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良いお年を!

「良いお年を!」
この挨拶を使えるのは、12月30日までらしい。

理由は12月31日の大晦日には新年を迎える準備が整っているはずだから。

12月31日の挨拶は
「本年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いします。」だそう。

へぇ〜


24日から年末休み。
休みとなればいくらでも寝られる身体になってしまった。

そんな生活の中で会社の同僚とスノーボードへ。
2年ぶりだ。

身体が思い出すまでに時間がかかり、もうその頃には疲れ果てていた。

「良いお年を!」

家を出た頃の空の色と帰宅時のそれは同じ色であった。
関東は気軽にゲレンデには行けない。

そしてまた眠りへ。。

疲れとのお別れには丸2日間を要した。
「良いお年を!」

疲れが取れない等の先人たちの歳をとったエピソードは、聞いていて少々イタいなと思っていた。
しかし、口に出していかないとやっていけないと気づかされた一年であった。

社会人になって気づいたことがもう一点。

ストレスが結構溜まる。

大学生の頃は色々大変なことがあっても、研究室や同期の人とすぐに話すことで和らげることができた。

今はイオンに行き、ビックマックの夜マック(+100円でパティが2倍になる)、ポテナゲL(ポテトLとナゲット10ピース)、ミスドでドーナツを2つ、ピザポテト、1.5Lコーラを買い、喰らう。
血糖値を一気に上げ、気絶するように寝る。

これが即効性のある唯一のストレス解消法。

その他の解消方法といえば、人と話すことしかない。


ここ数日調子が悪いのか、LINEのアプリを起動させないと通知がこない。

30日の正午を回った頃、LINEを開いた。

幼稚園からの友達から
「暇?」と。

「暇」と返した。

母親たちの情報網を侮ってはいけない。

地方の大学に進学した人がいても、
就職で関東から離れた人がいても、
長期休みになると、幼稚園からの友達の母親たちは網を巡らせて、各々の子供に【どこにいるか】を伝達してきた。

20年以上もだ。


地元の駅近の居酒屋に今回は3人が集まった。

話した内容は覚えていない。
これは酔いで記憶がないとかではない。
いい意味で、取るに足らないから。

店の閉店と共に店を出て、地元を散策した。

「ここって前、☆☆だったよなぁ」
「ここで〇〇したよなぁ、それで△△が□□で、、、」

何度も擦り倒した話も、恥ずかしげもなくできる安心感がたまらない。

子供の頃に戻っていた。


最後にそれぞれの家への分岐点である24h営業のスーパーへ行くことになった。

懐かしくて買ったポケモンパンは
とても小さく感じた。

自分が大きくなったからか、、
時代がそうさせたのか、、、

、、、大人に戻った。

「良いお年を!」

時計を見ると12時を回っていた。

「来年も、これからもよろしくお願いいたします。」


なかじま

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