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【程度問題】、その【裏表】(第2回)

 いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。中村尚裕です。

 私、このところ【程度問題】について考えております。

 【程度問題】を【考察】する上で、【実例】を【観察】してみますと、その【捉え方】にも【見当】がついてきます。

 まずは『【説明】と【描写】』の【性質】から。
 【程度問題】を『互いに【対立】する【要素】を【切り替え】て【採用】する、その【境界】の【設定基準】(=【程度】)を巡る【命題】(=【問題】)』と捉えてみます。

 この【捉え方】を元として、今回はさらに【程度問題】に【考察】を巡らせてみましょう。

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○『【説明】と【描写】』に見る【対立】

 さて、【程度問題】を『互いに【対立】する【要素】を【切り替え】て【採用】する、その【境界】の【設定基準】(=【程度】)を巡る【命題】(=【問題】)』と捉えてみた上で。
 では、【対立】の【深刻さ】はどうなのか、【対立】の【性質】や【範囲】はどうなっているのか、言い換えると“【共存】の難しさ”についても【観察】してみたいところです。

 ここで“【共存】の難しさ”を【認識】するために、『【説明】と【描写】』の【対立】を掘り下げてみましょう。

 【再掲】しますが、私なりに【認識】する『【説明】と【描写】』の【捉えられ方】は、おおよそ以下の通りです。

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○【説明】:
・【形態】としては、“【作者】が【言いたいこと】”をほぼそのまま【記述】したもの
・“【作者】が【言いたいこと】”は【直接表現】で【記述】されている
・【作者】としては、【観客】へ【表現】を届ける上で、【技巧】上の【ハードル】は比較的高くない
・【観客】の【反応】としては「【物語】を楽しみたいのであって、【説明】や【資料】を読みたいのではない」として【敬遠】する【傾向】がある

○【描写】:
・【形態】としては【物語】として“【作品世界】で起こっている【現象】”を表したもの
・“【作者】が【言いたいこと】”は【間接表現】として、【演出】や“広義の【芝居】”などに【変換】、【エンコード】されている
・【作者】としては、【観客】へ【表現】を届ける上で、【技巧】上の【ハードル】は比較的高い
・【観客】の【反応】としては、楽しみやすい【物語】の形になりやすいので、【歓迎】する【傾向】がある

 ◇

 ここで【象徴的】と映るのは『【直接表現】と【間接表現】』、『【観客】の【心理傾向】(【敬遠】と【歓迎】)』という2つの【対立】でありましょうか。

○【対立】『【直接表現】と【間接表現】】』

 ここでは『【説明】と【描写】』に含まれる【対立要素】の中で、『【直接表現】と【間接表現】』の【対立】へ眼を向けてみます。こと“【小説】という【物語】”に限って考えるとき、これらは以下のように【解釈】できるのではありますまいか。

 ◇

・【直接表現】:“【作者】の【言いたいこと】”そのまま
・【間接表現】:“【観客】が【受け入れやすい形】”(=【物語】)に、“【作者】の【言いたいこと】”を【エンコード】または【変換】したもの

 ◇

 ここで、実は【間接表現】はこれ一つに限ったものではありません。
 例えば【極端】な【抽象表現】などで“【相手】を【強烈】に選ぶ【表現】”というものも、【間接表現】としてはあり得るわけです。ただこれはこれで“【観客】からは『楽しみにくい【表現】』として【敬遠】されやすい【姿勢】”ではあり、『【説明】と【描写】』の【対立】を表す上では【不適切】でありましょう。

 そういう【背景】から以上のような【解釈】に至るわけですが、すると“【小説】という【物語】”に関しては『【間接表現】には“【観客】が【受け入れやすい形】”という【コンセプト】が込められている』ことが見えてきます。

 つまりここで【着眼】すべきは【形式】ではなく、それより『【観客】に【歓迎】されやすい、【受け入れられやすい】よう【寄り添う姿勢】の【有無】』ではあるまいか――という【考え】も浮かんできますね。

 ◇

 さて、今回は一旦ここまで。

 【程度問題】を『【要素】の【対立】を巡るもの』と捉えた上で、では“【対立】の【深刻さ】”、あるいは“【共存】の難しさ”に眼を向けてみますと。

 こと【小説】においてよく【議論】の種になります『【説明】と【描写】』を【実例】としてみるなら、際立つ【対立】は『【直接表現】と【間接表現】』、『【観客】の【心理傾向】(【敬遠】と【歓迎】)』と映ります。
 ただここで“【小説】という【物語】”に限っては、『【間接表現】には“【観客】が【受け入れやすい形】”という【コンセプト】が込められている』ことが見えてきます。
 つまりこの場合に【着目】すべきは【形式】ではなく、それより『【観客】に【歓迎】されやすい、【受け入れられやすい】よう【寄り添う姿勢】の【有無】』では――というわけですね。

 次回はここから【対立】の【焦点】を絞り込んで、【考察】を【発展】させてみましょう。

 よろしければまたお付き合い下さいませ。

 それでは引き続き、よろしくお願いいたします。

(次の記事)


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