ひとりのワケ
もう5年以上彼女がいない。
そして来月でアラサー突入、目の前の事実にブラックアウト寸前になりながらなんとか、立っている。ボクシングならドクターストップかタオルが飛んでくる状況だ。
この現状に100%満足はしていないが、
自分の環境に親密な人を1人置くことが、
少し怖くて、だいぶ億劫に感じる。
小さいころ「白馬の王子様がきっといつか来てくれる」って思ってた女性の気持ちが分からなかったが、今ならわかる。
空から飛行石を持った女の子が落ちてきてくれたらどんだけ楽か。そこから悪者と戦うなんてイヤけども。
結局このままダラダラと年を重ねていくことを想像すると、ゾッとしてしまうが、それでも嫌な理由を盾に動けない。
自分でなかなか動けない若者のおはなし。