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なかのアセットが運用する投資信託の運用形態について

みなさま、こんにちは✨
今回は「なかのアセットが運用する投資信託の運用形態」について解説します。

マンスリーレポートを見ていると『マザーファンド』という言葉が出てきます。今回はこの『マザーファンド』やこれに関連する『ベビーファンド』について解説したいと思います。


なかの世界成長ファンド マンスリーレポートより


なかの日本、なかの世界の運用形態

当社が運用する2本の投資信託はどちらも【ファミリーファンド方式】で運用しています。
【ファミリーファンド方式】とは 『ベビーファンド』が『マザーファンド』に投資をする仕組みです。

また<なかの世界成長ファンド>に関してはマザーファンドを通じて複数の投資信託(投資対象ファンド)に投資をする【ファンド・オブ・ファンズ】形式で運用を行っています。
この【ファンド・オブ・ファンズ】は、1つのファンドが複数のファンドに投資をすることを言います。

なかの日本成長ファンド目論見書より
なかの世界成長ファンド目論見書より

ファミリーファンド方式について

上の図のようにファミリーファンド方式で運用する投資信託を購入されるお客さま(受益者(投資家)と言います)は、ベビーファンドを買っていることになります。
つまり、実際に株式などの売買をしているのはマザーファンドの方なのです。

ファミリーファンド方式で得られるメリット

では、どうしてこのような運用手法がとられているのでしょうか?
一般的には【ファミリーファンド方式】とすることでベビーファンドの資金をまとめることができるので、運用管理の効率化や規模のメリットが得られるからと言われています。
例えば、既存のファンドと同様の運用を行なうファンドを新たに設定する際、ファミリーファンド方式として既存のマザーファンドに投資する形とすれば、スタート時のファンド規模をあまり気にせずに運用を開始することが可能となるのです。

ファンド・オブ・ファンズについて

次に<なかの世界成長ファンド>の運用形態【ファンド・オブ・ファンズ】についても解説します。
【ファミリーファンド方式】は同じ運用会社で設定されたファンド同士でなければ行えないのに対し、【ファンド・オブ・ファンズ】は他の運用会社のファンドを投資対象とすることができます。

<なかの世界成長ファンド>では、マザーファンドが【ファンド・オブ・ファンズ】で世界中の運用会社からファンドを選んで投資しており、そのファンド選びはファンドマネージャーが行っています。
そしてマザーファンドに投資をするベビーファンドにお客さまが投資しています。(ちょっとややこしいですね💦)

ファンド・オブ・ファンズで得られるメリット

一般的に、複数の投資信託を組み合わせて運用することで分散効果が期待できるとされています。
また、当社のような小規模な運用会社が海外に運用拠点を持つことはとてもハードルが高く簡単なことではありませんが、海外には、すでに世界中に調査網を敷いており、世界中の企業を日々網羅的に調査している運用会社のファンドも多く存在します。
そのようなファンドを通して世界の有望な銘柄を探し出すことができるというメリットもあると考えられます。

「ファンド・オブ・ファンズ」のデメリット

ファンドオブファンズのデメリットは以下のことが考えられます。
(1.)信託報酬が高くなりやすい
投資信託には信託報酬というコストがかかりますが、ファンド・オブ・ファンズは複数の投資信託に投資するので、信託報酬が二重にかかることになるというデメリットがあります。ただし、先にお伝えしたような海外に運用拠点を持つハードルの高さを考えるとより有望な銘柄発掘のためには一概に比較できないとも言われています。

(2.)運用内容が見えにくい
投資信託を通じて複数の投資信託に投資をしますので、投資先の投資信託の運用開示などはその運用会社によります。
なかのアセットでは透明性を大切にしていますが、他社の投資信託の運用内容まで全て透明にすることはできないというデメリットがあります。
ファンドマネージャーが投資先の投資信託の運用チーム等との対話を通じて責任ある運用を心掛けてはいるものの、どのような投資対象に投資しているのか、隅から隅までお客様に把握していただくことが難しい状況です。

なかの日本成長ファンドでは全銘柄開示を行っているのに対して、なかの世界成長ファンドでは全銘柄開示を行っていないのはそのためです。

今回も最後までご覧頂きありがとうございました。
マザーファンドという言葉からファミリーファンド方式、ファンドオブファンズなどのお話に発展してしまい、ややこしくなってしまったかも知れません。
引き続きお客さまにわかりやすい解説を心掛けてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。


この記事は情報提供を目的として、なかのアセットマネジメント株式会社によって作成された資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。
投資信託は値動きのある有価証券等に投資しますので基準価額は変動します。その結果、購入時の価額を下回ることもあります。
また、投資信託は銘柄ごとに設定された信託報酬等の費用がかかります。各投資信託のリスク、費用については投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
商号:なかのアセットマネジメント株式会社(設定・運用を行います)
金融商品取引業者:関東財務局長(金商)第3406号