厚労省での記者会見
3月6日、須田さんの旦那さんが救済認定されたことが公表された。
動画の中で須田さんは「お金の救済認定ではなくて、ワクチンが死亡の原因だと国に認めて欲しい」と言っているけれども、この言葉について、ある弁護士先生が心配しておられた。
「ワクチン接種と死亡について国に因果関係を認めて欲しい、とのことですが、すでに認めています。
救済認定するということ。4400万円支払われるということは、予防接種と死亡との因果関係を認めたからに他なりません。法律にも、支払われる条件として『予防接種を受けたことによるものであること』と書いてあります。因果関係を認めず、かつ、お金を支払うということはあり得ません。
しかし、ご遺族を含め世間一般の多くの人が今回の救済認定の正確な意味を分かっていません。『因果関係を認めて欲しい』と言えば言うほど、現状因果関係が認められていないと(不正確にも)暗示することになります。世間がこのような認識ならば、ワクチン推進派は『因果関係を認めたわけじゃないけど、何か人道的に給付されたんでしょ』と都合よく考えるでしょう。
しかしこれは法に反しています。予防接種法では、厚労大臣が因果関係を認めた死亡事例にしか死亡一時金や葬祭料は支払われません。何度も言いますが、因果関係は認められたのです。
因果関係を認めた先に国の責任(過失)があります。『なぜこんな危険なものを推奨したのか?承認取り消しをせずいまだに推進している国に責任はないのか?』これを問うのが国賠請求で、ご遺族の言葉としては『責任を認めて欲しい』となるはずです。
このように厚労大臣が因果関係を認めながらも、国は国賠訴訟では再度因果関係を争ってくるでしょう。その意味で、ご遺族の言っていることが必ずしも間違っているわけではありませんが、曲がりなりにも国が認めたものを自ら『認められていない』と変換するのはもったいないと思います。
予防接種と有害事象との因果関係を判定するのは、副反応検討部会と疾病障害審査会の二つがあって、それぞれ因果関係の考え方が異なっています。
ここが予防接種行政の大きな問題点です。
疾病障害審査会が『因果関係は否定できない』として救済認定する一方で、副反応検討部会では『因果関係不明。重大な懸念なし』とお題目のように唱えて危険な薬剤が止まらず、新たな薬害を今も生み続けている。製薬会社の利権を守りつつ、かつ、被害者にも目配せをするという二枚舌の構造があるわけです。
この構造がある限り、薬害は終わりませんよ。因果関係の判定が恣意的になされる危険性や、一度承認すれば簡単に止まらない危険性があります。専門家に安全審査を丸投げで、救済でガス抜きしているからいいだろう、というのは危険だと思いませんか?
近藤誠先生の本に「いわゆる”専門家”(副反応検討部会のメンバーなど)や小児科医の使うワクチンの「安全性」「有効性」という言葉は、一般の人が考えている意味とはまったく違う」という趣旨のことが書いてありました。
予防接種の場合、接種と死亡との間の厳密な医学的因果関係を証明することは不可能なので、因果関係が否定できないレベルの事例がいくつか出た時点で即中止であるべきです。これが一般人の普通の感覚だと思うんですよね。パンデミック洗脳されていない状態であれば、の話ですが。
しかし、なぜそのような専門家による恣意的判断が野放しにされてきたかと言えば、ワクチン被害者のことを一般人が他人事のように冷たく見捨ててきたからだと思います。小児ワクチンやHPVワクチンでは特定の年齢層に被害が集中していることもあり、被害者は『特異体質だった』とか『運が悪かった』とかで済ませてきた。まるで『公衆衛生全体にとっては必要な犠牲なんだ』と言わんばかりの一般人の認識が、今回の大薬害につながったことは否定できないと思います。陰謀をたくらむ連中がいようがいまいが、この一般人の冷たい認識なくして、今回のような災厄は起こらなかったはずです。だから、須田さんのことを他人事だと思わないでください。多くの人が自分のこととしてとらえることが必要です」
きのう厚労省で繋ぐ会の記者会見があった。すでに一部メディアが須田さんの救済認定のことを報道していたことから、風向きの変化は感じていた。しかし、この会見のことをNHKやテレビ朝日などの大手メディアが大きく取り上げたことには驚いた。
フェイクバスターズとかワクチン礼賛番組を作って僕を攻撃していたあのNHKも、ついにワクチン遺族のことを無視できなくなり方向転換した。他のマスコミもこれに続くことだろう。
2年前のことを思い出す。2021年6月24日、厚労省に『コロナワクチン接種中止を求める嘆願書』を提出し、その後参議院議員会館で記者会見をした。
これを報道したのはスポーツ紙1社だけで、大手からは完全に黙殺された。
あれから2年が経った。隔世の感がある。
鵜川さんと初めて顔を合わせたのもこの参議院会館だった。まさか、その後2年間鵜川さんと一緒に戦い続けることになろうとはそのとき思いもしなかった。
鵜川さん「繋ぐ会、駆け込み寺の戦いは始まりました」
