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「俺んちの夏休み!家族5人で奥湯河原、温泉旅!」

 どれだけ体験し、
 どれだけ感動したかが
 人生の豊かさである
 福島正伸

昨日、長男、颯馬(ふうま)を保育園に迎えにいくと、担任の先生の第一声!
「今日、フウマ君、1人でパンツはけたんですよ!夏休みの後って、急に成長したなって子、多いんですよ!」

初めての家族旅行💕_210902

やっぱ「かわいい子には旅をさせよ!」だな。
今、父親として一番嬉しいのは息子や成人した娘たちの成長を日々感じられること。夏休みをとって、初めて家族5人で旅をした。

5年前の2016年2月、22年連れ添った妻が思春期の娘たちを残し病死した。長女は高校2年生、次女は翌月に高校受験を控えていた。いきなり娘2人と父子家庭になった。大きな喪失感の中、家族3人で前に進むことだけを考えて乗り越えようとした。それから1年後、俺は美香と出会い、長女は高校卒業と同時に家を出て、都内で働き始めた。次女と2人暮らしが始まった。2018年1月、次女が亡くなった妻と同じ摂食障害(拒食症)で入院。その年の10月、22年経営してた会社を倒産させ自己破産。2019年、次女も高校卒業と同時に、長女の勤める職場で働き始め、2年間ボランティアスタッフをやって俺を支えてくれた美香と、まさかの3回目の結婚、3人目に長男を授かった。

そして、2021年夏、今年60歳を迎える俺、42歳になる妻、23歳になる長女、21歳の次女、2歳になる長男との5人旅。長い長いトンネルの先の向こう側に、今、俺はいると実感。いつか、こんな日が来ることを夢見ていた。

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実は8月31日(火)スタッフの慰安を兼ねたBBQイベントに友人から「家族で参加してください」と誘われ、娘たち2人も休みを取った。ところが緊急事態宣言の延長が発表され、友人の経営判断でイベントが中止となった。

「せっかく休みを取ったんだから、家族5人で会おうか?」
そう提案すると、2人共、「翌日も有休とったよ!」
「じゃー1泊2日、5人で過そう!」

旅の計画は、ほぼ美香が担当。「密」を避けるため、移動はレンタカーで、1泊2食付き(部屋食)の旅館に決めた。レンタカーを運転するなんて1年前の娘たちの引越し以来。今、コロナ禍で旅館が信じられないくらい安く泊まれるし、レンタカーもキャンペーン料金で安く借りられた。

奥湯河原温泉「青巒荘(せいらんそう)」は創業100年の老舗旅館だ。チェックインでいきなりサプライズ。旅館側で花火と、特別花火スペースを用意してくれていたのだ。

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「颯馬と線香花火をやったら、どんなリアクションするかな?」
なんて話してたのに、すっかり花火を買うのを忘れていたからだ。俺たち家族のリアクションの良さに、レセプションの人が、笑顔で「もう1セット、どうぞ!」。

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温泉に入って出てきた料理の品数に驚き、久しぶりに和食を堪能した。ワインにビールに日本酒ですっかり酔って颯馬と一緒に寝ていると、娘たちと美香がまるで友達のように話が盛り上がっていた。

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俺が起きると、3人は寝て、俺は1人、コンビニで買ったハイボールに、旅館に氷を頼み、何も摘ままずに飲んでいるうちに夜が更けていく・・・

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前日、夕食の前に大浴場に行った時も1人で貸切状態だったが、朝風呂は颯馬と2人で貸切状態。7組の他の泊り客と風呂で一緒になることはなかった。息子と2人、贅沢な時間を過ごし、朝食も思った以上に豪華で驚いた。

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14時から14時までの俺たちの夏休み、24時間!1泊2食付きの宿泊費。レンタカー代、ガソリン代などの交通費、全て込みで1人、17,300円。

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また一つ夢が叶った。「生きてて良かったぁ。」家族5人が旅するきっかけをくれた友人つよぽん、いつもありがとう。

今、こうして家族の時間がつくれてるのは、つよぽんとの出会いとサポートがあったから。恩返しするために、60歳を前に、チャレンジし続けることを心に誓うと腹の奥底から力がみなぎってきた。これも旅の効用だろう。

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家族LINEでは、「家族5人旅、年中行事にしてもいいね。次は紅葉シーズン・・・同じ旅館でもいいね」なんて話も出てるが、次にまたみんなが集まれるのは正月かな・・・

「旅館で過す正月もいいな」なんて1人夢想している。

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 人間って、淋しいものですよ。
 だから、好きだと思える人がいると、救われる。
 生きていてよかったな、と思えるのです。
  「水滸伝 14 爪牙の章」北方謙三

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