「25年前にツアーに参加した隊員からのメッセ」
世界とは一冊の本であり、
旅にでない者は、同じ頁ばかり読んでいるのだ。
アウグスティヌス(古代ローマのキリスト教神学者)
25年前、多国籍ツアー、トレックアメリカ9週間のツアーに参加した
現在、アメリカ在住の隊員サニーからメッセが届いた。
「隊長ダイレクト」で新刊「ようこそドラマチックジャーニーへ」を予約注文してくれた。
残念ながら、海外への発送は想定外だったので送れなかったが、嬉しい近況報告があった。
国内限定とは残念ですがアマゾンで注文させていただきます。
久しぶりの地球探検隊からの旅の本、楽しみにしています。
あの9週間のトレックからすでに25年、
人生いろいろなことがありました。
2014年に一人旅でアルプスのツールドモンブランを歩いた時に、
トレックで一緒に旅をしたスイス人の女の子と再会しました。
彼女は、その後に参加したアラスカのトレックで出会った
オランダ人と結婚し、子供が二人いるそうです。
そして昨年、心也くんが奥様とオレゴンにやってきました!
学生時代にホームステイしたファミリーを訪ねてきた帰りに、
ポートランドで再会、懐かしい話に盛り上がりました。
それでは、また!
サニー
今も旅仲間が繋がっていることを知るのは嬉しい。
25年前、帰国後サニーが語ってくれたことを今でも憶えている。
ツアー開始から5週間経った時、
「あなたたちの会話が速すぎて80%以上わからないの。キャッチできないの」
涙ながら伝えると、
「笑ってるから英語が理解できてると思ったの。なんで、早く言ってくれなかったの」
本心を伝えた、その瞬間から、ガラッとツアーが楽しくなったという。
その後、留学、アメリカ人と結婚・・・今は、世界を舞台に活躍する
フォトグラファーになっている。
今回の新刊、「ようこそドラマチックジャーニーへ」は、
「隊員(お客さん)とともに、学び成長する」が信条の俺のストーリー、
そして隊員たちの成長物語がいくつも登場する。
俺は20代一人旅の時、見事にエジプトの同業者(旅行会社スタッフ)に騙された話や数々の失敗談、そして、あってはならない隊員の3つの大きな事故に直面した自分との葛藤を書いている。
隊員たちは、
恥ずかしいくらい素直で正直な過去の旅の体験談から、
その場にいて一緒に体験しているかのような夢の旅のエピソードまでを綴り、10年、20年を振り返って「今」を語ってもらった。
過去の旅の経験が「今」に影響している。そして、その経験は平時より、今の時代のような非常時に活きてくると思う。
「読む旅」という愉しみ。
俺と隊員たちのリアクション、あなたに味わってほしい。
「重要なのはアクションではなくリアクションだというのは、
紀行文でも同じなのではないだろうか。
(中略)
旅を描く紀行文に『移動』は必須の条件であるだろう。
しかし、『移動』そのものが価値を持つ旅はさほどおおくない。
大事なのは『移動』によって巻き起こる『風』なのだ。
いや、もっと正確に言えば、その『風』を受けて、
自分のほほが感じる冷たさや暖かさを描くことなのだ。
『移動』というアクションによって切り開かれた風景、
あるいは状況に、旅人がどうリアクションするか。
それが紀行文の質を決定するのではないか」
「旅する力 深夜特急ノート」 沢木耕太郎(著)より
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