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「60歳パパの子育て。息子、進級するも発達障害と療育!?」

 家族に尽くせれば
 すべてに尽くせる
 福島正伸

「Big Blue Bus!」
青いバスが通り過ぎると、車の中で2歳5ヵ月の長男、颯馬(ふうま)が叫んだ。妻の美香は驚いた。「フウマ凄いね。2語の形容詞つなげて、ネイティブと同じ順番で!?」相変わらず日本語より英単語を話すフウマ。

そんな息子は、3月の最終週、咳と鼻水が酷くてちょっとだけ発熱もして、ほぼ休園し、担任の先生とのお別れをきちんと済ませられなかったのが残念だった。「もも組」担任I先生には本当にお世話になった。フウマを丁寧に見てくれてて毎日「ありがたいな」って思いながら園への送迎してたし、夫婦で連絡ノートを読むのが楽しみだった。

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 ※写真は三浦半島・三崎港までのドライブ。颯馬は海が好き!

4月1日進級し、「もも組」から「ひよこ組」になった。園庭も広くなり、滑り台も長くなった。フウマが「さくら、きれい!」って指差すほど、園庭中央には見事に桜の花を咲かせていた。

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 ※写真は「山下公園」の人混みを避け、穴場の「元町公園」で花見。

1年前の4月、入園式と3針縫う大怪我。

この1年、親から見ると、息子の成長をもの凄く感じている。ところが、先生から療育の専門医に一度相談することを勧められた。日常生活で必要な着替えや発話など、ちょっと「ゆっくり」と指摘されたのだ。最近も連絡ノートに、こんなことが書いてあった。女の子に抱きついて「やめて、ふうまくん!」って言っても、笑いながら離さなかったら女の子が泣いてしまったらしい。保育園に迎えに行くと、「ふうまくん!バイバイ」なんて言いながら、3人もの女子がフウマを取り囲んで手を握り締めると、フウマは「バーイ!」なんてこともあったから、ふうま、メッチャモテてると思ったけど、相手の「嫌!」って感情がわからないんだと思う。確かに興味のあるきかんしゃトーマスの「トーマス」「ジェームス」「ゴードン」「パーシー」なんかの名前は覚えても、お友達の名前を聞いたことがない。服やズボン、靴下や靴を脱いだり履くのも苦手だ。医師にきちんと診断してもらおうと予約の電話をした美香が驚いた。夏まで予約でいっぱいだったのだ。そんなに「我が子が発達障害かも!?」と心配する親が多いのか。まずは療育センターの相談窓口に家族3人で行ってきた。

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 ※写真は「港の見える丘公園」で花見。

今まで息子とのコミュニケーションは一緒に身体動かすことだった。たとえば根岸森林公園に行って思いっきり一緒になって駆けっこしたり。毎日お風呂に入ると、ミニカー、積み木、レゴブロックで一緒に遊んだけれど、それ以外はふうまは家でも園でも一人遊びが多かった。「これから必要なのは、一日15分でもいいから、一人遊びしているふうまくんに親の方から進んで加わって一緒に遊ぶこと。」と相談員からアドバイスされた。

ハッとした。今も宇宙語と単語を並べてる息子と対話らしい対話をしてこなかった。わかってもわからなくても、息子の目を見て長い会話を心がけよう。そして、全部できなくても、できたところまで褒めまくって「やればできる子」と自信をつけさせたい。

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 ※写真は横浜みなとみらい「アニタッチ」。プレーリードッグやカピバラに夢中。

実際の診察に関しては、相談員からの連絡待ちとなった。

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息子への願いは、ただ一つ。
怪我や病気をせずに健やかに、ひなたの道を歩んでほしい。

 どこの国とも自由に行き来できる。
 どこの国の音楽でも自由に聴ける。
 自由に演奏できる。
 僕らの子供にゃぁ・・・そんな世界を生きてほしい。
 ひなたの道を歩んでほしい。
 連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」 - NHKより



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