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最近友人に、なんでもない連絡をしている。 「元気?」 「特に要はないんだけど」 そうすると大体、思いもよらぬ会話が始まる。 「実は体調を崩してたんだ」 「先月、結婚したよ」 「もうすぐ赤ちゃんが生まれるの」 返事に、ハッとする。大切な人の近況を全然アップデートできていなかったことに気づくのだ。 「会えないから」を理由に、知ろうともしなかった。状況を知らなければ、辛い時にサポートすることも、お祝いのシーンを共に喜ぶこともできない。 大切な人との関係をサボっていたよう
もう5年ほど前のことだが、インターン生が飛んでしまい、全く連絡がつかなくなったことがあった。 重要な書類を持ったまま、約束の現場に現れず、それ以来、連絡も一切取れなくなった。 SNSは更新しているし、他のスタッフとは連絡を交わしているようだったが、私からの連絡は未読無視、電話は着信拒否。 拒絶というのは、なかなか残酷だ。 拒絶は、相手の選択肢を奪う。打っても響かない相手には、なす術がない。どう声をかけたらいいものか、すべて疑心暗鬼になって、疲れてしまう。 時間が経つ