=10,000となります。
このファンドの資産が仮に110万円に増えた場合、口数の総数が変わらなければ、以下のような計算式になります。
110(万円)÷100(万口)×10,000=11,000
このような方法で基準価額は計算されます。
少し複雑ですが、お客様が保有する口数がご理解いただければ基準価額の算出方法もイメージしやすくなるかと思います。
割安な投資信託、割高な投資信託??
お客さまとお話していると、「あのファンドは基準価額が9,000円だから割安になった」、「このファンドは基準価額が20,000円になったから売り時だ」等の声を耳にすることがあります。しかしこれは投資信託においては間違いなのです。
そもそも投資信託とは、お客さまからお預かりした資金を使って投資しています。そして投資対象のものを売ったり買ったりしているのは投資信託の運用チームだからです。
そして、先に述べたように投資信託の基準価額は純資産総額(ファンドに集まったお金-信託報酬等の費用)をもとに計算します。
基準価額はファンドに集まったお金をもとにしていて、運用自体はファンドの運用チームが常にリサーチをしながら売買している以上、割安、割高というのは全く関係ないのです。
基準価額はあくまで投資信託の価値を計算するための基準でしかありません。
投資信託とはそれ自体を割安割高で売買して利益を得るのではなく、投資方針や運用理念などで投資する投資信託を選び、投資信託の中で投資先の株式等を売ったり買ったりするのはファンドマネージャーにお任せするものなのです。
ですので、いくらでも値段が高くなることはあり得ますし、逆に下がり続けることもあり得るのです。ちなみに基準価額が10万円を超えるファンドも世の中にはあるのです。
まだ運用が始まったばかりの、なかのアセットのファンドもクオリティ・グロース投資で基準価額が高く高く成長を続けられるようこれからも精進します。
基準価額の上下は「率」に着目
投資信託を購入されるお客様は、基準価額が日々どのように変化しているのか、どうしても気になってしまうものだと思います。
「Aファンドは前日比-50円で済んだのに、Xファンドはー100円になっている!XファンドはAファンドよりも大きく下がってしまった……」等のようなお声を頂くこともあります。
しかしこれも実は少々情報不足です。
投資信託の価値を計算する基準となる【基準価額】を元に、何円上がったか?下がったか?を考える必要があるからです。
具体的には以下の表をご覧ください。
Aファンドが前日比-50円、Xファンドが前日比-100円となった場合、
それぞれの騰落率を算出すると、Aファンドが0.5%の下落、Xファンドは0.3%の下落となっているのです。
絶対的な下落金額としてはXファンドが大きいけれど、騰落率はー0.3%となり、Aファンドと比較すると下落率は小さくなりました。
例えばスーパーで
①1000円の商品が100円引き→10%オフ
②500円の商品が100円引き→20%オフ
となりますよね。
100円という額は同じだけれども、%に直すと、圧倒的に②の方が割引率は高いのです。(逆にわかりづらいかもしれません……🤔)
今回も最後までご覧頂きありがとうございました。
この記事は情報提供を目的として、なかのアセットマネジメント株式会社によって作成された資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。
投資信託は値動きのある有価証券等に投資しますので基準価額は変動します。その結果、購入時の価額を下回ることもあります。
また、投資信託は銘柄ごとに設定された信託報酬等の費用がかかります。各投資信託のリスク、費用については投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
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