そう、須田さんが認められたことは、決してゴールではない。これからようやく戦いが始まったとも言える。
実際この日は忙しかった。12時に記者会見が終わり、その後昼食をはさんで、午後は複数名の国会議員(共産党の宮本徹議員、維新の会の梅村聡議員など)にあいさつ回りに行ったのだけれど、個人的に一番話が通じたと感じたのは須藤元気議員です。
須藤さんにこんなことを言ってみた。
「現状ワクチンですでに多くの人が亡くなりました。人口統計に影響が出るほどの超過死亡です。今後も癌、自己免疫疾患、神経難病などの患者が激増し、死亡がさらに増えることは確実です。個人的には、もっと大きな問題は、少子化だと思います。ユートピアという海外ドラマに『ワクチンを使って3世代で人の繁殖を終わらせる』というセリフが出てきますが、彼ら、こういうところに今後の”予定”をほのめかしているような気がしています。今の高齢者が亡くなることも問題ですが、ワクチンによって不妊になり子供が生まれないほうが、将来的な影響ははるかに大きいと思います。
ワクチンに限らず、毒みたいな薬を出すのが医療ですが、その医療機関を受診するのに今後はマイナンバーカードが必要になる。このカードには、顔認証機能やワクチン接種歴ははもちろん、クレジットカード、運転免許証のデータまで紐づけられることになる。管理社会がどんどん進んでいき、僕らはますます自由がなくなっていく。食糧供給を管理したり、コオロギとか虫を食わせたり、気象兵器で災害を起こしたり。どう考えても、僕らの未来は真っ暗だと思います。赤ちゃんを抱っこしながらこういうことを言うのも何ですが」
こういう悲観論に対して、須藤さんはこういう意味のことを言った。
「自分は格闘家だから戦いのときには”流れ”を読む。試合には必ず潮目があって、そこを見極めればその後の流れが分かります。さきほど悲観的なことを言われたけれども、自分は必ずしもそうは思わない。今の世界の潮流、日本の状況を見れば、潮目に明らかな変化がある。それはポジティブな変化です。希望は持てると思っています」
詳しいことは言えないけれども、完全に分かっている人だと思った。裏も表も。ざっと、ロシアの戦争や米国政府と米軍の関係性など様々な現状を分析したうえで、須藤さんは「希望は持てる」と言っている。これはうれしかったな。
考えてみれば、”悲観的な議員”って最悪だよね。「どうあがいても日本は沈没しますよ」とか堂々と言う議員がいるとすれば、議員に向いてない。嘘でもいいから、前向きな言葉で希望を持たせるべきだ。もっとも、須藤さんはリップサービスで言ったのではなくて、本気で言っている。言葉にも力がある。議員はこうでなくちゃいけない。
夜には、鼻出しマスクで反則負けの日浦市郎八段とお会いした。藤川さんが「今日これからニコニコ動画のライブで日浦さんと対局します。飛車落ちで、持ち時間が日浦さん5分、こちらが25分のハンデ戦で」というので、それを聞いてすぐに「僕も行っていいですか」と反射的に口が動いていた。
正直、藤川さんと日浦さんの対局自体に興味はなかった(失礼)。日浦さんは一時期羽生九段に対する勝率が高かったことからマングース(ハブキラー)の異名があった。全盛期の羽生に4勝してるってすごいことだよ。そんな人だから、素人に飛車落としたぐらいではハンデになっていない。結果が見え透いているから興味はないけれども、日浦さんの口から語られるマスク事件の真相に興味があった。ざっと、こんなことを言っておられた。
「臨時対局規定には、鼻出しマスクなどという文言はどこを見ても書いてない。たとえば飲み物を飲むときとか、一時的に外すことは認められているようにごくゆるいルールなんですね。実際、去年までは鼻出しマスクの棋士はたくさんいた。ところが、今年の1月10日の対局で相手からクレームが来た。こういう場合、対局規定には立会人が判定を下すとあるんだけど、立会人は判定を下さず、理事のほうに話がいって、最終的には理事のほうから僕の反則負けが宣言された。
この日の対局は関西将棋会館で行われた。僕は東京の所属なんだけど、この日、理事も対局者も立会人もみんな大阪の所属だった。さらに、理事と対局者は旧知の仲だった。そういう状況で公平な判定が出ると思いますか?
このマスク規定ができたのは去年の1月。僕はもともと対局中のマスク着用には反対だった。
https://bunshun.jp/articles/-/52335
去年の1月といえば、デルタ株が終わって緊急事態宣言が終わって、オミクロンに変わった頃。『普通の風邪と変わらない』と言われていた頃です。イギリスではジョンソン首相が『コロナ対策、全部やめます』と宣言し欧州でコロナが終わろうかという頃になって、将棋連盟がいきなり「対局中にマスクをつけろ」と言い始めたわけです」
休憩中、ワクチンについて話を聞いた。
「誰が打ってる、誰が打っていない、というのは分からない。ただ、多分だけど、ほとんどの棋士が打っていると思います。
確証はありませんが、先日、僕と同世代の棋士が突然死しましたし、休場することを発表した棋士もいます。特に持病があったとは聞いていません」