理解と実行までに必要なもの
ヴァイオリンの教本やネット情報をみると、指は〜のように弦を押さえましょう、弓は〜のように動かしましょう、足〜のように立ちましょう。顔は...肘は...お腹は...たくさんあります。
言葉からイメージできるものというのはもちろんあるので、その形容詞は大事だと思います。生徒さんによってその表現は多少異なるべきでしょう。感性ってひとそれぞれですから、必ずこう言えば伝わるなんてことはありません。
一方、指は〜弓は〜...お手本をみると、確かにそうだな、とも思う。
問題だと思うのはその理由、理屈がそこに書かれていないこと。型にはめて後から理屈がついてくる、ならまだいいでしょう。でも、そうすると確信を持って弾けるでしょうか?
「このエチュードをさらっておいてね」。言うのは簡単です。センスのある人ならそれで済むかもしれません。でも、そうじゃない人もいます。自分を含めて、一を教わって十わからない人は十やるしかありません。
「人差し指でここを押さえてね」と見せて、真似してもらうのは簡単です。最初はそれでいいでしょう。でも、指先の真ん中を弦が通っているか?、他のポジションでも、不規則な指の動きでも耐えられる形か?など気をつけることはたくさんあるんですね。
じゃあ、それをどうやって体感してもらうか、です。やっぱり指の置き方っていうのは指の長さのバランスや手の大きさ、指の関節の可動域、みんな違います。つまり、厳密には写真のとおり構えられない人もいます。
今日はしばらく試験やオーケストラ部の練習がない生徒さんのレッスンでした。この夏休みに徹底的に構えの底上げをできればと考えて「指の置き方」を4つのステップにして確認しました。
これは自分の先生に質問した時に提案してもらった方法なのですが、長年悩んで質問した時に「あー、なるほど」と腑に落ちた方法です。もっと速く素直に聞いておけばよかったおいう反省は棚に上げます。どんな本にも「こうやってみると、できているかわかるよ」とは書いてないんですね。
理解して、確信を持って実行するまでには、できているか判断できる機会と、改善する理論が両方体感できる手段が必要。
今回はその2つの方法にさらに準備段階を設けて4ステップです。次回、効果が出ていればnoteでも公開したいと思います。
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SkypeレッスンのCafetalk 。発表会も間近です^ - ^
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