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BL漫画界の至宝に出会ってしまった…『囀る鳥は羽ばたかない』
こんにちは! 鳴かない雉と申します。
BL初心者の自分が当ノートを始めるにあたり、最初に取り上げるのはこの作品!と決めておりました。
昨年末から嗜み始めたBL漫画。
『囀る鳥は羽ばたかない』を読んだのは3作品目で、2025年に入ってからでしたが、この3週間ですでに3回読んでいます。(3続きですね笑)
それくらい衝撃的に面白く、登場人物が魅力的で、ヨネダコウ先生の人物造型力と構成の巧みさに、ただただ感服するのみです。
当作品の魅力は語り尽くせないほどありますが、あえて1つ挙げるならば、「必要なものしか描かない」ヨネダコウ先生の潔さと、「説明的にしなくとも理解してくれるだろう」という読者への信頼感でしょうか。
この作品には余白の部分が多く、具体的に言えば、「言葉の省略」「セリフの省略」が非常に多いです。
それは言葉のみならず、場面割りにおいても、必要でないものはいっさい描かれていません。
そうであるからこそ、読者は1つの言葉も1つの場面も見逃すことなく、時間を掛けてじっくりと読み進めることが必要となり、また読み返していく度に新たな発見がある、それこそがこの作品の最大の醍醐味となっています。
矢代を始めとする登場人物の表情や、数々の場面から、その裏に隠された感情に思いを馳せ、その余韻にひたる。
全てを絵やセリフで表せてしまう漫画でありながら、読者の想像を喚起する、そういう贅沢が許される作品であることが、この上なく尊いです。
あまりに好きすぎて、述べたい感想や解釈が山ほどあります!(笑)
また人物造型や構成についても考察していきたいので、全て書き終えるまでにどのくらいの時間が掛かるか自分でも予想がつかず、なにぶんBL初心者🔰なので理解が至らない点も多々あると思いますが、ゆる〜くお付き合いいただければ幸いです_(._.)_